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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

交告弘利

2014-01-25 14:54:48 | 日記
1969年

交告は岐阜高時代から剛速球をうたわれ、将来の大器とされた選手だった。だが、制球力に難があって、プロ入り後は伸びなやんだ。不運なことにタイガースには昭和四十二年、おなじ左腕の剛速球投手である江夏豊が入団、たちまち看板投手にのしあがった。反比例して交告は影がうすくなったのだ。四十三年、彼は自由契約になった。

グローバルリーグにて

元阪神タイガースの有望投手だった交告弘利が、左腕からのびのよい速球を投げ込んでデモンストレーションしている。なんとか合格したい一心で、入念なトレーニングをつんできたらしい。交告は体の故障を理由にシーズンなかばで退団した選手みたいだが、みたところまったくの健康体である。「故障というより、気持のうえでくさったんです。おととし江夏が入ってきて以来、タイガースはほかのサウスポーはお呼びでないチームになりましたから、アホらしくてね」見切りをつけて退団した。だが、野球をあきらめきれない。再調整してきた。まだ二十三歳だから、成長の余地はじゅうぶんある!と交告はピッチングの手をとめて自己宣伝をひとくさりやった。
「みてくださいよ。この速球、そう、まあ江夏よりは若干見劣りしますけどね」あらためて彼は投げてみせる。
森は名簿の交告の項に二重丸をつけた。矢ノ浦の名簿をのぞいてみると、やはり二重丸がついていた。

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