金曜日の夜、打ち合わせで香港へ。
フィリピンの投資家2名とあった。
以前からの知り合いでもあり、2ヶ月ぶりの再会。
かなり長い時間の話し合いを終え、遅いディナータイム。
台風30号のお見舞いを話した。
が、何故かピンとこない様子。
「確か御社の事務所はマラボンでしたね。今回の台風で冠水等による被害はありませんでしたか。今世紀最大と言っても過言ではない甚大な被害に見舞われお見舞い申し上げます。」
何故かまたピントこない様子。
多分私の言葉が通じないのだろうとおもい、今度は英語で話してみた。
PP先ほどからあんたの言っている事はわかっているよ。
事務所はいつもの事なのでなれきっている。最近事務所の床を高く上げたので、今年は一回も床上浸水はない。
駐車場は2階ヘ移転したので何ともないよ。
首都圏は全く問題ない。酷かったのはタクローバンだ。で終わった。
タクローバンの被害状況。YOUTUBEには悲惨なが映像が沢山投稿され、遺体がゴロゴロと、そしてトタン板等を遺体にかけたままで何ら処理もしていない。そんな映像も沢山見られた。本当に惨いですね。
ここ迄話をした。
「確かに多くの国から援助申し出がある。
中国は経済大国の割には心もない程の申し出。韓国も大した事はない。
でも、フィリピン政府へ直接渡した時から悲劇が始まる。
現在ニュースで知る限りではタクローバン全域は高潮で破壊的被害にあい、前例のないような被害のようだ。
状況的に物資輸送にも多くの障害がでているのだが、なぜ空輸してばらまきをしないのか。道路が決壊してそれを補修していたら、10年経っても被災地へ救援物資等届かない。アメリカも膨大な援助をしていただき感謝しているのですが、空母に搭載してあるヘリコプターをフル活用して物資を空から被災地へ届けてくれたら効果的に良くなる。それは数に制限があるので思ったような効果はないとおもう。
でも首都圏はそういった被害に遭っていないので、皆深刻ではない。」これが彼たちの見解。
確かに友人へ見舞いのメールをしたら、「首都圏は何にもない。酷いのはタクローバンだけだよ。だからPP心配しなくていいよ。」
寄付したのか?
「寄付したら被災地等届く訳ないだろう。PPもこの国の事情はよく知っているでしょう。」何とも。
投資家にも打診をしてみた。寄付しないの?
「あんたも知ってるだろう。以前救援物資を、パサイの倉庫へ保管したまま、現地へ届けなかった事。ドネーションした金で、現地で上手い物食っているのは官僚だけだよ。今回は救援米をボランティアにつめさせ用意した。が、恐らく、用意した米と被災地へ届けた米を計量したら、かなりの量不足だよ。ハハハハハ
そして、後一ヶ月もしたら政府は何もしなくなる。
そんな繰り返しを今だにしているフィリピン。誰が大統領になろうが市長になろうが一般国民はいつまでたっても現状のまま。
この35年で何が変わった?
変わったのは大統領と市長。そして国会議員だけだ。確かに計量鉄道網も多少はふえた。が、慢性的な渋滞と今だに中古品で物を潤わす国だ。カイラーガンペラ。しかしその金は海外へ出稼ぎして。しかしその家族はその金を当てにして全く働かなくなる。
首都圏の住宅をみればよくわかる。上っ面は確かに多少はビルも建ち並ぶ。しかし一方裏へ入ったらバラックだ。
確かに人ごとのようにタクローバンランイヨンと言っているが、首都圏を襲ったらギネスに載るくらいの死者が出る事は確かだ。
株式会社フィリピン。その担当部門が自活でもしているような権力行使。
タクローバンランイヨン。この一言に、何となく哀れみを感じ、寄付したらその金銭等は現地には届かず皆お偉い様の懐へ。
全てではないとしても、各国から支援されたと尊い支援を食い物にする。
何十年経っても変わっていないようです。
タクローバンでは各所に収容された遺体の腐食が早く異臭を放っているとの事です。
今多くの国から支援隊が日夜被害者の救援にあたっていますが、奪い合いをする気持ちはよく理解できますが、もう一歩前向きに考え、協力しあい、一日も早く復興されてください。
金もち貧乏人と喧嘩せずということわざがありますが、フィリピンの金持ちはこういった災害にたいしてかなりシビヤーなようです。我々は既に海からはなれた高台に住居を構えたので地震以外であれば被害は避けられる。という投資家。
話をしても「oo nga」 国柄がもろにわかるような気がします。
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