goo blog サービス終了のお知らせ 

フィリピンりぱぶりっく狂笑国

フィリピンらしく
フィリピンでも
フィリピンだから

フィリピンの雨季情報

2006-07-17 | Weblog
5月下旬頃から当地の新聞で、各地の保健当局が市民に対し健康上の注意を呼びかける記事が目立つようになりました。フィリピンでは、雨期は雨のみならず病気も多くなる季節です。雨季当初は空雨季かと思いきや、今年の夏も見ての通りでおかしな雨が多かったように、生活公害からくる異常気象なのかもしれない。

 フィリピンの雨期には次のような病気が増えます。注意しましょう。

1.呼吸器感染症

 風邪などの呼吸器感染症は、雨期に多いとされています。呼吸器感染症の一つであるインフルエンザも、フィリピンでは7月から9月にかけて多く見られます(熱帯では、日本のようなはっきりとした流行のピークを示さないのが一般的。インフルエンザが雨期に流行すると言っても、他の季節よりは多いという程度)。
  風邪やインフルエンザ予防は手洗いが基本。風邪のウイルスは人の手によって運ばれることが多い。食事の前、外出から帰ったときなどにはきちんと手を洗うことです。フィリピンには携帯用のジェリータイプのアルコールがあります。7-11などでも20ペソ程度で買えます。これは携帯品の中でも本当に衛生的で便利です。
手洗いには必ず石鹸で十分泡立てて手の隅々までくまなく洗う。指先や指の間まで良く洗い、すすぎ終わるまでに20秒~30秒くらいが理想とか。
  インフルエンザは予防接種で、ある程度防げる病気。日本では11月から12月頃。フィリピンで生活されている方なら5月から6月が接種時期です。

フィリピンジンは「オボ」といって風邪を結構甘く見ているケースが多い。恐らく「肺炎」になっている風邪患者が非常に多いようなのだが、素人診断で買い薬。このフィリピン人はタブレットよりも顆粒や粉末の薬を「パエット」苦いといって嫌う傾向がある。当然、注射等と言おうものなら直ぐに顔を真っ青にして「完治」したといい始まる。結核患者も非常に多いこの国、変な咳をしたら近づかない。社員にそのようなものがいたら、直ぐに健康診断をさせ、完治するまで出勤させないことです。

2.消化器感染症

湿度も気温も高い雨期は食中毒の増える時期です。日本で梅雨に食中毒が増えるのとよく似ています。
食中毒予防の基本は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」。新鮮な食材を使って、きれいな調理器具ときれいな手で調理するが鉄則。
生ものには十分火を通し、熱いものは熱いうちに食べる。食事の前には手を洗うよう心がける。
日本料理店などでも、コックの手洗いが非常に適当な店もあるようです。極力ナマは避けたほうが良いと思います。
下痢したら、エモジュームが本当に速く効きますが、翌日が非常に大変です。細菌性の下痢が非常に多いので、出来れば医者で便検査してもらい処方されたほうがよいと思います。

3.デング熱( Dengue Fever )・デング出血熱( Dengue Hemorrhagic Fever )

デング熱の流行に関するニュースが見受けられる時期になりました。
デング熱は3年周期で大流行があるといわれ、大流行の翌年は患者数が大きく減るようです。昨年(2005年)はこの10年でも2番目に患者が多いという流行年でした。そのため、今年に入っての患者数は昨年の6割程度とか。
フィリピンでは毎年8-9月に患者数が最も多くなりますので、注意が必要です。
デング熱はネッタイシマカ、ヒトスジシマカという体に縞のある蚊が、デング熱ウイルスを媒介して感染する病気。これらの蚊はいわゆる「ヤブカ」と呼ばれる蚊で、英語では「 Tiger mosquito 」と呼ばれます。これらの蚊は日中吸血行動をとることが知られていますので、昼間の蚊に注意が必要です。
デング熱にはワクチンも予防薬もありませんので、とにかく蚊に刺されないことが唯一の予防方法です。
雨上がりに大量にこの蚊が出てきます。メルキュリードラッグストアーなどで売っている「OFF」を露出している肌に塗って予防してください。この「OFF」で結構、蚊に食われる事を防げます。

4.マラリア( Malaria )

マラリアには4種類のマラリアがありますが、フィリピンでは熱帯熱マラリア( Malaria Falciparum )、三日熱マラリア( Malaria Vivax )。
フィリピンでは広い範囲でマラリアが見られます。マニラ首都圏、セブ島、ボホール島にマラリアはありません。
マラリアはハマダラカという蚊がマラリア原虫を媒介して感染する病気。デング熱同様雨期に流行が見られる。
ハマダラカは日没から日の出にかけての夜間に吸血行動をとります。マラリア流行地域では夜間の蚊に注意する必要があります。
 
マラリアには内服薬による予防(予防内服)という方法がありますが、薬の内服には注意すべきことがあります。副作用の可能性もありますので、予防内服をする場合には必ず医師に相談して下さい。
フィリピンで最も多くみられる熱帯熱マラリアは別名「悪性マラリア」と呼ばれ、治療が遅れると高率に死亡する大変怖い病気です(早い時期に適切に治療すればほぼ100%治癒します)。マラリア流行地に入ってから潜伏期間の間に高熱が出た場合は、マラリアの可能性を疑って直ちに医療機関を受診して下さい。
このようなマラリアに感染する地域へ出かける場合には、必ず「OFF」を大量に持参して塗っておくことです。長袖を着用、半ズボンなどは着用しないことです。

