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QAZのつれづれ日記

  思いついたことを気ままにブログで

マイ音楽CDを作ろう

2020年08月14日 | 音楽


コロナの影響で自粛、自粛、どこにも行けず巣ごもり状態、自然と家で静かにCDを聴く機会も増えていますが、最近このCDを取り巻く環境はいいとは言えないようです。

何もわざわざCDを買わなくても安価なレンタルサービスやサブスク(サブスクリプション)、ストリーミング配信、ダウンロードなど選択肢が増え、CDが売れなくなってCDショップが姿を消したり中古CDの買取店がなくなったりしているようです。

買ったCDをiTunesに入れてしまえばCD自体はお役目を終えてゴミ同然、新品のCDを惜しげもなく捨ててしまう人さえいます。
このような折CDを自作しようという試みは時代に逆行しているようにさえ思えてしまいます。

私自身PCには1万曲以上のmp3音楽ファイルを保存して聴いていますが、それでも自分で作ったCDには格別な愛着を感じます。
今回HPに「マイ音楽CDを作ろう」と題してCDの作り方をアップしました。
ついでにトップページの「マンドリン玉手箱」に別館を設け、「マイ音楽CDを作ろう」は別館のほうに載せることとしました。

内容は
1 どんなCDを準備するか
(1) CDの種類
(2) 音楽用かデータ用か
(3) CDの容量
(4) CDの記録速度
(5) レーベル印刷する場合
(6) CDメーカー
(7) CD収納ケース
2 音楽ファイルの編集
(1) 音楽ファイルの分離
(2) 無音区間の削除
(3) 音量の統一
3 音楽CD、データCDとライティングソフト
4 レーベル面の印刷
5 CDジャケットの制作


最近のプリンタはレーベルプリント機能のある機種が少なくなってきているように感じます。
在宅時間の増えた今、気に入った曲を集めた自分だけの1枚を作ってみられてはいかがでしょうか。
場所をふさぐレコードですがレコードジャケットをそのまま縮小してCDジャケットのデザインに用いれば、あたかもレコードを小型にしたような感じに仕上げることができ、これなら思い切ってレコードを処分することもできるのではないでしょうか。

私の作品



マンドリン二重奏曲をHPにアップ

2020年07月15日 | 音楽


私のHP「QAZのマンドリンと旅行の小部屋」の「マンドリン玉手箱」に「マンドリン二重奏曲」を新たにアップロードしました。

マンドリンで二重奏をしようと思うときいつも困るのが楽譜探しです。
ネットを中心に今までコツコツと調べてきましたことをまとめて掲載致しました。

内容(目次)は
1 カラーチェのマンドリン二重奏曲
2 ムニエルのマンドリン二重奏曲
3 Gimo Music Collection
4 IMSLP
5 世界音楽全集別巻第5マンドリン曲集
6 そのほかの楽譜
7 奏でる!Mandolin添付楽譜
8 市販のマンドリン二重奏曲集
です。

「マンドリン玉手箱」にアップしたい内容はまだまだたくさんありますが整理が追い付いていません。
玉手箱の内容が増えてきましたら、いずれ近いうち「マンドリン玉手箱」と「玉手箱別館」に分けようかと考えています。

旅行はこのご時世コロナが落ち着くまで行けそうにありませんのでHPの旅行記のほうは当分お預けです。
それにしてもなぜ今のタイミングでGo to Travelキャンペーンなのでしょうか。
まさにGo to Hellキャンペーンです。
年配者や基礎疾患のある人はコロナにかかって早くいなくなってくれたほうが医療費が助かるとでも考えているのでしょうか。

東京だけキャンペーンを外されて私たち都民は他県へ旅行に行けません。
うつすあるいはうつる可能性が高いことを無視して営業した夜の店や来店した客に罰金を課したい気分です。
キャンペーンの原資1兆7千憶円は税金なのですから東京除外は税の公平な分配原則からも不適切です。
東京も入れろというのではなくキャンペーン自体時期尚早ということです。
やるなら全国一律に実施できる時期まで待つべきです。

はじめから結論ありきの政府の強引なやりかたに不快感を覚えます。
コロナで壊滅的打撃を受けているのは何も観光業だけではないはずなのになにゆえ特別に観光業界だけ急いで無理して助けようとするのでしょう。
よほど献金もらったのかも。
紋切り型の人を食ったようなコロナ発言しかしない政府要人に比べ信念を持って地に着いた発言をされる一部の道府県知事を頼もしく思います。

