(刹那)「皆の命が、消えていく! そんなこと、させるかあ―――ッ!」(#24、以下同)
その瞬間。
- 虹彩認証の赤い光が閃き、
- ダブルオーが刹那・F・セイエイの「Day’s Eyes(太陽の眼)」を認識し、
- ツインドライヴシステムの「TRANS-AM BURST」が起動。「MAX」の文字。
も、燃え尽きそうだ。あの爺さん、ほんとなんなの。
(リジェネ)「純粋なるイノベイターの脳量子波がツインドライヴと連動し、純度を増したGN粒子が人々の意識を拡張させる。完全なる進化を遂げたか、刹那・F・セイエイ。君こそが、真のイノベイターだ」
あらゆる意味でダブルオーは刹那の機体でした。多様性変位フォトンが本領を発揮。
イノベイドのレベルがAかSか知りませんが、彼らの脳量子波が乱れたのは、刹那の波長が短く、振動数(周波数)が高いがゆえに干渉されてノイズを引き起こした、負けた、ということでしょう。
まさに光。光が、ついに意思を形にした。
(マリナ)「刹那・・・この光はきっと・・・刹那の戦いの光。命の輝き」
(ルイス)「ねえ・・・この温かな光は、なに。心が、溶けていきそうな」
(沙 慈)「刹那だよ」
(ルイス)「せつな」
(沙 慈)「そうだよ。彼の心の光、未来を照らす光だ」
「見える」という感覚は、外から入射した光(電磁波)を受けとって、杆(かん)体と錘体(※01)の電子(e-)が共振することで成立します。
でもあれは、内から射出された光、恒星、太陽の光。これが「見る」ということか。なんと云ったらいいのかわからない。ありがとう、か? そうかもしれない。
※01:杆体は主に明暗を、錘体は主に光の三原色(赤、青、緑)を捉える器官。『Newton別冊 光とはなにか?』(ニュートンプレス/2007年10月20日発行)。
これは魚が陸に上がったくらいの進化だと思いますよ。
いつでも、どこにいても、自己の体験が他者の体験になる、感情と思考の共有、経験の差による「あなたがわからない、わかってくれない」は、もはやない。
イルカ、イルカのコミュニケーションだ。トレミーこそが方舟だった。そういうことだったのか。
通じる「言葉」で話そう。これが「人類意思の統一」。
地球外知的生命体が人類との「対話」を待っているかどうかは重要ではなく、そこまで見せてくれなくてもいいです。意識という「外宇宙」へ進出し、近くて遠い他者という「異種」とわかり合う、これでいい。充分です。
そしてティエリア・アーデ、本当にありがとう。
(ティエリア)「僕たちはイノベイターではない。僕たちはイノベイターの出現をうながすために人造的に生み出された存在、イノベイドだ」
彼らは、どこまでヒューマノイド(Humanoid)だったのでしょうか。
- 量子演算処理システム・ヴェーダのノード(node)とでも云うべき存在がある。
- 空間と、ある程度の時間を克服した肉体(※02)を持ち、その意味において人類よりも上位に立つ。
※02:GN粒子を触媒とした脳量子波での感応能力は「空間という長さの克服」であり、遺伝子操作とナノマシンによる老化抑制は「時間という長さ(=死)の克服」と云えます。
それでも人は人、と思っていた「塩基配列パターン0988」によるヴェーダ奪還、セラフィムのトライアル(※03)フィールドは衝撃でした。
肉体的な死が、本来の在りようとして再生するトリガーだったとは。
知っていたとしか思えない。そのためにヴェーダに潜入し、リボンズ・アルマークに射殺された。帰るために。己の意思で己の役割を守った、あまりにも人間らしいティエリアの使命感に、なにか、込み上げてきた。
アクセス権の回復は、ヴェーダの中枢⇔「ティエリアの領域」インターフェースの回復だと思いますが、1st#21『滅びの道』で「見捨てられた」恐怖は想像を絶するものであったかと・・・だって、こちらが「本体」なんだから。「歌を歌い出したら・・・」なんて茶化してごめん、ごめんよー。
