予算委員会での質疑録をシリーズで報告いたします。
今日は、冒頭の「魁皇」と「子ども手当」に関しての2点をパネルを交えて報告いたします。
○大島九州男君 おはようございます。民主党・新緑風会の大島九州男でございます。
今日は東日本大震災からちょうど五か月が経過した日でございます。本当に、お亡くなりになられた方、被災された方に心からお悔やみを申し上げて、そしてまた、今日この日に質問をさせていただきますことに、関係者の多くの皆さん、そして事務所のスタッフに感謝を申し上げて質問をさせていただきます。
まず、明るい話題でありますけれども、なでしこジャパン、国民栄誉賞、これは本当に国民に大きな夢と希望を与えた賞でありましたけれども、官房長官、この国民栄誉賞の授与の基準、こういったものについて教えていただきたいと思います。
○国務大臣(枝野幸男君) お答え申し上げます。
国民栄誉賞については、昭和五十二年に内閣総理大臣決定で表彰規定が定められております。そこには、表彰の目的として、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者についてその栄誉をたたえることを目的とするとされておりまして、この目的に照らして判断されることとなっております。
○大島九州男君 まさに、なでしこジャパンに我々国民は大きな元気をいただき、復興の力もいただいたわけでありますが、このパネルを御覧になっていただきたいというふうに思います。
まず、日本の国技であります相撲、皆さんも御存じだと思いますけれども、千代の富士さんが平成元年、ウルフと呼ばれた最強の力士として国民栄誉賞を受賞されました。
そして、今回引退をされました大関魁皇、本当に日本の国技を日本国民としてしっかりと長年勤め上げた魁皇の成績をちょっと御覧になっていただきたいと思いますが、通算成績、勝ち星が歴代一位の千四十七勝であります。そして、幕内在位場所歴代一位、百七であります。まさにこの時点でしっかり千代の富士を上回るすばらしい成績と努力をされていると。
そして、優勝回数におきましては、これはちょっと残念ですけれども七、歴代十五位ということでありますけれども、常に魁皇は何といっても角番になると強かったんです。このぎりぎりのところでしっかりと踏ん張って、そしてまたはい上がっていく。そして、三賞は、殊勲賞十回、敢闘賞五回という、これもまたすばらしい成績を残した力士であることは、国民の多くの皆さん、周知の事実であります。負けても諦めない、七百敗というこの敗戦も一つの私は勲章であると。ずっとずっと勝っていくということはこれはあり得ないわけでありまして、その負けの中から魁皇は本当に多くのものを学んで、しっかり頑張ってきたすばらしい力士だというふうに私は考えるわけです。
強い者に強く、そしてこの人柄でありますけれども、ちょっと自分よりも位の下の人にぽろっと負けてしまうと。こういうところもすばらしい人間性があって、今回の震災の復興のシンボルとしては大変すばらしい人物であるというふうに私は考えるわけでありますが、総理、魁皇が国民栄誉賞にふさわしい人だというふうに考えますが、いかがでしょうか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
引退された元大関魁皇氏については、今、大島議員からも紹介がありましたように、通算の成績で勝った回数が歴代一位、また幕内在位場所数が一位と、大変国民にも愛され、そして大きな勇気を与えてくださったと思っております。
私も、この魁皇という力士のこの魁という字は、当時私在籍していたさきがけという政党の字と同じでありまして、そんなこともあって、大変親しみを感じ、個人的にも応援をしていたところであります。
こういった多くの勇気を与えてくださった方がたくさんいろんな場面でおられるわけですが、どのような表彰を行うかということについては、それぞれの分野について、そうした実績に応じて判断することになると思っております。
魁皇関についても、大島さんの思いはよく分かりますし、私も魁皇関の功績は高いと思います。と同時に、いろいろな方が力士にもおられますので、そういったことも考えてしっかりと関係者の意見も聞いて思料していきたい、このように思っております。
○大島九州男君
ありがとうございます。
多くの国民の皆さんの声もしっかり反映をしていただきたいというふうに思いますので、国民の皆さんも是非、魁皇国民栄誉賞のために声を上げていただければというふうに要望して、パネルを下ろしていただきましょう。
それでは、次の質問に移りますけれども、先日、新聞報道で子ども手当が廃止をされて児童手当が復活をしたという見出しを見て、多くの国民の皆さんがあれっと思ったのではないかというふうに思っております。
