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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

山本秀一

2016-12-15 00:17:28 | 日記
1967年

同点で迎えた延長十回裏、一死一、三塁のチャンスに打席に向かう山本の顔面はそう白だった。というのも九回の守備から遊撃にはいったばかり。今季初打席というからムリもない。しかし、そこはプロ生活八年目である。一球ごとに顔に赤みがさしてきた。大時計が午後十時十分をさした時間ぎれ寸前、2-2後の五球目、山本のバットから白球が中堅右へ飛んだ。手をたたいてホームを踏むバーマ。一塁に走りこんだ山本を中西監督が抱えこむように祝福の握手。「今季初打席が初安打、しかもぼくにとって初めてのサヨナラ安打になるなど、なんともいえない気持ちです。打席に立ったときスクイズのサインが出るかと思ったが、なかなか出ないので打つ以外にないと思った。第一球がカーブおそらくカーブ攻めでくるとにらみ、とにかく右に流そうと待っていた」そこへおあつらえ向きに高めのカーブがはいってきた。山本の読みがみごと当ったわけだ。山本は先日のウエスタン・リーグの試合で南海の高橋捕手からスパイクされ、左足首がはれ上がっている。このためこの日は家で休んでいたところを電話で呼び出され、ベンチにはいったばかりだった。八回同点打をたたき出した代打植田といい対南海戦に万全の構えをとていた西鉄ベンチの慎重さがみごとに実ったといえる。山本は和歌山商出身で南海から西鉄に移って五年になる。その古巣南海から劇的なサヨナラ安打を打ったのも宿縁といえよう。南海仕込みのしぶとさでみごと恩を返した山本の表情は喜びにあふれていた。

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