5.レプトスピラ症( Leptospirosis )

あまり聞き慣れない病気とおもいます。少ないながら日本でもみられる病気です。
レプトスピラという細菌による病気で、ネズミなどの齧歯類をはじめとして多くのほ乳類が感染します。イヌやネコを飼っておられる方は、毎年の予防接種にこのレプトスピラが含まれていることをご存じかも。この菌は粘膜や皮膚の傷口などから侵入し感染する病気です。
レプトスピラは感染動物の尿に排泄されます。排泄された尿は雨に流され下水に入っていきますが、大雨が降ると下水があふれ、その水に裸足で入ったりして菌が侵入します。その他水たまりや田圃、川などでも感染することがあります。レプトスピラ症はマニラ首都圏でもみられる病気です。
通常5~14日の潜伏期間の後、高熱、筋肉痛、頭痛、結膜の充血などで発病します。ひどい場合には、発病後4~6日で黄疸や出血が見られ、放置すれば腎不全を併発し死亡します。
診断は抗体検査などの血液検査で行い、抗生物質で治療します。適切に治療すれば治る病気です。
予防方法。裸足で外に出ない、水たまりや川などに入らない、ペットを飼っている人はペットの予防接種をする。特にペットへの口移しでの食べ物を上げないことです。

鼠が在庫してある缶飲料などへ排尿、それが口から入り込む場合もあります。
フィリピンでは、缶ジュースなどの飲料水は冷蔵庫へ入れる前、流水で洗うなどの処理を行い、必ずコップへ移し変えて飲む事が懸命です。保管先は日本のような完全管理などは決してありません。十分お気をつけてください。

これらの病気は雨期のみにみられるというわけではなく、1年を通してみられる病気のようです。
常日頃から注意が必要です。熱帯特有の病気は熱を主体とするものが少なくなく、命を失う可能性のある病気も多いので、高い熱が出たら必ず病院に行って診察を受けるようにして下さい。

更に怖い話。
このフィリピンのオネーチャン、化粧品を誰構わずに貸し借りします。食べ物はまわし食い、残った食いかけでも盛り皿に平気で戻す。 ジュース等の飲料も瓶で回しのみ。これが転移性の強い病気を併発しているようにも思えます。この国には、個々に食べれば冷たい目で見られます。皆で食べればたとえ犬が食べるような飯でもフレンドリー。でも病気の補償は全くありません。どちらを選ぶかは個々の勝手です。

衛生観念は全くうとい国。
この国へ来たら最初に買うもの。ジェリータイプのアルコール。
便座を利用する前に必ずこのアルコールで便座を拭く。
用を足し、手洗い設備が無い場合にはこのアルコールで手をマッサージするように殺菌する。

多くの人が手を触れる場所では、触れたらアルコールで手を消毒殺菌する。
レストランのフォーク、スプーン。熱処理されている場所以外では、流水で必ず洗ってから使う。

レストランでは、殆どが自家製氷機を持っていないようです。不衛生な車で配達しているのが殆どですから、極力、氷の入っている飲料品は避けるべきです。シェークなどは結構不衛生な保管場所においた氷で作る事が殆どです。

帰宅したら手洗い嗽を励行しましょう。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国際結婚 | トップ | 汚職って何だろう?フィリピ... »
最新の画像もっと見る

3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
某政府危険情報以上・・・ (@babaero)
2006-07-17 14:54:30
PPさんご苦労様です・・・。



コレだけ実生活での注意事項・・某政府危険情報より詳しいし、実際現地で暮らす人で無いとわからない細かい情報・・・。



旅行者のみならず、改めて注意したいと思う内容です。



書き上げるの大変でしたでしょうが、ご覧になられる方には有益な情報です・・。
返信する
熱帯性疾患と私 (Cavite)
2006-07-19 04:41:15
渡比以来、原因不明(?)の発熱、下痢にしょっちゅう見舞われている私です。昨年などは一年間で十数回の通院沙汰。月に1~2度はアラバンの日本人医師のもとへ通っていた私。



その日本人医師も私の通院三昧に嘆息し「ウチのクリニックで最近メンバーズカードを発行することにしました。入会金8千ペソを払って頂ければ、毎回の治療費は15%引きです。あなたの場合その方がお徳でしょう」と入会を勧められました(笑)。



早速入会し「これで安心、いくらでも通院できる」と喜んだ私(何が安心なんだか 笑)。



ことほど左様に病気になる確率が高いこの国です。PPさんの言われるとおり最近は「手洗い・うがい」励行を心掛けています。



ちなみに渡比以来掛かった主な病気、「アメーバ赤痢」「肺炎」「感染症(ちょっとした傷口が化膿して発熱)」「下痢」。



あとはマラリヤとデング熱が私を待っていることでしょう(笑)。
返信する
皆様コメント有難うございました。 (PP)
2006-07-19 16:42:24
>@babaero様 知りえることだけは頑張ってみます。

>Cavite様 アメーバ赤痢は結構厄介な病気です。肺に入ったりすると大変ですからお気をつけて。塩水の嗽が一番。生ものは極力火を通したほうが良いと思います。サシミはその調理するまな板管理が論外ですから。マラリヤは蚊さえ注意すれば。フィリピンでは午後7時くらいにかが沢山出てくるようにも。 
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

Weblog」カテゴリの最新記事