それでは、ちょっとパネルを見ていただきたいというふうに思います。
ここにありますように、まず、今までこの子ども手当というものは二階建ての構造になっておりまして、元々ありました児童手当法の上に子ども手当が乗っかっている。これは、野党の皆さんから御指摘をいただくように、子ども手当というのは恒久法ではありませんので、このまま行けば十月でこの子ども手当が消滅をする可能性があった。本当に野党の皆さんがこの子ども手当を廃止に追い込もうと、そして政権を苦しめようと思えば合意をしなかった大きな僕は法案だというふうに思います。
しかし、今回、三党合意で、見ていただくと分かるんですけれども、ここの児童手当の金額、ゼロ歳から三歳まで一万円だったのが、五千円上がって一万五千円、三歳以降、第一子、二子、ここも五千円上がりました。第三子も五千円上がりました。これは児童手当が拡充されたというふうな受取だろうと。まさに、中学生は今回、ゼロ円だったのが一万円支給されるということは、これは子ども手当の形が少し反映されたかなと。そして、児童手当で議論されていた所得制限がある部分、そしてまた海外居住者に支給されている部分はいかがなものかという指摘がありましたけれども、今回のこの三党合意では、子ども手当になかった所得制限を入れて、そして国内居住要件を設けて、海外に移住している場合には支給しないという、こういう合意なんですね。
だから、私は、この合意は大変、与野党の皆さんがしっかりと国民の子育てに対していろんな議論を交わして、お互いのいいところ、直さなければならないところは直して、そして恒久法へと進化をさせる第一歩がこの三党合意だったというふうに理解をしているんだが、まさにそこの件について玄葉大臣に御答弁をいただきたいと思います。
○国務大臣(玄葉光一郎君)
ただいま大島委員から大変分かりやすく整理をし、説明をしていただいたというところが私は十分あるというふうに思います。
八月四日に三党の幹事長・政調会長会談で子ども手当の見直しについて合意をしたところであります。ねじれ国会の状況、そして復興財源の確保という状況の中でいつまでも子供政策に対して与野党が争っているという姿は良くないということで、野党の皆さんと十二分に話し合って今おっしゃったような結論を得たところでございます。子供に光を当てていく、そして子供の育ちを社会全体で応援をしていくという方向性は、私は大きくは変わっていないというふうに考えています。
今まさにおっしゃっていただいたように、実はかつての児童手当にも部分的に問題があった。子ども手当にも、残念ながら確かに恒久法になっていないという問題点があったわけであります。
今回の報道で私は非常に懸念されるのは、かつての児童手当に戻っちゃうんじゃないかと多くの国民の皆さんが感じてしまったということだと思うんですね。でも、現実はといえば、ただいま大島委員がおっしゃっていただいたような、例えば三歳未満は一万五千円である、第三子も一万五千円である、かつて児童手当は支給されなかった中学生、この中学生も一万円支給するということで考えていくと、確かにかつての児童手当ではなくて、恒久法に基づいて、ある意味、児手法、児童手当法を活用しながら、新しい子供に対する手当を与野党で協調しながらつくり上げたというふうに申し上げても過言ではないと。
特に、おっしゃっていただいたように、児童手当のときは海外に居住する子供たちの問題などあったわけであります。今回、さらに、地方自治体から要望の強い、例えば給食費などのいわゆる天引きなども可能な法律にしたいというふうに考えていますので、そういう意味では与野党が協力してより良いものをつくり上げたと、より安定的な恒久的な制度として実現をしていかなければならないのではないかというふうに考えております。
○大島九州男君
ありがとうございます。
まさに国民の皆さんに、今日は本当にNHKのテレビ入りなので広く知っていただきたいのは、野党の皆さんも国民のこと、子供のこと、しっかりこの将来を見て、しっかりと譲るべきところは譲って、そして進化をさせるという児童手当をおつくりになったわけですね。
だから、民主党側からいうと、我々が政権奪取するときのマニフェストとしてこの子ども手当というものを掲げた、まさにこれをしっかりと守るということに執着をすれば合意できなかったわけですね。だから、それはそれぞれ民主党が自分たちのところで直せる部分についてはしっかり直す、これは国民のためであります。だから、今いろいろお話を後ろからいただいていますが、この件についてもそれぞれの党が合意をしたわけであります
○大島九州男君
