デブで短足でも楽しいネコ

今朝も４時前にココは寝室に入り「マオー」と太い声で僕を起こした。僕が起き上がると、空いた布団にゴロンと寝転び、布団の感触を確かめる。電気を消して一緒に台所に行く。何よりも先に彼らの食事の準備。とわ言ってもカリカリを入れるだけ。そして血圧計を出して朝一番の血圧測定だ。今朝も正常値に近い値を示し「やれやれ」そしてタバコをくゆらせる。
ココは幼い頃から足が短い、短足なネコである。その上、去勢手術後猛烈な食欲を示すようになった。１歳頃には体重はクーを追い越した。今の体重は６キロ半ばで、抱き上げると「ずしん」と重さが腕に伝わる。そのくせ、ある時は敏捷でクーにも負けてはいない。夕べの深夜も、居間のテーブルの上でクーが寛いでいると、足音を殺したクーが近付き、尻尾に「ちょちょい」悪戯をした。驚いたクーは逃げる時に、お酒の入ったコップをコロがし、座布団もカーペットにもお酒が飛び散った。テーブルから降りたクーは、ココに向かって歯を剥き出していたが、ココは「何でクーちゃん怒っているの？」ととぼけていた。
ココはデブで短足だが楽しいネコである。