11月3日、毎年恒例となった武道の大会に出場した。
この時期が来るとホントに毎年毎年逃げ出したくなる自分がいる。
私が20年程続けてきた武道は、
格闘技やスポーツとは違い 強さや技術を競うものではなく、
人としてどう生きるか、人間力、人間愛を極める修行をする武道。
今年も思うように稽古ができない状態で、大会前日の夜はかなり気持ちが沈んでいた。
そんな中、読みかけだった宗師範の著書を紐解いてみると、
言葉の一つ一つが私の心に沁みこんできて、涙が抑えられなくなってしまった。
『 演武とは人を幸せにすることであり、人を傷つけないことである 』
『 演武とは 祈りである 』
『 すべて人のために 自分のためには何も 』
自分もそうだけど、今年は日本中にも様々なことが起こった年。
私の中では、今年は“祈り”というテーマで演武しようと思っていたのである。
我を捨てて勝敗にとらわれずに、ただただ真っ直ぐに自分の演武をしようと。
気持ちを再確認し、この武道の尊さを再発見した。
大会前日の深夜3時位のこと。
で。完っ全に寝不足で しかも腫れた眼で大会当日を迎えたわけだが、
気持ちは爽やかでとても清々しい朝となった。
で。真っ直ぐに演武しました。自分なりに。
結果は良かったものも悪かったものもすべて受け入れて、また次に繋げていこう。
大事なことは結果ではなく、信じて真っ直ぐに行うことだと思う。
初めて参加した打ち上げでは、全国から来た方々に声を掛けてもらって
たくさんありがたいお言葉を頂いた。
皆のためにも、自分はもっと鍛え上げなければ。
『 すべて人のために 自分のためには何も 』
・・・・・・いやはや、私にはまだまだ随分と先の境地です。