政党政治としてやはり我々は党が決めたことに従っていくのが党員でありますし、ただ、党利党略で行われていることに対しては我々も意見は言わしていただく。しかし、今回のように、三党が合意をして、恒久法としてこれからしっかりとした法律ができようとするこの三党合意は、まさに政権交代がもたらした新しい政治の在り方、そして、いいところはいい、悪いところは悪いという、政権与党が自分たちのプライドとメンツを捨てた中でしっかりと合意をしたという、私はそういう受取をさせていただいておりますので、是非、その理念を守っていただいて、この合意が来年度、二十四年度以降しっかりとした形で実を結びますようにお願いをしたい。
そこで、一つ要望をさせていただきたいのは、制度の中で所得制限を設けてありますけれども、国民の皆さん、いろんな所得の、収入の割合があるわけですね。そうすると、各層いろんなところでもしかしたら実質負担が増えるような、税金の控除部分とかいろんなところで実質負担が増える懸念も今ささやかれておりますので、その点におきましては、この制度設計、もう一度しっかりと精査をされて、そういう不公平感がないように、不公平な感じが受けないように制度を構築をしていただくようにお願いをしまして、この件については質問を終わらせていただきます。
答弁されますか。はい、じゃ、お願いします。
○国務大臣(玄葉光一郎君)
今、大島委員がおっしゃったように、それぞれ三党で話し合って、特に、かつての児童手当と比べたときに、実質手取りというものあるいは実質負担というものを考えながら先ほど申し上げたような額にしたと。
なお、所得制限が付きましたけれども、その所得制限を超える方々に対しては何らかの財政上、税制上の措置をとるということも三党間で確認をされているところでございます。
同時に、二十三年度は、子どもに対する手当の特別措置法でこの二十三年度後半は対応しますけれども、二十四年度以降の名称は別途三党で検討するということになっておりますので、とにかくより安定的な制度をしっかり子供たちのために実現をしていく、そのために、もう三党とも折り合うところは折り合ってしっかりと実現していくということだと思っております。
○大島九州男君
玄葉大臣、ありがとうございます。大変分かりやすくお話をいただきました。
国民の皆さんもこれで少し安心があるんではないかというふうに思いますので、是非そのまま三党合意の理念でしっかりした恒久法を作っていただきますことをお願い申し上げましてこの件は終わりますので、玄葉大臣、公務お忙しいでしょうから、よろしくどうぞ、御退席、ありがとうございました。
今日は、冒頭の「魁皇」と「子ども手当」に関しての2点をパネルを交えて報告いたします。
○大島九州男君 おはようございます。民主党・新緑風会の大島九州男でございます。
今日は東日本大震災からちょうど五か月が経過した日でございます。本当に、お亡くなりになられた方、被災された方に心からお悔やみを申し上げて、そしてまた、今日この日に質問をさせていただきますことに、関係者の多くの皆さん、そして事務所のスタッフに感謝を申し上げて質問をさせていただきます。
まず、明るい話題でありますけれども、なでしこジャパン、国民栄誉賞、これは本当に国民に大きな夢と希望を与えた賞でありましたけれども、官房長官、この国民栄誉賞の授与の基準、こういったものについて教えていただきたいと思います。
○国務大臣(枝野幸男君) お答え申し上げます。
国民栄誉賞については、昭和五十二年に内閣総理大臣決定で表彰規定が定められております。そこには、表彰の目的として、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者についてその栄誉をたたえることを目的とするとされておりまして、この目的に照らして判断されることとなっております。
○大島九州男君 まさに、なでしこジャパンに我々国民は大きな元気をいただき、復興の力もいただいたわけでありますが、このパネルを御覧になっていただきたいというふうに思います。
まず、日本の国技であります相撲、皆さんも御存じだと思いますけれども、千代の富士さんが平成元年、ウルフと呼ばれた最強の力士として国民栄誉賞を受賞されました。
そして、今回引退をされました大関魁皇、本当に日本の国技を日本国民としてしっかりと長年勤め上げた魁皇の成績をちょっと御覧になっていただきたいと思いますが、通算成績、勝ち星が歴代一位の千四十七勝であります。そして、幕内在位場所歴代一位、百七であります。まさにこの時点でしっかり千代の富士を上回るすばらしい成績と努力をされていると。
