EUROPE(1991)
フォン・トリアー・ワールドへようこそ。この映画は私にとっての「インスピレーション・ブースター」の1つ。いまでこそ有名なデンマークの監督ラース・フォン・トリアーの監督作品(ダンサー・イン・ザ・ダークで有名になりました)で、なんの前情報もなく映画館で最初に見たときの衝撃は忘れられません。エンディングの水中を漂うイメージは特に、いまだ私の心の底に澱のように留まったままです。
イントロから見るものを催眠にかけるような演出で、ここですでに好き嫌いが分かれます。(事実友人は「なんだこりゃ」といって脱落)ストーリーは第二次世界大戦直後のドイツ、ドイツ系アメリカ人で少々のんびりしたマルク・ジャン・ヴァールが、両親の国ドイツを知りたいと、夜行列車の車掌として国鉄で働く話。戦後ドイツの暗い部分、運命の女ファム・ファタールの出現、全編夢の中のような、独特の近代ゴシック・ストーリーです。斬新かつモノトーンな映像が、非常に印象的。モノクロにカラーをポイントとして使用し、特に赤の使用方法、そのセンスのよさは最高!汽車が倉庫から出てくるシーンも美しい。
ブリキの太鼓や、ベルリン天使の歌、などモノクロの絵が暗めで、一度見たら細部の描写がなかなか忘れられないような欧州映画が好きな方にはお勧め。この映画にも一種奇妙な感触があります。フォン・トリアーの作品には大抵言えることですが、たとえて言うなら未知の動物の骨のような、冷たく美しい見たこともないような造形物。しかし美しいだけではなく、残酷かつグロテスクでもあります。ピーター・グリーナウェイの映画ほどではありませんが。
フォン・トリアー・ワールドへようこそ。この映画は私にとっての「インスピレーション・ブースター」の1つ。いまでこそ有名なデンマークの監督ラース・フォン・トリアーの監督作品(ダンサー・イン・ザ・ダークで有名になりました)で、なんの前情報もなく映画館で最初に見たときの衝撃は忘れられません。エンディングの水中を漂うイメージは特に、いまだ私の心の底に澱のように留まったままです。
イントロから見るものを催眠にかけるような演出で、ここですでに好き嫌いが分かれます。(事実友人は「なんだこりゃ」といって脱落)ストーリーは第二次世界大戦直後のドイツ、ドイツ系アメリカ人で少々のんびりしたマルク・ジャン・ヴァールが、両親の国ドイツを知りたいと、夜行列車の車掌として国鉄で働く話。戦後ドイツの暗い部分、運命の女ファム・ファタールの出現、全編夢の中のような、独特の近代ゴシック・ストーリーです。斬新かつモノトーンな映像が、非常に印象的。モノクロにカラーをポイントとして使用し、特に赤の使用方法、そのセンスのよさは最高!汽車が倉庫から出てくるシーンも美しい。
ブリキの太鼓や、ベルリン天使の歌、などモノクロの絵が暗めで、一度見たら細部の描写がなかなか忘れられないような欧州映画が好きな方にはお勧め。この映画にも一種奇妙な感触があります。フォン・トリアーの作品には大抵言えることですが、たとえて言うなら未知の動物の骨のような、冷たく美しい見たこともないような造形物。しかし美しいだけではなく、残酷かつグロテスクでもあります。ピーター・グリーナウェイの映画ほどではありませんが。
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