二重奏から大分話がそれてしまいました。

マンドリンCDの宝庫-Spotify

2020年06月01日 | 音楽


音楽配信サービスの最大手、Spotify(スポティファイ)というスウェーデン生まれの有料・無料の音楽ストリーミングサービスがあります。
配信曲数5,000万曲以上、ユーザー数2億4千万人と言われます。


同じようなストリーミングサービスがいくつもありますのでどれを選ぶか迷いますが、このアプリの無料版をPCに取り込んで音楽、私の場合は特に趣味のマンドリン音楽を聴いてみようと思います。

調べますとこのソフトにはPCアプリ版(パソコン版)、WEB版もありますが私の場合はすでにインストールしてありますエミュレータBlueStacksを介してGoogle Playストアからスマホアプリ版Spotifyをインストールしました。
PCアプリ版とスマホアプリ版では若干仕様が異なるようです。

さっそく「マンドリン」で検索しすべてのアルバムを表示させますと8枚のCDがヒットしました。
邦楽のラインナップは少ないようです。
元々海外アーティストの曲をメインに聴きたいと思っていますので構いませんが。

しかし中に貴重なCDがありました。
「楽器は東へ西へ 琵琶とマンドリン」というCDです。
このブログのここで紹介しましたCDです。


特にこのCDの中のラファエレ・カラーチェ作曲「桜の地に咲く優しき花良子妃殿下に捧ぐ」(ウーゴ・オルランディ演奏)という曲は聴きものです。

次に「Mandolin」で検索しすべてのアルバムを表示させますと何と1,000枚以上のCDがヒットしました。
私の手持ちのマンドリンCDは500枚ちょっとですから一挙にその2倍のマンドリン曲を聴くことができることになり嬉しい限りです。
もちろん中身は玉石混合ですが、中でも内容の素晴らしいCDをここにいくつかご紹介しますと、

Valentini作曲Complete Mandolin Sonatas

Calace's Preludes For Solo Mandolin

Calace:Complete Works for Mandolin & Guitar

Mandolinenkonzerte

まだまだたくさんありますがキリがありませんのでこの辺で。
Spotifyはまさに宝の山です!

ストリーミング配信ですので楽曲をPCに保存してオフラインで再生することは原則できません。
有料版では保存できますが保存と言ってもアプリ内での保存ですから解約すると再生できない仕組みになっています。
私の所有していないCDもたくさんありますのでこれからゆっくり聴いて楽しみたいと思います。

18世紀生まれのマンドリニスト 2

2020年03月22日 | 音楽


18世紀生まれのマンドリニストの続きです。

Gaspare Gabellone (ガスパレ・ガベロン、1727-1796) 

ナポリ生まれの作曲家
Gimo作品88、Concerto di mandolino con Violini e Basso obligatiを作曲しています。
楽譜はここにあります。

Prospero Cauciello (プロスペーロ・カウチェッロ、vers 1730-1794)

versはフランス語で「~年頃」の意
イタリアのフルート奏者および作曲家
6 Duets, Op.2の楽譜がここにあります。


2014年リリースのCD、Trios & Duets for Flutes & Mandolins
マンドリン演奏:Mauro Squillante

YouTubeで聴けるEkaterina Mochalova演奏のProspero Canciello trio for 2 mandolin and B. Continuoは素晴らしいです。


Christoforo Signorelli (クリストフォロ・シニョレッリ、1731-1815)

ナポリ生まれ、ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの専門家でマンドリン作曲家


2006年リリースのCD、Duetto Giocondo
マンドリン演奏:Caterina Lichtenberg
Christoforo Signorelliの曲はYouTubeにもかなりアップされています。



Sonata per Mandolino e Basso
マンドリン演奏:Mari Fé Pavón & Manuel Muñoz

Valentin Roeser (バレンティン・ローザー、1735-1832)

ドイツの作曲家およびクラリネット奏者でフランスで活躍していました。


2011年リリースのCD、Musik aus vier Jahrhunderten
マンドリン演奏:Caterina Lichtenberg
このCDにValentin Roeserの曲が3曲含まれています。
そのうちの1曲VI. Sonate a Deux Mandolini e Basso , op. IIIをYouTubeでも聴くことができます。



Wenzel Krumpholz
(ヴェンゼル・クルンプホルツ、1750-1817)