そして、優勝回数におきましては、これはちょっと残念ですけれども七、歴代十五位ということでありますけれども、常に魁皇は何といっても角番になると強かったんです。このぎりぎりのところでしっかりと踏ん張って、そしてまたはい上がっていく。そして、三賞は、殊勲賞十回、敢闘賞五回という、これもまたすばらしい成績を残した力士であることは、国民の多くの皆さん、周知の事実であります。負けても諦めない、七百敗というこの敗戦も一つの私は勲章であると。ずっとずっと勝っていくということはこれはあり得ないわけでありまして、その負けの中から魁皇は本当に多くのものを学んで、しっかり頑張ってきたすばらしい力士だというふうに私は考えるわけです。
強い者に強く、そしてこの人柄でありますけれども、ちょっと自分よりも位の下の人にぽろっと負けてしまうと。こういうところもすばらしい人間性があって、今回の震災の復興のシンボルとしては大変すばらしい人物であるというふうに私は考えるわけでありますが、総理、魁皇が国民栄誉賞にふさわしい人だというふうに考えますが、いかがでしょうか。
○内閣総理大臣(菅直人君)
引退された元大関魁皇氏については、今、大島議員からも紹介がありましたように、通算の成績で勝った回数が歴代一位、また幕内在位場所数が一位と、大変国民にも愛され、そして大きな勇気を与えてくださったと思っております。
私も、この魁皇という力士のこの魁という字は、当時私在籍していたさきがけという政党の字と同じでありまして、そんなこともあって、大変親しみを感じ、個人的にも応援をしていたところであります。
こういった多くの勇気を与えてくださった方がたくさんいろんな場面でおられるわけですが、どのような表彰を行うかということについては、それぞれの分野について、そうした実績に応じて判断することになると思っております。
魁皇関についても、大島さんの思いはよく分かりますし、私も魁皇関の功績は高いと思います。と同時に、いろいろな方が力士にもおられますので、そういったことも考えてしっかりと関係者の意見も聞いて思料していきたい、このように思っております。
○大島九州男君
ありがとうございます。
多くの国民の皆さんの声もしっかり反映をしていただきたいというふうに思いますので、国民の皆さんも是非、魁皇国民栄誉賞のために声を上げていただければというふうに要望して、パネルを下ろしていただきましょう。
それでは、次の質問に移りますけれども、先日、新聞報道で子ども手当が廃止をされて児童手当が復活をしたという見出しを見て、多くの国民の皆さんがあれっと思ったのではないかというふうに思っております。
それでは、ちょっとパネルを見ていただきたいというふうに思います。
ここにありますように、まず、今までこの子ども手当というものは二階建ての構造になっておりまして、元々ありました児童手当法の上に子ども手当が乗っかっている。これは、野党の皆さんから御指摘をいただくように、子ども手当というのは恒久法ではありませんので、このまま行けば十月でこの子ども手当が消滅をする可能性があった。本当に野党の皆さんがこの子ども手当を廃止に追い込もうと、そして政権を苦しめようと思えば合意をしなかった大きな僕は法案だというふうに思います。
しかし、今回、三党合意で、見ていただくと分かるんですけれども、ここの児童手当の金額、ゼロ歳から三歳まで一万円だったのが、五千円上がって一万五千円、三歳以降、第一子、二子、ここも五千円上がりました。第三子も五千円上がりました。これは児童手当が拡充されたというふうな受取だろうと。まさに、中学生は今回、ゼロ円だったのが一万円支給されるということは、これは子ども手当の形が少し反映されたかなと。そして、児童手当で議論されていた所得制限がある部分、そしてまた海外居住者に支給されている部分はいかがなものかという指摘がありましたけれども、今回のこの三党合意では、子ども手当になかった所得制限を入れて、そして国内居住要件を設けて、海外に移住している場合には支給しないという、こういう合意なんですね。
だから、私は、この合意は大変、与野党の皆さんがしっかりと国民の子育てに対していろんな議論を交わして、お互いのいいところ、直さなければならないところは直して、そして恒久法へと進化をさせる第一歩がこの三党合意だったというふうに理解をしているんだが、まさにそこの件について玄葉大臣に御答弁をいただきたいと思います。
○国務大臣(玄葉光一郎君)
ただいま大島委員から大変分かりやすく整理をし、説明をしていただいたというところが私は十分あるというふうに思います。
八月四日に三党の幹事長・政調会長会談で子ども手当の見直しについて合意をしたところであります。ねじれ国会の状況、そして復興財源の確保という状況の中でいつまでも子供政策に対して与野党が争っているという姿は良くないということで、野党の皆さんと十二分に話し合って今おっしゃったような結論を得たところでございます。子供に光を当てていく、そして子供の育ちを社会全体で応援をしていくという方向性は、私は大きくは変わっていないというふうに考えています。
