ラインは今や現代人のコミュニケーションツールとして欠かせない人気の携帯アプリです。
確かにラインはeメールと違ってメッセージの送受信だけでなく音声通話やビデオ通話もできますし、メールでは容量制限のため送れない多量の写真や音楽、動画もなんなく送れます。
またグループでのオンライン飲み会や同窓会、女子会、遠く離れた家族とのビデオ会話もできてしまいます。
特に昨今のコロナ禍でのリモートツールとして超便利です。
そんなとても重宝するラインですが、「ラインは無料で利用できる」と勘違いしている人がとても多いのに驚かされます。
結論から先に書きますとラインは送信する側ばかりか受信する側にも同じだけのパケット代がかかっています。
決して無料ではありません。
どうしてこのような誤解が生まれてしまうのでしょう。
ネットを見てみますと
・ラインアプリの使用で電話料金が無料に
・ライン通話は無料だからかけ放題!
・ラインは無料で使える点が魅力です
などの魅力的な文言が踊ります。
携帯の課金体系は通話料金と通信料金の二本立てで構成されています。
ラインは「通話料金」はかかりませんが「通信料金」がかかります。
通話料金とは携帯で電話する場合にかかる料金で、基本は話した通話の長さ(秒数)に比例して課金されます。
ただし契約によってはかけ放題プランなどもあります。
通信料金とはeメール、ネット閲覧、YouTube視聴、ラインなどインターネットを利用する場合にかかる料金で、基本は使用したパケット量(バイト数)に比例して課金されます。
実際には一定のバイト数までいくらという定額契約が多いと思います。
この中にラインの使用料も含まれていますから決してラインは無料ではありません。
ラインの音声通話は電話ではなくインターネット回線を使っての通話であり課金体系が電話とはまったく別物です。
またこのインターネット回線は送信側ばかりか受信側にも通信料がかかっていることを知って使っている人は少ないのではないでしょうか。
ラインで長時間のビデオ通話をしたり大容量の動画や多量の写真を相手に送ると受信側にも応分の負担をかけていることになります。
eメールで不要な広告宣伝メールや迷惑メールを受信した場合例えメールを開かなくてもパケットを消費してしまっていることになります。
あまりインターネットをしてもいないのに毎月の携帯料金が多いと感じる場合は一度通信料金をチェックしてみるのも良いかも知れません。
勘違いしやすいもう一つの理由は「携帯をWi-Fiで使えば無料で使える」というのがあります。
これもネットには
・携帯をWi-Fiで使えば自宅のWi-Fi環境を無料で利用できる
・Wi-Fiで電話するメリットとして一番大きいのは通話料金が発生しないということ
・Wi-Fi接続にするとパケット通信料がかからない
などと誤解を招きやすい紛らわしい文言が並びます。
ラインをモバイル回線(携帯電話回線)を使わないで家にある無線LAN回線につないでラインなどインターネットを使えば確かに携帯の通信料金はかからなくなりますが、無線LAN回線はタダではありません。
家の無線LAN環境としては同軸や光ケーブルなどでインターネット回線を宅内に引き込みモデムとルーターを経てパソコンにつないで使うのが最も一般的なケースではないかと思います。
この場合CATV事業者に支払うインターネット利用料金は下り伝送速度のランクによって異なりますが、いずれもパケットは無制限に使えるところが携帯の通信料金システムと大きく異なるところです。
このインターネット利用料金の中にラインの使用料も込み込みで含まれていますからラインが無料で使えるということにはなりません。
ラインはじめインターネットの使用料金は定額の形で契約されるケースが多いため、使っても制限に達するまでは料金が増えず一定料金のままですから無料のように見えているだけで、定額料金を支払わなければ当然インターネットはできなくなりますので決して無料とは言えません。
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