チェコのマンドリニスト、ヴァイオリニスト
クルンプホルツはウィーンでベートーヴェンにヴァイオリンの指導を行いマンドリンも教えたとされます。
ベートーヴェンがマンドリンのための音楽を書いたのはクルンプホルツがベートーヴェンにしばしばマンドリンを弾いて聴かせた結果のようです。


18世紀生まれのマンドリニストを生誕順に取り上げています。
古い時代の人ですから詳しい経歴や肖像画のない人がほとんどで、生没年や生まれた国がはっきりしない人もいます。
ベートーヴェンのマンドリンの先生がクルンプホルツだったとは私にとって新しい発見でした。
運良く楽譜がIMSLPMutopiaにあれば弾いてみることもできます。
コロナの影響で家にいることが多く、ここで紹介しましたCDをじっくり聴く機会が増えました。
古典は何度繰り返し聴いても飽きません。
このブログシリーズまだまだ続きます。

関連ブログ:
18世紀生まれのマンドリニスト (2018.08.28)
18、19世紀のマンドリニスト (2018.08.21)

立川マンドリンクラブ第38回定演終わりました

2019年11月11日 | 音楽


11月9日(土) 立川マンドリンクラブの第38回定期演奏会を無事終えることができました。
少々肌寒い一日でしたが晴天の中たくさんのお客さまにご来場いただきました。

[第1部]
THE SYNCOPATED CLOCK (L. Anderson)
時間(とき)の宝箱 (丸本大悟)
東京ラプソディ (古賀政男)
川の流れのように (見岳章)
Lemon (米津玄師)
序曲「過去への尊敬」 (L. Mellana=Vogt)


[第2部]
ウィーンの音楽時計 (K. Zoltan)
時代 (中島みゆき)
明日に架ける橋 (P. Simon)
民話のふるさと「遠野郷」 (鈴木静一)
交響曲第6番「田園」第一楽章 (L. V. Beethoven)


[アンコール] Time to Say Goodbye (L. Quarantotto, F. Sartori
& F. Peterson)

[エンディング] 未来へ (玉城千春)

今年は「時」という難しいテーマでの選曲でしたが、聞きにきてくれた知人からは「知っている曲が多くて楽しかった」という声を多くいただきました。
いつものことですが1年間練習を積んできた演奏もいざ本番となればアッという間に終わってしまいます。
今年は約半年間腰部脊柱管狭窄症を患いつらい思いもしましたが、これで今年の大仕事も済み、新たな気分で新年を迎えることができます。
ご来場まことにありがとうございました。
来年は11月23日(月・祝)同じ会場での開催を予定しております。

関連ブログ:

定期演奏会のちらしができました(2019.09.27)

定期演奏会のちらしができました

2019年09月27日 | 音楽


立川マンドリンクラブでは来る11月9日(土)第38回定期演奏会を開催致します。
このたびちらしができましたので紹介させていただきます。

今年のテーマは「時」です。
「時」とは抽象的で、これを時間の芸術、音楽でどう表現するかなかなか難しいテーマですが、いろんな切り口で捉えて曲に表わしてみました。


ちらしのデザインはいつも女性メンバーのKさんが担当してくださいます。
毎年完成度の高いものに仕上がって、今年は特にシンプルなデザインの中にあって空いた空間が深遠な宇宙の悠久の時の流れを感じさせてくれます。

歩けなかった脊柱管狭窄症が懸命なリハビリで幸い何とか回復しましたので私も頑張って弾きます。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

関連ブログ:
立川マンドリンクラブ第37回定演開催 (2018.11.13)

バッハをマンドリンで聴く

2019年07月18日 | 音楽


趣味でマンドリンを弾きますのでマンドリンオリジナル曲はじめイタリア民謡など聴くことは多いですが、ときにはヴィヴァルディ、バッハ、スカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェンなどの曲をマンドリンで聴いてみたくなります。

ここでは手元のCDからAvital、Frati、Lichtenberg、Thileなど名だたるマンドリンの名手が演奏するバッハのCDを4枚ご紹介したいと思います。
同じ曲を違う奏者で聴き比べてみるのも面白いことです。
J.S.Bach Avi Avital

マンドリン:Avi Avital (1978-、イスラエル)
2019年リリース 19曲 (試聴サイト)
収録曲:BWV1004 1007 1034 1041 1052 1056
J.S.Bach Harpsichord Concertos

