越冬のために4800kmも飛行する小さな蝶の飛行
能力の話です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC07AWV0X00C23A7000000/
あの小さな体に、それだけのエネルギーがある
ことが不思議ですが、記事では羽の色が空気抵抗
の減少に関与しているとの研究があるそうな。
そもそも飛行の方法は、鳥とはまったく異なる
原理なのです。鳥の羽の断面を見ると、下向きで
弓なりになっているので下降気流が発生します。
それで浮力が発生します。それを人間が真似して
飛行機が誕生しました。
しかし、昆虫は抗力による飛行と言われており
体の小ささ(=軽い)ため、空気との抗力により
飛行しているのだそうです。風によって紙くずが
舞いますよね。あれです。小さいがゆえに可能と
なるのでしょう。軽い故、季節風とか上昇気流も
うまく利用できるのだと思います。
ある研究では、色が関係していそう、との見解
があるようですが、私個人の考えは、色よりも鳥
の細かな体毛とか、魚の表面にぬめりが、抵抗を
低くしているのではないかと想像しています。
船を動かすエネルギーは大きければ大きいほど
単位重量当たりのエネルギー量が小さく済むこと
になっています。大きなタンカーと小型ボートの
単位重量当たりのエネルギーは、タンカーの方が
遥かに小さいはずです。逆に言うと、小さければ
小さいほどエネルギーを要するはずです。
魚も鳥も昆虫も、小さければ小さいほど不利な
はずですが、体表の羽毛とか"ぬめり"が、移動時
の抵抗を少なくしているのではないか?と思って
います。移動時には、空気や水のせいで渦が発生
し、それが抵抗となりますが、体の表面の羽毛や
”ぬめり”が少し変形することにより、結果として
抵抗が減るのかもしれません。
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