「や～ん」

くーは嫌な事をされると人間の言葉に近いねこ語で「やーん」と言う。これは、子猫の頃からである。昨日の夕方も、冷蔵庫の上から家内の料理を眺めていた時、家内が冷凍庫を開けながら「クーちゃん、扉を開けますよ」と言うと可愛い声で一言「や～ん」。話が通じている。クーは扉に指を挟まれないように少しバックした。
仔猫の頃は「あーい」と返事をしていた。チビだからと思っていたが、10歳の大人になってからも、ちゃんと嫌なものは「やーん」と言って自分の意思を伝える。ココにはそれが出来ない。寡黙である。クーが言葉で意思表示をするようになったのかは分からないが、子供の頃何時も話し掛けていたのが良かったのだろう。勿論、態度でも表す。家内の膝に乗りたい時は膝に手を掛けて「乗っても良い？」と家内の顔を見て、家内がうなずくと乗るのである。ねこの中でも慎重派である。ココは無鉄砲でテーブルの上から降りる時も、断りなしに僕の膝を伝って降りて行く。
この違いはどこから生まれたのか僕は知らない。