マンドリン: Davide Ferella (1992-、イタリア)/Dorina Frati (イタリア)
2018年リリース 12曲 (試聴サイト)
収録曲:BWV1052 1055 1059 1060
JS Bach

マンドリン:Mike Marshall (1957-、アメリカ)/Caterina Lichtenberg (1969-、ブルガリア)
2015年リリース 22曲 (試聴サイト)
収録曲:BWV772 773 774 775 776 777 778 779 802 803 804 805 880 881 882 883 884 885 886 1080
Chris Thile Bach Sonatas & Partitas, Vol. 1

マンドリン:Chris Thile (1981-、アメリカ)
2013年リリース 16曲 (試聴サイト)
収録曲:BWV1001 1002 1003

クロアチア民謡 Nemoj Kate

2019年01月15日 | 音楽


クロアチアの民謡にNemoj KateというKlapaとしてよく歌われる軽快な曲があります。
クロアチア語はまったくわかりませんので機械翻訳させますと「ケイト、しないでね」とでも訳せるでしょうか。
耳コピーで採譜してメロディをマンドリンで、さらにピアノとギター、カスタネットを加えてみました。
すべて電子演奏です(スコアメーカー8Pro使用)。





クロアチアのクラパ(Klapa)

2018年12月27日 | 音楽


私は趣味でマンドリンを弾きますのでマンドリン合奏曲でなくてもマンドリンの音色が流れてくればどんな曲や歌にも自然と耳が傾きます。
マンドリンと言えばイタリア民謡ですが東欧クロアチアのダルマチア地方に伝承される民謡クラパ(KLAPA)にもマンドリンがよく使われます。

クラパとは「友人の集まり」といったような意味合いだそうです。
ダルメシアンクラパは本来クロアチアの伝統音楽で、ヨーロッパ教会音楽の伝統様式が取り入れられていて曲風に重厚さ、神聖さを感じます。
しかし古謡だけでなくリズミカルな現代風の曲もクラパとして歌われており、歌詞は家族、愛、ワイン、故郷、そして海について歌ったものが多いようです。

クラパは一般にア・カペラ(無伴奏)のテナー、バリトン、ベースで構成される男性合唱で歌われますが、器楽伴奏付きのものや最近では女性合唱や混声合唱でも歌われているようです。

クラパは2012年にユネスコの無形文化遺産にも選ばれました。
クラパの歌声はコンサート会場でなくても運が良ければ街角で遭遇することもあり、私も以前クロアチア観光でアマチュアのグループが歌っている機会に出会うことができました。

マンドリン、ギター、ベース伴奏付きのクラパを聴いてみたいと思います。
動画の中で演奏している場所はいずれもダルマチア最南部、アドリア海の真珠と称されるドブロブニクです。



関連ブログ:
クロアチアの民謡(2016.01.04)


パリ・マンドリンクラブのレコード

2018年12月22日 | 音楽


1950~60年代フランスで活躍したMandolin' Club de Paris (パリ・マンドリンクラブ)のことについて以前このブログでご紹介しました(ここ)。

パリ・マンドリンクラブ

レコードについてはここ、CDについてはここでもご紹介しました。

レコード                CD

このクラブはなんとも懐かしい、悠久のパリで活躍したマンドリン合奏団の名門で、ジャンヌ・リカダ=マトレーズ (Jeanne Ricada=Mathorez、1887-1980)女史指揮のもとピアノ、フルート、カスタネットなどの楽器を取り入れて地中海、南米などの音楽を得意とし、YouTubeには1968年と1974年の貴重な演奏動画も残っています。

このクラブの演奏は何より聞いて楽しく上品で、この音を求めて今も根強い多くのファンに支持されています。

過去に多数のレコードアルバムを出しており、このオーケストラのレコードは1954年ディスク大賞を受賞しています。
下のようなジャケットデザインのレコードが数多く残っています。
左側のレコードジャケットのような古いジャケットには左上にフランス国立図書館BnF(Bibliothèque nationale de France)所蔵を示すロゴマークがついています。
右側のジャケットは近年リリースされたレコードのジャケットです。


