一緒に歩こう♪

ぺぐ+ぽん → ぽん+ちゅう太 →ちゅう太+銀太

昼ドラ、ぺぐぽん版。

2011年11月25日 | Weblog

窮鼠はまたまたワニ顔に噛み付く。

 

場所は観光客が集まる、草津の湯畑。

私は土産物を物色すべく、2匹を1台のカートに入れて店に入っていた。

と、店の外から突然ギャウギャウガウガウと怒声が聞こえてきた。

こりゃ大変と見ると、カートが沸騰している。

沸騰したカートは私が戻るのを待たずに卒倒する。

怒声の一部が哀願に変わっている。

倒れたカートを起こしファスナーを開けてみると想像した通り

ネズミがワニ顔の耳に噛み付いてイッちゃってる。

 

噛み付かれたワニ顔は目をつむり『助けて~』を繰り返す。

が、イッちゃてるネズミの口はガチていて耳を放そうとはしない。

すったもんだの挙句、勇敢な方がネズミの上あごと下顎を両手で掴んで

まるで錆びた蓋でも開けるかのようにムニっと開いた。

 

あぁ、みっともない。

あたりは人だかりが出来ていたらしい。。

 

きっとまたアレだ。 ぽんちゃんだ。

いつも慣れてるはずのカートだけど

さずがに空気の違いを感じたのか?

入れられたカートの中で場所取りがあったんだな。 たぶん。

で、『オマエちょっとどけよ。見えねーし。』 『やっぱこっち来いよ。』 『そこ邪魔だって。』って感じで

言いたい放題、やりたい放題したぽんちゃんにチュウ太がキレたんだ。

まったく学習しない犬達である。

 

とにかく我に戻りきらぬチュウ太を一人カートに入れ

ぽんちゃんの血の滴る耳に薬をもらって塗る。

そして、移動!

 

あぁ、みっとみないみっともないと歩きだすと、どうだろう。

さっきまで土下座をするように助けくれを繰り返していた犬は

まるで勝ち戦を凱旋するかのように

尻尾をピンと上げ、意気揚々と足取りも軽やかにスキップしているではないか!

 

なんだコイツ。。

 

思い浮かべるのは、昼ドラ。

いかにも根性の悪そうな顔の尖った女が、可愛さだけが取り柄みたいなタヌキ顔の女に

二言三言、いやらしーーーーい言葉を投げつける。

タヌキ顔の女は言い返せずに、そこで事の勝負は付いてしまう。

が、腹の納まらないタヌキ顔はキーッとなって

『なによアンタッ』と相手の髪を引っ張る。

 

ん~ ぽんちゃんは戦いには勝ったのだ。

で、チュウ太は腹が納まらずに耳に噛み付いた。 と。

あぁ、納得納得。

 

納得はしたが・・・せっかくの2人乗りのカート。

   これからどうするべー?  


あんさー。

2011年11月24日 | Weblog

はい。それでは答えです。

 

ではガラスの戸をそっと開けて、中に入って参りませう。

聞こえますか?

聞こえますか?

吠えとります。

ギャンギャンと。

喚いて居られます。

『あんたダレ?』

『あんたダレなの?』

『何か用?』

『こっち来ないでぇーーーーーーーーーっ』

 

 

棚の上に、マルチーズ。

 

最初は静かに寝ておられたんです。

そ。まるで本物そっくりの縫いぐるみのように。

その景色に溶け込んで。

 

ここは上州。ろまんちっく街道沿いのとあるガソリンスタンド。

この店はどこかのチェーン店にあるような賑々しさも華々しさもない。

店員さんの元気の良い掛け声もなければ

かと言ってセルフのような白白といった空気もなく

車が入るとおばちゃんが出てきて、穏やかに給油が始まる。

 

そう言えば昔のスタンドってこんなん多かったな~

家族でやっててね。

行くとお茶飲みしてたりなんかして。テーブルの上には駄菓子なんかがのっててさ。

これぞ、町のホッとステイション。

ほら、この棚にもそんなほっこりした空気が漂っているでしょ

 

はいはい。ガヤガヤとうるさい闖入者は帰ります。

どうぞお眠り下さい。

うさ子枕にアゴ乗せて。