二重ローン。二重債務問題対策

震災で自宅の流された方々の住宅再建に、大きく絡んでくるのがこの二重ローン問題です。殆どの皆さんが自宅を新築する際、リホームする際に、住宅ローンを申請してお金を借りています。その家のローンが完済されていない状態で、その返済を抱えながら新しい家の建設など現実的に一般的に考えると不可能です。

この問題をどの様に対応するか？民主党の部会の中でも真剣に議論されています。

そしてこの二重債務は個人のローンだけではありません。中小企業も同じです。仕事が出来ない状況の中でも、借金の返済は行わなければなりません。そして新規に借り入れを起こして、仕事を再開しなければならないとき、旧債務と新債務の二重負担に苦しまなければなりません。この状態を打開するためには、政府の支援、指導が必要です。

全国銀行協会は、政府、金融機関、お客様がそれぞれの立場を尊重して、適切に痛みを分かち合い、一体となって問題の解決に当たる必要があると述べています。

その解決策は、『被災者・被災金融機関の負担に配慮しながら金融規律の維持や公平性の確保等を考慮し、単一の万能施策でなく旧債務、新債務の負担軽減のための施策を複数用意して、被災されたお客様の置かれた状況や今後の見通し等の実態に応じて、お客様と金融機関とで最適な解決策を選択していく必要がある。』と主張しています。

まさにその通りでありますが、そのためには政府の公的支援も必要になります。これからが本格的な議論が展開されていきます。是非皆さんのお知恵をお貸し下さい。