これらのジャケットデザインのレコードアルバムは1957年から2016年までリリースされた下記27枚が確認されます。

Bolero Gitano (1957)
Cortijera (1957)
Jardins d'andalousie (1957)
Mandolin' club de Paris, no.3 (1957)
Mandolin' Panorama (1957)
Porto Alegre (1957)
Selection de Musique Espagnole (1957)
Succès napolitains (1957)
Carousel Waltz (1958)
Catarina (1958)
Gondolier (1958)
Mille guitares (1958)
Naples au baiser de feu (1958)
Mandolin' club de Paris (1959)
Tango (1959)
Grandes pages classiques (1960)
Les pêcheurs de perles (1960)
Granada (1961)
Mandolin Club de Paris 1 (1961)
Mandolin Club de Paris 2 (1961)
Mandolin' club de Paris 3 (1961)
La Violetera (1962)
Roses de Picardie (1962)
Le Mandolin' Club joue l'Espagne (2011)
Le Mandolin' Club joue l'Italie (2011)
Dans le bleu de lete (2014)
C'est joli la mer (2016)

この27枚のレコードアルバムに収められた曲をアルファベット順に整理しますと重複分を省いて120曲になりました。
ここでは1960年リリースされたレコードGrandes pages classiquesに収められている WaldteufelのEstudiantina(女学生)を聴いてみたいと思います。


半世紀以上も前の音源ですがどの曲もしっかりした音質で残っています。

関連ブログ:
パリ・マンドリンクラブ(2015.03.12)


Emanuele Barbellaのマンドリン二重奏曲

2018年11月29日 | 音楽


Emanuele Barbella (1718-1777)

18世紀ナポリ生まれ、古典派初期の作曲家でヴァイオリニストであったEmanuele Barbella (エマヌエレ・バルベッラ)は当時ヨーロッパ中にその名を知られた存在でした。

バルベッラと言えばGimo Music Collectionのマンドリン二重奏曲が良く知られています。
・Gimo12 Sonata for 2 Mandolins in C major
・Gimo13 Sonata for 2 Mandolins in G major  
・Gimo14 Sonata for 2 Mandolins in G major  
・Gimo15 (=16, 17) Sonata for 2 Mandolins in A major  
・Gimo18 (=19) Sonata for 2 Mandolins in G major 

IMSLP(無料国際楽譜ライブラリー)にはこのほかに
・6 Violin or Mandolin Duets
が載せられています。

バルベッラの曲の演奏はYouTubeにたくさんアップロードされていますし、CDも数多く出ています。
私の所有するCDでは次の4枚があります。

2005年リリース
Mandolin : Frances Taylor

2008年リリース
Mandolin : Carlo Aonzo

2009年リリース
Mandolin : John Skehan & Colllins

2011年リリース
Mandolin : Alison Stephens

バルベッラの曲の中から上記6 Violin or Mandolin Duetsの第1曲目第2楽章の演奏を来春発表しようかと楽友と練習準備をしています。


1770年頃出版されたこの楽譜の原題はSix Duos pour deux Violons ou Mandolines avec une Basse ad Libitum (Six Duettos for 2 Violins or 2 Mandolines with an optional Bass)となっています。


下記関連ブログにもこの曲のことについてご紹介しました。

関連ブログ:
18世紀生まれのマンドリニスト (2018.08.28)


立川マンドリンクラブ第37回定演開催

2018年11月13日 | 音楽


毎年恒例の立川マンドリンクラブの定演もおかげさまで今年37回目を迎え、晴天の11月11日(日) 立川市市民会館(たましんRISURUホール)大ホールに1,100名近いお客さまをお迎えして開催致しました。

プログラムは
[第1部]
Mattinata(朝の歌) (A.Amadei)
朝ごはんの歌 (谷山浩子)
ニュー・シネマ・パラダイス (E.Morricone)
歩いて帰ろう (斉藤和義)
おもちゃの兵隊の行進曲 (L.Jessel)
「王様のレストラン」序曲 (服部隆之)
組曲「田園写景」 (S.Falbo)

[第2部]
「荒城の月」変奏曲 (藤掛廣幸)
光の中で (湯浅隆)
モンテ・カルロの夜 (R.Heymann)
スラブ行進曲 (P.I.Tchaikovsky)

[アンコール] 明日があるさ (中村八大)
[エンディング] 太陽がいっぱい (N.Rota)

当日午前中はリハーサル、いつもサッと一通り通して終わるところ今年はどうしたわけか今一つ調子が出ない上、この場に及んでめったにない指揮者からのダメだしもあったりしてこんなことで本番は一体どうなるのやらと思いました。

ところが本番にめっぽう強い当クラブの伝統をいかんなく発揮して本番はみんなの集中力が見事に高まって無事いい演奏ができたように思います。
二度の合宿をこなしコツコツと地道な練習を積み重ねてきた成果が発揮できたのではと思っています。

個人的には「Mattinata」や「光の中で」のようなゆったりしたきれいな曲が好きで、気持ち良く弾くことができました。
ご来場まことにありがとうございました。
いつものごとく知人や家内も聴きに来てくれました。
来年は同じ会場で11月9日(土)開催の予定です。

関連ブログ:
立川マンドリンクラブ定期演奏会のご案内(2018.09.19)



「調性」とは何ですか?