※03:や、忘れかけていました、このシステム。擬似GNドライヴが止まる止まる。リジェネ・レジェッタは激昂するほどリボンズの逸脱を許せなかったようです。そのためのペアだったのね、この2人。
(刹 那)「・・・仇は討つ」
(ティエリア)「勝手に殺してもらっては困るな」
(刹 那)「! どこだ。どこにいる、ティエリア」
(ティエリア)「今、僕の意識は完全にヴェーダとリンクしている」
(刹 那)「ヴェーダ」
(ティエリア)「僕はイノベイター・・・いや、イノベイドでよかったと思う。この能力で君達を救うことができたのだから。ヴェーダとつながったことで、僕はすべてを知ることができた。今こそ話そう、イオリア計画の全貌を」
#23『命の華』でがっかりしたのは、リボンズの思考に「フレーム問題」(※04)に通ずる限界を感じたからで、しかし、「枠」を超えたイノベイドは確かにいました。
「僕は人間だ!」
「わたし達、わかり合えてたよね」
は、ほとんど起こり得なかった奇跡中の奇跡ではなかろうか。
そして、2人の進化は「ロックオン・ストラトス」がうながしたもの。あの兄弟も、ほんとになんなの。
※04:高速、高度な情報処理能力をもってしても、前提(枠)を与えられないと無限の可能性が潜在する現実の問題に対応できない人工知能(Artificial Intelligence)の欠点。
その弟、兄とは違う、違うんだ、と反動で戦っていたようなライル・ディランディがアリー・アル・サーシェスを、
「兄さんのことは責められねえなあ。こいつだけは、赦せねえ!」
とうとう仕留めちゃった。アリーは地球連邦政府の発足後、「戦争屋」としての働きどころを失って、なんというか、輝きを失ったような気がします。クライアントを「大将」なんて呼んでほしくなかったです。
(アニュー。おまえのおかげで、人と人がわかり合える世界も不可能じゃないって思えたんだ。だから、世界から疎まれても、咎めを受けようとも、俺は戦う。ソレスタルビーイングのガンダムマイスターとして)
もう、刹那を狙い撃つことはないでしょうね。刹那自身が誰にも殺られてやらないつもりだろうし。
カタロンの正義に依って立つ「ジーン1」ではなく、ニール・ディランディの分も「ロックオン・ストラトス」の為した過去を背負い、俺は逃げない、俺は生きる、と受けとめました。生身で敵にとどめを刺したことが象徴的です。過去ができた。いや、過去とつながった。今、「未来のために」と云われたら100%信じます。
(ビリー)「完全なる自由はモラルの崩壊。その先には滅びしかないよ。秩序ある社会構造の中、人々は限定された自由を満喫する。檻の中で守られた方が居心地がいい。それが平和ということだ」
それはどうでしょう。
檻の中では足腰が立たなくなる。生物は生来の能力を放っておくと退化するぞ、努力と時間の相対速度=0でやっと現状維持なんだぞ。メカばっかりかまってないで、ナマモノとつき合おうよ。ちゃっかりトレミーのブリッジに上がり込んでて笑ったけどさ。
その他、走り書き。
- オーガンダムが無傷なら、チャージを!
- アンドレイはもう、呑んでゲロ吐いて寝てしまえばいいと思うんだ。
- ミレイナ、ミレイナ、ティエリアはもっとすごいことになってるから。
- ヒリングとリヴァイヴがリボンズに撃たれませんように。
ヴェーダにリンクを拒絶されても奥の手を出すあたり、リボンズの「進化」に根拠はありそうです。
しかし、ヴェーダを奪還されて統制が破れたことを、少なくとも地上に残ったクーデター派は察知しているはず。
今こそ、『TOMORROW』を。
その種を地上に蒔いて、住む家を失くしたまま宇宙へ逃れたマリナ・イスマイールと子供達に聴かせてほしい。そして刹那を救ってほしい。「市民」に。
中東の戦場で虫ケラのように死ぬはずだった少年兵の「声」を、人生を肯定し、応えてほしいです。
人類に裁き(judgement)ではなく、選択(option)を。