1997年
層の厚さを誇る天理の4人の投手陣の一人。188㌢の長身を生かした角度のある直球と落差のあるカーブが武器。他の投手に比べおとなしい性格で、丁寧に投げ、打たせて捕る。昨夏の練習中、デッドボールを顔面に受けて全治2ヶ月の複雑骨折。秋の大会で投げることはできなかったが、痛みをこらえて練習し、順調に回復。先月の紅白戦に登板した。センバツにはベストの状態で臨めそうだ。中川監督は「1点でも取られたら、投手を次々と代える作戦も考えている。中継ぎ、抑えとしての活躍に期待したい」
橋本啓投手(三年) マウンドに立ったら、打球を外野に一本も飛ばさないような投球をする。優勝候補の上宮と対戦してみたい。右投・右打。188㌢、85㌔。
先の選抜高校野球大会で初優勝を果した天理ナインが初戦を五回コールド勝ち。「夏」に向けて好スタートを切った。チームの柱となる小南、長崎ー東のバッテリーは温存。代わって「甲子園で投げられなかった悔しさをぶつけたかった」と言う右腕・橋本が公式戦初の先発登板を果たし、相手を無安打に抑える力投を見せた。
広島がドラフト8位で指名した天理高・橋本啓投手(18)=188㌢、85㌔、右投げ右打ち=の入団が七日決まった。契約金一千万円、年棒四百万円。背番号は「58」これで指名した八人全員の入団が決まった。宮本スカウトはこの日、大阪市内の橋本の自宅を訪れ、入団交渉を行なった。交渉には同スカウトと本人、両親が出席し、約一時間の話し合いで合意に達した。晴れて広島の一員となった橋本は「契約できてうれしい。一日も早く一軍へ上がりたい」とキッパリ。宮本スカウトは「一番の魅力は、柔らかいひじの使い方。これは教えてできるものではない。プロで大きく伸びてほしい」と期待していた。
橋本啓投手(188㌢の)身長から繰り出す球を見てほしい。一年目は体づくりをして北別府さんのように200勝したい。
1998年
97年春の甲子園では優勝しながらも、3番手で出番なし。ただし、スカウトが潜在能力の高さに注目。理想的なフォームから繰り出すストレートは威力十分。体が大きく、鍛えればさらにスピードを増すはず。