2018年10月09日 | 音楽


「調性」とは何ですか?と問われますと音楽が専門ではない私などは答えるのがなかなか難しく困ってしまいます。

「調」(Key)と「調性」(tonality)が混同して使われている場合もあるようですし、狭義の「調性」のことを「調」と言っている場合もあります。
「調」ならばト長調とかニ短調とか調を表わす♯や♭の調号で明示されますが「調性」はどこにも示すものがありません。

「調性」の意味を調べますと
・メロディーや和音が主音(ドまたはラ)と関連付けられつつ構成されているときその音楽は調性があるという。
・音楽に用いられる旋律や和声がなんらかの意味において中心音と従属的な音という関係を呈する場合に生じる中心音と諸音間の秩序の体系をいう。
・楽曲がある主音・主和音に基づいて成り立っている場合、その音組織・秩序。
などと雲をつかむような漠然とした説明ばかりで捉えどころがなく今一つピンときません。

私自身の理解は厳密ではないかも知れませんが文字どおり主音の異なる調それぞれ特有の質という風に捉えています。
私の解釈は「調性」が意味するところの側面、一部分を捉えたものに過ぎず、本来は無調(atonality)との対比において論じられるべきもっとずっと体系的、論理的なものなのでしょう。

平均律で調律された楽器ではある楽曲を移調して(つまり調を変えて)弾いたところで全体の音高は変わっても前後の音の関係(音程)は平行移動するだけで変わりませんから節はまったく同じに聞こえます。
しかし調が変わることによって曲全体から受ける曲の印象が微妙に変わります。
これが調性というわけです。
どう感じ方が変わるか最大公約数的なところはあっても個人個人で違うでしょうから、そこのところが「調性」がつかみどころのない印象を与えてしまうのかも知れません。

長調と短調の感じの違いは誰にでもわかりやすいですし、ハ長調やイ短調のような調号の付かない基本調の楽曲は素朴で平易、純粋といった感じがします。
ト長調やニ長調のような♯系の調号のつく曲は明るく男性的な感じ、ヘ長調や変ロ長調のような♭系の曲は柔らかく女性的な響きがする、というのも大方の人共通の感じ方ではないでしょうか。

しかしもっと細かく♯一つのト長調と♯二つのニ長調の違いはと言われると途端に困ってしまいます。
ここでふと思うことは、曲を作るとき作曲家は一体どうやって調を決めているのだろうかということです。

私はマンドリンを弾きますが、調号に♯や♭が初めから終わりまでご丁寧に5つも6つも付いた曲や曲の途中で調を目まぐるしく変えて転調しているような曲はとても弾きにくいですから正直何とかならないものかと思ってしまいます。
例えば♯が5つも付いたロ長調は全体をたった1音上げてくれさえすれば何も付かないハ長調になりますから俄然弾きやすくなります。

それは結局のところ弾き手が♯や♭の多い曲に慣れていないからだけで、曲の作り手は必然性があってその調にしているわけです。
聞き手は弾き手が♯や♭の多い譜面に難儀して弾いているなんてことに関係なく音楽を聞いていますし、移動ドで読譜するコーラスの人にとっては♯や♭の多い少ないはまったく問題のないことです。

素晴らしいメロディが突然頭に浮かんだとします。
作曲家がそのひらめいたメロディの音の高さどおり譜面に表記するとロ長調になったとすればロ長調で作曲することでしょう。
ソプラノソロをイメージした作曲では当然その歌い手の音域に合った調を選択して作曲することでしょう。
また楽器との相性で言えば弦楽四重奏など弦楽器は♯系の調、木管や金管楽器を使う吹奏楽では♭系の調がよく合います。
作曲家はそれぞれの楽器の一番よく鳴る音域を熟知していてそれに合わせて調を選択することでしょう。

