《 へたに手を出したら、自分のほうがもっと やられてしまうと
‘ 相手に思わせる ’ ことが‘ 抑止力 ’ です。 》
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国会では安全保障関連法案の審議が大詰めを迎えているが、
一部では 「 集団的自衛権の行使容認で徴兵制が導入される 」 との主張もある。
来年の参院選から18歳選挙権が適用される中、高校生にも無視できない話だろう。
そうした状況をふまえて 「 安全保障を人ごとではなく、自分のこととして考えてほしい 」 と、
授業形式で執筆した。
集団的自衛権を行使しないとすれば、例えば永世中立国のスイスのような国に
なる必要があるという。ただ 「 スイスには徴兵制があり、国防の義務もあります。
自国を独力で守るためには相当な努力をしなければならないということは
“ 国民皆兵 ” のスイスを見ればよく分かると思います 」。
集団的自衛権を認めないことが、かえって徴兵制に近づくことにもなるというわけだ。
それにしても「 徴兵制 」「 戦争法案 」といった言葉に反応している一部の人を除けば、
高校生の安全保障問題への関心は高くはないだろう。
「 安全保障って生活から遠いイメージがあるでしょ。
雇用とか医療、年金や子育ては身近な話だけれど、日本は島国でもあり70年間、
日米安全保障体制と自衛隊の努力もあって平和が保たれてきたので、
安全保障といわれてもピンとこないはず 」
とはいえ 中国による尖閣諸島周辺への領海侵入や南シナ海での人工島建設、
北朝鮮の核・ミサイル開発など、日本を取り巻く国際情勢は 風雲急を告げており
「 これまでのように戦争放棄をアピールするだけでは、日本の平和と安全を保障することが
できなくなってきているのが実情 」 と話す。
本書では「 戦わずに国を守る 」 方法として、抑止力を持つことの重要性を
高校生に向けて分かりやすく訴えている。
「 へたに手を出したら、自分のほうがもっとやられてしまうと相手に思わせることが
抑止力です。横綱に殴りかかる人はいないでしょう 」
溝上健良
http://www.sankei.com/politics/news/150913/plt1509130013-n1.html
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=daityouwa&mode=res&log=3475