《ゴニルのTwitterより》
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酔っ払いソンジェが夜中Tweetしてました。
《ソンジェのTwitterより》
韓国ドラマ「49日」を観ました。
後半の11話~20話はほぼ1日で一気に観てしまいました。
何だろう、この不思議な余韻は・・・・
話の大まかな筋を言いますと・・・・
主人公のシン・ジヒョンは婚約式を終えて結婚に向けて幸せの絶頂にいたんですが、
突然の事故によって植物状態になります。
しかし、49日間の猶予を与えられ、その間に真実の涙を3人分集めれば目覚めることができると言われ、
他人(ソン・イギョン)のからだを借りて心から愛してくれる人たちの涙を集めるための49日が始まります。
その過程で、婚約者と親友の裏切りを知り、その婚約者によって窮地に陥る父の会社を救おうと奔走し、
自分を嫌っていると思っていた旧友(ハン・ガン)との愛に気づく・・・というものです。
まず、キャスティングがとても良かったです。
前にも言いましたように、私、チョ・ヒョンジェさんが大好きです。
賢そうでお育ちの良さそうな顔立ちと雰囲気がすごく好きなんです。
今回もとても有能な建築デザイナー、ハン・ガンを演じてました。
しかも小洒落たワインバーのオーナーで。
高校の時からジヒョンが好きだったんですけど、いつもケンカしていて、でもとても感謝していて。
それでジヒョンが植物状態になっても絶対に目を覚ますと信じていて、
いつもジヒョンが好きだったピンクのバラを持ってお見舞いに行くんです。
こんなすてきな人にしょっちゅうお見舞いに来てもらえるなんて・・・・
羨ましい限りです
そして、ソン・イギョン役のイ・ヨウォンさん。
ジヒョンがイギョンに憑依するお話なので、本来のイギョンとジヒョンが憑依したイギョンの2役を演じています。
ジヒョンは底抜けに明るくてはつらつとしているんですが、イギョンは恋人を亡くしてから抜け殻のようになってしまって、
5年間 “ただ生きている”・・・という生活をしています。
なので、まったく違う性格の二人なのでその表情の変わり様が見事でしたね。
イギョンの時は本当に胸が締め付けられるほど切ない気持ちになりましたし、
ジヒョンの時はとてもとてもかわいかったです。
高校生の制服も良く似合っていて、もうすぐ7歳になる娘さんがいるとはとても思えません。
そして、スケジューラー(ソン・イス)を演じたチョン・イル。
もしかしたらこのドラマのイチ押し!かも。
良い味だしてました~!
スケジューラーっていわば“死神”なんです。亡くなった人をあの世へ送るエレベーターに乗せる人。
あ、“人” じゃないですね。
このスケジューラーが、死神のくせにカッコいいんですよ、これが。
出てくるたびに衣装が違っていてめっちゃ似合っているんですね。
で、ジヒョンが乗り移っている時のイギョンとの軽快な会話がおもしろくて楽しくて。
でも、楽しいだけじゃなかったんです。
このスケジューラーにもとてもツライ過去が・・・
他にもジヒョン役の元See Yaのナム・ギュリや最近よく見かける、ジヒョンの婚約者ミノ役のペ・スビンなど、
けっこう役者さんは見ごたえある方たちでした。
では、お話の感想を。
このドラマは伏線が多くあり、それが物語の結末にとても重要になってくるので詳しくは語りません。
が、ひとつひとつの伏線が繋がってくる度におもしろさが増してきました。
真実の涙を探すことが、本当に愛してくれる人を見つけることになり、
ハッピーエンド!っていうのがこういった話の定石ですが、このドラマは・・・・
姿はイギョンなのにどうしてもジヒョンを感じてしまうハン・ガンですが、
事実を明かせない事情があると察して(バレたら即あの世行きなのです)、だまってジヒョンを助けます。
ジヒョンもしだいに彼へ気持ちが向くのですが、
結局二人はシン・ジヒョン、ハン・ガンとして気持ちを伝えあうことはありませんでした。
想っていても言うことができないもどかしさ、伝えることができなくてもただひたすら愛する人のために尽くす姿。
愛する人を悲しませないようにあえて何も言わずにいる・・・・とても深い愛でした。
でも、言葉で伝えなくてもお互いの気持ちは十分わかっていましたから、
それはそれで幸せだったのだろうと思います。
そして、ソン・イギョンとスケジューラー、ソン・イスの関係。
なぜジヒョンが憑依する相手がソン・イギョンだったのか。
最後にわかるジヒョンとイギョンの関係。
う~ん、絡み合っていました。
ちょっと話できすぎ!の感もありますが、まあそこは韓ドラですから。
このドラマは号泣!ではありませんでしたが、
後半はいつも気がつくとじわ~っと涙が滲んで・・・・そんなドラマでした。
中でも、スケジューラーとソン・イギョンについては、ただただ切ないばかりで・・・・
これだけでもドラマ一つ作れるんじゃない?って思わせるエピソードでした。
この二人の演技、とても光っていました。
ラストについては、これってどうなのかな~とも思いますが、納得しましょう!って感じで。
コメディータッチなところもあり、泣けるほどシリアスなところもあり、
そして、裏切り役の二人もいるんですが、この二人も切って捨てたくなるような最悪な悪人ではなかったので、
ムカつきながら観ることはなく、良いドラマでした。
おススメです。
けっしてチョ・ヒョンジェさんが出ているからっていうだけではないですからね。
ジヒョンは植物状態の49日の間、魂が幽体離脱しています。
そして、病室で自分を思って嘆き続けている両親を見てジヒョンもまた心を痛めているんですね。
ちょっとオカルト的な要素なんですが、全然そんな感じはなく、
ああ、もしかしたらそういうこともあるんじゃないかしら・・・って思いました。
仏教の世界でも、人は死を迎えると49日は魂としてまだこの世に存在していて、
49日経つと仏様になってあの世に行かれる。って言いますよね。
いつまでも嘆き悲しんでいる姿は、亡くなった人の魂をこの世に留めてしまい安らぎを与えられないのかな、と。
このドラマの49日は植物状態での49日であって亡くなったわけではないのですが・・・・
余談です。
チョン・イル、ちゃんと見たことなかったんですけど、意外にカッコよくて演技も上手いかも。
「お嬢さんをお願い」は、主役二人が苦手で観る気にはならないので、
「美賊イルジメ伝」でも観ようかしらって思っています。
そしてこのドラマの冒頭でチョン・イルがビルの屋上でギターを弾いているんですけど、
どう見ても命綱らしきものが見当たらない・・・・
ワイヤーなしで42階の屋上で撮影したそうです。
ひぇ~~~~!