ピアノの白鍵はハ長調でできています。
ところが指の長さの異なる人間の手にとっては一列に並んだ白鍵ばかりより黒鍵の混ざった曲のほうが弾きやすくなります。
作曲家はそのことをよく知って作曲します。

曲名に調名が明記されることの多いクラシックと違ってポピュラーでは平気で調を上げ下げして編曲することがありますが、安易な調の変更が作曲家の気持ちを無視する行為にならないかよく考えてみる必要があるように思います。

「調性」についてはもっと音楽理論的に論ずべきところでしょうけれどそこまで音楽知識のない私にはこの程度にしか話せません。
調それぞれの性質が一体どこからきているのかその根本のところを深く知りたいと思うのですが的確な回答に出会いません。

調性は音楽家だけでなく聴覚に関する脳生理学者や心理学者と共同研究していく分野の学問なのかも知れません。
それぞれの調に色を感じる共感覚という特殊能力を持った人の存在が知られています。
調性の謎を解く鍵が隠されているかも知れません。

関連ブログ:
調名の覚え方(2016.08.25)


Procidana

2018年10月02日 | 音楽


ProcidanaはProcida(プローチダ)というナポリ南西にある人口1万ほどの美しい小島の伝統的な島歌です。
南イタリアの民族古謡を演奏しているNCCP (Nuova Campagnia Di Canto Popolare)という1967年作曲家Roberto De Simoneによって設立されたナポリの音楽グループが歌っています(ここ)。


Nuova Campagnia Di Canto Popolareは直訳すれば流行歌新集団とでもなりますでしょうか、民謡を歌う新しいメンバーたちという意味合いだと思います。
NCCPの演奏はYouTubeにたくさんアップされていますしCDもリリースされています。
リリースされたCDジャケットの一例です。

2000年リリース            2013年リリース

どちらのCDにもこの曲が収録されています。
この歌を自分の楽器で弾けるよう耳コピーで採譜しギター伴奏を付けてみました。
演奏は実際の演奏ではなくヴァイオリン2パートとギターの電子演奏です。



関連ブログ:
ナポリに因んだ名曲(2011.08.18)


DOYO組が歌う「小さな木の実」

2018年09月25日 | 音楽


歌を聴くときソロもいいですが私はデュエットが好きです。
ザ・ピーナッツ、シモンズ、トワエモア、チェリッシュ、ダ・カーポ、由紀さおりと安田祥子・・・

全国的にはあまり知られていませんが素晴らしいデュオユニットに「DOYO組」があります。
「DOYO組」はともに熊本生まれの曽我実磨子(そがみまこ)と矢部清子(やべせいこ)が2004年に結成、2013年解散後は独立してともにソロ歌手として活躍しています。

お二人はやはり熊本生まれの大庭照子に師事、大庭さんは1971年NHKの「みんなのうた」で「小さな木(こ)の実」を歌い大ヒットになりました。
また「DOYO組」のプロデュースも手掛けました。
従ってお二人が「小さな木の実」を歌うのはごく自然な流れだったことでしょう。


原曲はビゼーによる歌劇「美しきパースの娘」の中の「セレナード」ですが、海野洋司作詞の歌詞は今の季節にぴったりな内容になっています。

小さな手のひらにひとつ
古ぼけた木の実にぎりしめ
小さなあしあとがひとつ
草原の中を駆けてゆく
パパとふたりで拾った
大切な木の実にぎりしめ
ことしまた秋の丘を
少年はひとり駆けてゆく

小さな心にいつでも
幸せな秋はあふれてる
風とよく晴れた空と
温かいパパの思い出と
坊や強く生きるんだ
広いこの世界おまえのもの
今年また秋がくると
木の実はささやくパパの言葉

二重唱が素晴らしくきれいに響く曲です。
ついでながらDOYO組の美しい歌唱をもう一曲、金子詔一作詞・作曲の「今日の日はさようなら」です。


背景の天草諸島白岩崎の絶景、夕日も素晴らしいです。
森山良子のヒット曲、NHK「みんなのうた」で本田路津子も歌いました。

いつまでも絶えることなく
友だちでいよう
明日の日を夢見て
希望の道を

空を飛ぶ鳥のように
自由に生きる
今日の日はさようなら
また会う日まで

信じあうよろこびを
大切にしよう
今日の日はさようなら
また会う日まで
また会う日まで

関連ブログ:
秋の歌、秋の曲(2013.11.04)