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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

田端謙二郎

2011-10-30 21:57:17 | 日記
近鉄の田端がよく投げた。五回投げて安打三、矢ノ浦に二塁打を浴びせられた以外は、
あぶなげないピッチング。直球、カーブのコンビネーションがよく、しかも低めに
集ったから効果があった。シュートが生きてくれば楽しみなシーズンになりそう。

しかし、田端は入団した年からその翌年にかけて、投球フォームについて投手コーチから執拗に
アドバイスされていた。それは軸足になる右のヒザが折れすぎているのが原因で制球が安定しないと
いうものだった。田端は「オレはこのフォームでノンプロ時代、強打の
サッポロビール・チームを完封したこともあるんだ」と思いながらも、できるだけアドバイスに
そってフォームを直していった。そこに迷いが生まれた。翌年ファーム落ちした。
ファームで4年投げた。4年目にはファームで10勝1敗、しかし一軍へカムバックすること
はできなかった。それどころか、その年の契約更改の席で「君は任意引退選手だ」と宣告された。
そして「打撃投手兼スコアラーとして球団に残らないか。年棒はいくらかプラスしょう」ともいわれた。
「あのときは悔しかった。ドラフト1位で入団した自分が打撃投手かと思うと泣けてきてしようがなかった。」
しかし、あれから8年たった現在は「もう迷いや悩みは完全に吹っ切れた。自分の球を第一線の打者が
ガンガン打ってくれると、なんともいえぬ生きがいを感じる」1965年、ドラフト1位で彼が近鉄入りしたとき、
2位に指名されて入団したのが、最後の300勝投手・鈴木啓示だった。



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