今まさにおっしゃっていただいたように、実はかつての児童手当にも部分的に問題があった。子ども手当にも、残念ながら確かに恒久法になっていないという問題点があったわけであります。
今回の報道で私は非常に懸念されるのは、かつての児童手当に戻っちゃうんじゃないかと多くの国民の皆さんが感じてしまったということだと思うんですね。でも、現実はといえば、ただいま大島委員がおっしゃっていただいたような、例えば三歳未満は一万五千円である、第三子も一万五千円である、かつて児童手当は支給されなかった中学生、この中学生も一万円支給するということで考えていくと、確かにかつての児童手当ではなくて、恒久法に基づいて、ある意味、児手法、児童手当法を活用しながら、新しい子供に対する手当を与野党で協調しながらつくり上げたというふうに申し上げても過言ではないと。
特に、おっしゃっていただいたように、児童手当のときは海外に居住する子供たちの問題などあったわけであります。今回、さらに、地方自治体から要望の強い、例えば給食費などのいわゆる天引きなども可能な法律にしたいというふうに考えていますので、そういう意味では与野党が協力してより良いものをつくり上げたと、より安定的な恒久的な制度として実現をしていかなければならないのではないかというふうに考えております。
○大島九州男君
ありがとうございます。
まさに国民の皆さんに、今日は本当にNHKのテレビ入りなので広く知っていただきたいのは、野党の皆さんも国民のこと、子供のこと、しっかりこの将来を見て、しっかりと譲るべきところは譲って、そして進化をさせるという児童手当をおつくりになったわけですね。
だから、民主党側からいうと、我々が政権奪取するときのマニフェストとしてこの子ども手当というものを掲げた、まさにこれをしっかりと守るということに執着をすれば合意できなかったわけですね。だから、それはそれぞれ民主党が自分たちのところで直せる部分についてはしっかり直す、これは国民のためであります。だから、今いろいろお話を後ろからいただいていますが、この件についてもそれぞれの党が合意をしたわけであります
○大島九州男君
政党政治としてやはり我々は党が決めたことに従っていくのが党員でありますし、ただ、党利党略で行われていることに対しては我々も意見は言わしていただく。しかし、今回のように、三党が合意をして、恒久法としてこれからしっかりとした法律ができようとするこの三党合意は、まさに政権交代がもたらした新しい政治の在り方、そして、いいところはいい、悪いところは悪いという、政権与党が自分たちのプライドとメンツを捨てた中でしっかりと合意をしたという、私はそういう受取をさせていただいておりますので、是非、その理念を守っていただいて、この合意が来年度、二十四年度以降しっかりとした形で実を結びますようにお願いをしたい。
そこで、一つ要望をさせていただきたいのは、制度の中で所得制限を設けてありますけれども、国民の皆さん、いろんな所得の、収入の割合があるわけですね。そうすると、各層いろんなところでもしかしたら実質負担が増えるような、税金の控除部分とかいろんなところで実質負担が増える懸念も今ささやかれておりますので、その点におきましては、この制度設計、もう一度しっかりと精査をされて、そういう不公平感がないように、不公平な感じが受けないように制度を構築をしていただくようにお願いをしまして、この件については質問を終わらせていただきます。
答弁されますか。はい、じゃ、お願いします。
○国務大臣(玄葉光一郎君)
今、大島委員がおっしゃったように、それぞれ三党で話し合って、特に、かつての児童手当と比べたときに、実質手取りというものあるいは実質負担というものを考えながら先ほど申し上げたような額にしたと。
なお、所得制限が付きましたけれども、その所得制限を超える方々に対しては何らかの財政上、税制上の措置をとるということも三党間で確認をされているところでございます。
同時に、二十三年度は、子どもに対する手当の特別措置法でこの二十三年度後半は対応しますけれども、二十四年度以降の名称は別途三党で検討するということになっておりますので、とにかくより安定的な制度をしっかり子供たちのために実現をしていく、そのために、もう三党とも折り合うところは折り合ってしっかりと実現していくということだと思っております。
○大島九州男君
玄葉大臣、ありがとうございます。大変分かりやすくお話をいただきました。
国民の皆さんもこれで少し安心があるんではないかというふうに思いますので、是非そのまま三党合意の理念でしっかりした恒久法を作っていただきますことをお願い申し上げましてこの件は終わりますので、玄葉大臣、公務お忙しいでしょうから、よろしくどうぞ、御退席、ありがとうございました。