スローでいこうよ

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MSR ボードルーム (BOARD ROOM)

2011-01-01 00:00:00 | テント


(本栖湖畔、浩庵キャンプ場)

MSR ボードルーム (BOARD ROOM)+スクリーンルームの紹介です。


MSR現行モデルで最大のフロアサイズは2.4m×3.7m、約5畳半。定員4-8名、入り口は3つ。


同社のパビリオンビッグダディよりは小ぶりなものの、2-3名でのキャンプでは必要十分なサイズ。
フットプリント+垂直に立つ壁のおかげでパビリオンよりも居住性が良い印象を受けます。


こちらは、2008年8月にbackcountry.comにてセール品を購入。本体+フットプリント(本体フロア)+スクリーンルームの3点セットで680ドル+送料400ドルくらいでした。今では1000ドルを超える幕も多くありますが、この当時、幕で700ドル近くするのはかなり高額な部類のものでした。


たまたま寄ったサイトでみかけたもので、今おもえばラッキーだったと思います。 でも発売開始されたばかりなのにすぐにセール対象で売られていたことから、サンプルなのかもしれません。この2008年モデルはスクリーンルームにフロアが付いていますが数ヶ月後には
フロアレスになり、フロア付きのものはバンクルームと言う名で後出しました。


セッティングですが、


まずは幕体を平置きしてフレームを通します。(フレームは曲がり癖があらかじめついています。)
その後、長辺の片側を全て仮ペグダウンをして幕体が動かないようにし、ポールスリーブにフレームを最後まで通して幕体を立ち上げてゆきます。

この際、一人でもできないことはないですが、内部で誰かフレームを持ち上げてくれると楽にセッティングできます。
さて、4本の胴体フレーム全て通し終えても幕体はふらついた状態なので、最後に天井にクロス状になるよう2本のステンレスポールを通して一応、自立できる形になります。

写真ではステンレスポールをあらかじめ差した状態にしてますが、これは後から差したほうが楽な気がします。


仮ペグダウンしたペグの位置を調整しながらフロアを長方形に整えます。
この長方形に整えるのが、A型の私には徹底的で、かなり時間を要する作業ですが、ここをきちんとすると仕上がりの形がしわなくキレイになりますので手は抜けません。

この写真には写ってないですが、最近はビッグダディに習って壁下にあるペグダウンフックにガイラインを通して左右壁の間隔を微調整できるよう改良しました。
これのおかげで数分でキレイな長方形を作り上げることが可能になりました。


フロアシートを取り付けたら一応完成。フロアシートには大きくMSRのロゴが確認できますね。
あとはドアパネルをジッパーで取り付けるだけ。


2015年7月、アウトサイドベース
幕の色は真っ白というよりか、ややクリーム色がかった優しい白色をしています。これが意外に森の緑とマッチしますね。
使用後はカビで黒くならないよう、普通の幕以上に乾燥に気を使う必要があります。




内部の様子。シングルマットレス(テンピュール FUTON1)をダブルで置いてもまだ余裕のスペース
余談ですが、テンピュール はキャンプ用のマットレスとしても優秀だと思います。

この快眠度を体験すると、もうインフレータブルタイプには戻れません。
キャンプ場だから、、というエクスキューズを全く感じさせない快適さ。
難をいえばかさばるということでしょうか。でもこのFUTON1というモデルですと、3つ折りにできて普通のマットレスよりかは携帯性がよいのでおすすめです。


さて、ボードルームに話しを戻します。これより大きいと冬はストーブによる暖房効率がよくないのでは? というくらい広い住空間です。

スクリーンルームは床がバスタブ状(注:09年モデルからはフロアレスになったのだそうです。)なので、ボードルーム内に設置することでテント内への雨の侵入を防ぐごとができます。
(フットプリントだけだとビッグダディのように端が立ち上がっていないので設営場所によっては雨が侵入する恐れがあります)


夜になるとクリアな天窓から満点の星空を眺めることができます。これがムードいいんですよ!


