福助さんと児太郎くんの公演があると知って、いつ行こうかと悩んで決めたのが12日の千穐楽。そのまま、歌舞伎座の納涼歌舞伎と稚魚の会を見て帰ろうという魂胆。お盆休みがあるので、今回は2泊3日で行くことにした。歌舞伎とあと、SEELVとガブリエル・シャネル展も行くことにしたけど、初日の12日にSEELVとシャネル展行くことになったので、初日だけ結構忙しいことになった。まずは、福助・児太郎の会のことを。11時13分に品川に到着予定の新幹線で行ったんんやけど、京急線が人身事故で遅れていて、ホテルに着いたのが12時前で荷物だけ預けて歌舞伎そばを食べようと思ったら、夏休みでした。。。蕎麦食べる気満々やったので、ちょっとショックやったけど時間もないので木挽町広場のタリーズでサンドイッチとコーヒーをいただいて、銀座まで歩いて銀座線で青山一丁目に行きました。今回の会場は草月ホールというところで初めて行きます。駅からは5分くらいで12時45分くらいに到着しました。
トイレに行って席に行ったら私が座るはずの席に誰かがいはる。。。どうしようと思ってみたら、1列目の席が私のお席でした。SBやったので2列目やとばっかり思ってたら今回はSAがなかったのですね。もう驚くやら嬉しいやらで、番頭さんにほんまに感謝です。1列目のセンターに近いところで観させて頂きました。
13時に幕が開いて児太郎くんの口上です。親子の会をしたいなという話を松竹さんや関係者にしたところ、いいんじゃないか?八月頃ならコロナも収まってるんじゃないか?ということで八月に決めたけど昨日で今3万8千人越えで、まじ冗談じゃないよ!とこんな状況でお客様が来てくれるんだろうかと初日は幕が開くまで不安で仕方なかったそうです。幕が開いてお客様がいてくださって本当に嬉しかったと。初日は普段舞台で涙を見せない福助さんも感激のあまり泣かれたそうです。児太郎くんが鷺娘と道成寺を踊られるんやけど、2回公演をした時はむっちゃ後悔したって。死にそうにしんどかったそうですが、絶対しんどいよ。ほんと結構な無茶だと思うけど、やりたかったんだろうなあ。児太郎節絶好調な口上の後は田中傳次郎さんとご子息ご息女との共演で雛鶴三番叟の演奏。目の前でなかなか迫力の演奏でした。息子さんが可愛かったわ。そして、鷺娘。私が観たことのある鷺娘とは違ったような気がするねんけど、これは成駒流の鷺娘なんかな。最後も死なずに飛んでいかはったし。出てきはったときにお顔が唇しか見えなくてその唇の紅がとてもなんか、色ぽかったのでございます。踊りのことはよくわからへんけど、もう少し儚さがあればいいのではないかと思ったけど、児太郎くんの頑張りに拍手です。次は京鹿子道成寺。こちらは常々お祖父様の先代芝翫さんに仕込んでもらったとおしゃってるだけあって、出から花子でした。鐘はないけど鐘が見えてきたよ。最後の方の恨みのこもった情念なんか凄みがあったしとにかく見入ってしまいました。両方とも本舞台で観たいなあ。最後は休憩5分で光福〜華〜。これは去年の4月に配信があってその時に見たけど、舞台で目の前で見るのとでは全然違う。児太郎くん花子のお顔を5分で落として素踊り。5分は短すぎやろうと、汗だくでした。でも、以前ご本人が素踊りは恥ずかしいとおしゃってたけど、とても堂々と踊られてました。福助さんが登場されたら、会場の雰囲気も変わったんやけど、何より福助さんが光り輝いてはって目を見張ったわ。配信の時より動きも増えていて3回くらい長袴で回転をされたんやけど、後見の芝のぶさんも大変やったと思うけど、すごいなあってただ感心。福助さんは終始優しい笑顔でとても光福そうでした。なんとも言えない気持ちになりました。最後はカーテンコール一回してくれはったあとも拍手が止まず、スタンディングオベーションになって再度カーテンコール。スタオベに児太郎さんはちょっと戸惑ってはるように見えたけど、最後は皆さんが舞台に出てこられて挨拶をされたのもよかったです。福助さん、児太郎くんの努力が並大抵のことでなかったとこは想像はできますが、本当お二人をサポートをされる周りのご家族、お弟子さんたちも大変だっただろうと思います。人間諦めたらあかんと今回の舞台を見て改めて思いました。本当にいい舞台を観せて頂いて感謝です。これが一回めなら今度は関西で二回目をして欲しいものです。ずっと続くことを願います。