宿のお部屋はリビングとキッチンがドアひとつで繋がっていて
そこには木製の柵がおいてあった。
当然、柵を境にワンコはキッチンへの入室は禁止。
ゴハンの用意を始める度に始まる押合い圧し合。
『おいっ オレ様を前に出せっっ』 『ボクが先にここに居たんです!』
『ちょっとなんでアンタ達がアタシの前にいるのよっっーーー』
柵の高さ僅か50センチ程度。
誰ひとりとして飛び越えられぬ高さではないところが
また彼、彼女等の苛立つところであろう。
毎回その場所へ集うメンバーは マリちゃん、ぽんちゃん、チュウ太の三匹。
愛すべき3バカちんトリオである。
振り返ると戸口の柵の前にニッコニコ笑顔のこの3匹。
なんとも幸せ~な気分になる。
だけど
当の本犬達は顔はニコニコ、心は必死!
ある晩のこと。
いつものようにゴハンの支度をしていたら、後方から怒涛罵声が勃発!
見ると3匹の犬が罵りながら絡まっているではないかっ
あ~~~やっぱり つーか とうとう つーか。。
人間様の 『やめろーーっ!』 の声で
3匹の力関係の通りに騒動が収束しかけた、その時!
『ひぇーん ひぇーんっ』
なんとも情けない声が・・・。
この場所取りが余程気にくわなかったのか?
ここまでの日々に積もるものを抱えていたのか?
もしかしたら、またいつぞやのように気に入らぬのはチュウ太の所業で
そのウップンを彼に向けたのか?
真意は彼女のみぞ知るところである。
が、とにかくそのドサクサの中で
久しぶりやられた。
ぽんちゃん、マリちゃんにケツを齧られるっ 爆笑!
いや~ やはり今回もありましたね。
前回蔵王にて、あまりに平穏無事に過ごしていたので
この方達の関係も随分と練れてきたもんだと思っていたのですが・・・甘かったな。
ま、群れのリーダーとして
たまにNo2の鼻をへし折っておく。 っつうのは常套手段かもね。
では、ここでその時の当事者に対するdegipochi氏の指導をご紹介。
『こらぁーっ オマエ着いてる勝負を後ろから更に行くって、卑怯なことするなー!』
もう、一本。
『ぽんちゃんももっと抵抗しろっ 昔はもうちょっと頑張っただろっっ』
・・・こんな指導ってあっか?
弱っちいオマエにもプライドかよ。
あぁ~~~情けねっ
カピバラが泳げるっていうので
同じ 齧歯類 ネズミ科 のネズミも泳げるんでないか??
と
ネズミを風呂に放り込んだら
マジギレ。
何だよ。そんなに目据えて怒らなくたっていいじゃんかぁー
おまえネズミだろっ
は? どうみても
キミが肉食でマリちゃんが草食に見えるけどねー
でもさっ 毎回毎回せっかくワン温泉に来ても
ぽんちゃんはあの服じゃ乾かすこと考えたらとっても入れる気にならんし
ここはひとーつ!
何しても怒らないキャバリアも、風呂は怒ってた。
でも、怒った顔もまた可愛いから
また入って頂こう。。うふっ