昼間は木々の緑を眺め、夜はサニタリー棟の電灯の光が届かない周りが真っ暗なサイトですと、ほんとうに星がよく見えます。


MSR Big Daddy
構造は同社の”Big Daddy”とよく似ていますが、異なる点としてフロアに左右の壁のしなりを防止するテンションベルトが
省略されているため、天井のXフレームとフロアのペグでのみ踏ん張るという感じでしょうか。


カマボコ型は横風に対してジオデシック構造よりも弱く、涸沢カールの吹き下ろしだと多分吹き飛ばされてしまうでしょう。
あそこまで担ぎ上げるパーティはいないと思いますが(^^; 


また天井のフレームもビッグダディが3本に対し、こちらは2本。上からの過重強度に不安がありますが、

普通に森の中でのファミリーキャンプには全く問題ないと思います。


この日の外気は秋とはいえ-5℃まで冷え込みましたので、

寝袋としてウェスタンマウンテニアリング社のBison Super DL(赤)とPuma Super DL(青)を準備。

気になる結露ですが、天井からポタポタと落ちることもなく気にならなかったです。

ちなみに縫い目は全て丁寧にシームテープが施されています。多分、手作業なのでしょう。
さすがMade In Chinaゆえの恩恵でしょうか。でないとこんな手間のかかったことはしないと思います。

2008年11月 浩庵キャンプ場

ランタンとしてはノーススター(360CP:約230W)1基で十分でしょう。

幕体が白く反射するせいか、小さな光量でも室内は明るくなる傾向にあります。
ランタンで照らされた室内は暖色系というよりか、蛍光灯色系で、あまり明るくしすぎるとオフィスにいるみたいで興ざめしますね。といって暗すぎると、ひとり残業してるみたいで(^^;
個人的には、夜はやっぱりMOSSの中が落ち着きます。


4-8名定員とありますが、2-3名での利用が最適かと思います。
ちなみにこの写真は2名利用時ですが、きちんと共有スペースも確保できます。

ビッグダディだと2人利用では映画のお茶の間セットみたいな空間で、山にいるという感じがどうも薄れるのですが、

こちらはまだキャンプしてるという感じにひたれるかも。


暖房はフジカ・ハイペット1基で十分。薪ストーブだと暑すぎると思います。


スクリーンルームにはバスタブ状のフロアが付いているので、このようにテント内部に設置するとインナーテントとしても利用できます。


(2008年9月、琵琶湖畔で初めてのセッティング)
このようにスクリーンルームと連結して設置すると鰻の寝床のようになります。
サイトを選びそうですね。


2009年5月 戸隠イースタンキャンプ場
同色のアウトフィッターウィングと。
配置についてあれこれと試した結果、最近ではこのようにアウトフィッターウィングをボードルームの向きに対してやや斜めに配置するのが、見た目落ち着きがあり好きなセッティングです。


2009年9月 平湯キャンプ場
人気の平湯ですが、場内フリーとはいえ、樹木が多くこのサイズのテントとタープを併設できる広さは限られ、混雑時はなかなか見つからないかもしれません。


2009年10月 五光牧場キャンプ場
ここも広大なフリーサイト。平湯ほど場所取りに困らないとは思いますが、元牧場ということもあってかキャンプ場全体が傾斜がかっているので、平らなところを確保するのには苦労します。


空の青が混ざって幕体の色温度は6500Kくらい?!
シングルウォールなので、中の様子が影でくっきり見えます。手で動物を模したりして、影絵劇ができそうですね。

2008年11月 浩庵キャンプ場


2009年3月 椛の湖オートキャンプ場
モス・カムデンアンコールと。今は亡きビル・モスさんがこのボードルームを見られたらどうコメントされることでしょう。多分、その白色はコットンやのうてナイロンかい!とクレームしそうですね。


最後に、スタッフサックの比較。

左:ボードルーム、右:パビリオン

雨でびしょぬれになった場合、帰って干すのが一苦労です。
でもきちんと干さないと、カビのせいでせっかくの白い生地が黒ずんでしまうでしょうね。




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