昨日の夕方、国会内で汚染水対策本部の第3回会議が開催され、汚染水問題に対する政府の基本方針に基づく対応状況について、東京電力、資源エネルギー庁、原子力規制庁から説明をいただきました。
私は事務局長として司会・進行をつとめ、ヒアリングに続く質疑応答において出席議員からの意見聴取を行いました。
まず、ある出席議員からは汚染水を「増やさないこと」と「きれいにすること」が求められ、放射性物質(トリチウム以外)を取り除く多核種除去設備(ALPS:アルプス)はいつから稼働可能になるかとの問いに、「9月中旬から順次稼働し性能確認に1カ月を要するが年内には3基を使えるようにしたい」との回答が示されました。「3機では足りない。更なる増設が必要だ」との意見も当然ながらありました。
また、民主党政権時の2011年に提案されたものの、東電側が当時「効果がない」と否定した凍土遮水壁が今回の汚染水の対応策として採用される点についても問題視されました。
私は「当時否定したのになぜ今回は採用するのか。政府が凍土遮水壁とALPSの増設等に充てるとして2013年度一般会計予算から計約206億円の予備費を拠出するからなのか。」と尋ねましたが明快な回答は得られませんでした。
次回の会議は13日に福島県郡山市で開催されます。この会議において、今回明快な回答が得られなかった諸課題についての報告がなされることになっています。