
MILK(2008)
ガス・ヴァン・サント監督、ショーン・ペン主演によるアメリカで初めてゲイの市会議員となったハーヴェイ・ミルクの伝記映画。ゲイの人権獲得に取り組み、議員当選1年後に同僚に射殺されるまでの8年間を描き、第81回アカデミー賞8部門にノミネート。脚本賞、主演のショーン・ペンがアカデミー主演男優賞を受賞。
ニューヨークからサン・フランシスコにボーイフレンドのスコット(ジェームス・フランコ)と引っ越し、ゲイの多い界隈にカメラ屋を開いたハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)は、ゲイコミュニティの中心人物となり、ゲイに対する様々な差別を無くすために市会議員に立候補します。2度の落選を経て、3度目に当選した彼は、教職からゲイを排除するというゲイに対する差別法案を可決させないよう奔走します。

ハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)。渋い・・でも違うんです。
主演男優賞を取ったショーン・ペンは、ちょっとしたしぐさが「この人本物のゲイ?」と疑ってしまう職人芸。しかし、その演技もやりすぎず、しかもミルクという人物がこうだったんだろうなあと思わせるカリスマ性と人間的魅力が感じられる演技。やたら彼(ジェームス・フランコ)と男同士べたべたするのがちょっとうっとおしいんですが(笑)。「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュが重要な役で出ていますが、終わるまで気がつかなかった。別人ですアレ。そして紅一点??精神不安定な青年を演じるディエゴ・ルナはいかにもはまり役です。

右エミール・ハーシュ。これじゃ変装です。
この映画で初めて知ったハーヴィー・ミルクという人物。見終わって第一感想が「実話ですか??」彼が殺されたのは1978年、そんな大昔ではないけれど。「苦しんでいる全国のゲイを一人でも救いたい」とゲイの人権問題にそれこそ命を賭けて戦ったこの男、持って生まれた聡明さと正義感で生きていたら少なくともサンフランシスコ市長にはなっていたに違いないと思います。ゲイに対する差別は人権侵害で、「全ての人民は平等な権利を持つ」としたアメリカ合衆国憲法に反すると主張する彼に対し、ゲイに人権を認める事は「モラルに反する」と否定的な法案を通そうとする保守派の議員。ゲイとペドフィリア(幼児性愛)を同列に語るような輩の、そのいわゆるモラルとはなにかを論破するミルクの切り返しは聞いていてスッキリします。
熱心な信者が多い事で知られるローマン・カソリックではゲイは犯罪とされ、アイルランドなんかじゃ明確に犯罪行為とされているくらいで(捕まった人はいないらしいけどね)、私たち日本人には想像できないほど根が深いモラリティの問題。そんな宗教的事情も絡むホモフォビア(同性愛恐怖症)を乗り越えるのは大変なことでしょう。実際ミルクと市長を射殺したミルクの同僚議員ホワイト(ジョシュ・ブローリン)は、どう考えても計画的な犯行だったのに関わらず、禁固7年8ヶ月という軽い刑で、判決を受け全国で暴動が起こったそうです。

ディエゴ・ルナ。相変わらず人恋しそうな目の男です。
ミルクという人物がどんな人物だったかを2時間飽きさせず見せてくれる脚本も確かに素晴らしいですし、ゲイへの人権侵害を認める事は他のマイノリティーへの人権侵害を認めることと同じだということに気づかされる、底に流れる人権問題という重いテーマもさりげなくしかしはっきりと主張されている秀作。
ガス・ヴァン・サント監督、ショーン・ペン主演によるアメリカで初めてゲイの市会議員となったハーヴェイ・ミルクの伝記映画。ゲイの人権獲得に取り組み、議員当選1年後に同僚に射殺されるまでの8年間を描き、第81回アカデミー賞8部門にノミネート。脚本賞、主演のショーン・ペンがアカデミー主演男優賞を受賞。
ニューヨークからサン・フランシスコにボーイフレンドのスコット(ジェームス・フランコ)と引っ越し、ゲイの多い界隈にカメラ屋を開いたハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)は、ゲイコミュニティの中心人物となり、ゲイに対する様々な差別を無くすために市会議員に立候補します。2度の落選を経て、3度目に当選した彼は、教職からゲイを排除するというゲイに対する差別法案を可決させないよう奔走します。

ハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)。渋い・・でも違うんです。
主演男優賞を取ったショーン・ペンは、ちょっとしたしぐさが「この人本物のゲイ?」と疑ってしまう職人芸。しかし、その演技もやりすぎず、しかもミルクという人物がこうだったんだろうなあと思わせるカリスマ性と人間的魅力が感じられる演技。やたら彼(ジェームス・フランコ)と男同士べたべたするのがちょっとうっとおしいんですが(笑)。「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュが重要な役で出ていますが、終わるまで気がつかなかった。別人ですアレ。そして紅一点??精神不安定な青年を演じるディエゴ・ルナはいかにもはまり役です。

右エミール・ハーシュ。これじゃ変装です。
この映画で初めて知ったハーヴィー・ミルクという人物。見終わって第一感想が「実話ですか??」彼が殺されたのは1978年、そんな大昔ではないけれど。「苦しんでいる全国のゲイを一人でも救いたい」とゲイの人権問題にそれこそ命を賭けて戦ったこの男、持って生まれた聡明さと正義感で生きていたら少なくともサンフランシスコ市長にはなっていたに違いないと思います。ゲイに対する差別は人権侵害で、「全ての人民は平等な権利を持つ」としたアメリカ合衆国憲法に反すると主張する彼に対し、ゲイに人権を認める事は「モラルに反する」と否定的な法案を通そうとする保守派の議員。ゲイとペドフィリア(幼児性愛)を同列に語るような輩の、そのいわゆるモラルとはなにかを論破するミルクの切り返しは聞いていてスッキリします。
熱心な信者が多い事で知られるローマン・カソリックではゲイは犯罪とされ、アイルランドなんかじゃ明確に犯罪行為とされているくらいで(捕まった人はいないらしいけどね)、私たち日本人には想像できないほど根が深いモラリティの問題。そんな宗教的事情も絡むホモフォビア(同性愛恐怖症)を乗り越えるのは大変なことでしょう。実際ミルクと市長を射殺したミルクの同僚議員ホワイト(ジョシュ・ブローリン)は、どう考えても計画的な犯行だったのに関わらず、禁固7年8ヶ月という軽い刑で、判決を受け全国で暴動が起こったそうです。

ディエゴ・ルナ。相変わらず人恋しそうな目の男です。
ミルクという人物がどんな人物だったかを2時間飽きさせず見せてくれる脚本も確かに素晴らしいですし、ゲイへの人権侵害を認める事は他のマイノリティーへの人権侵害を認めることと同じだということに気づかされる、底に流れる人権問題という重いテーマもさりげなくしかしはっきりと主張されている秀作。
今一番見たいと思っている作品です。
アカデミーでのショーン・ペンのスピーチを見ただけでも熱い思いが伝わってきました。
しかし・・エミールってば変装だわ。
これじゃ言われないとわからないよ~!!
待ちきれなくて見てしまいました。うわさ通りのいい映画です。ゲイの人もそうでない人も見て損はないでしょう…
ショーンペンは主演賞当然でしょーの熱演です
エミールはやっぱり相当の演技派と見えます。びっくりしますから楽しみにしてください!!
見終わった後、トイレに入っておいおい泣いてしまいましたよ。
TBぺタと貼っていきます。
エミールは、凄いです。
彼はショーン・ペンに続く演技派です。
TBありがとうございます。
私はおいおい泣かなかったですが、
結末はショックでしたねえ。
実話ですからねえ・・・・
こういう映画を見ると「アメリカ映画も捨てたものじゃない」って思います。
決して派手な映画じゃないけど、
沢山の人に見て欲しいなあって思いました。
でーはでは。
あまりにもジェームズ&ディエゴが素敵でw
こういう実話を見ていつも思うことがあります。
この時代に私はしっかり生息していたのに、
こんな人物も出来事も知らないよ~って。
映画で史実を知るのもいいけど、あ!これ知ってる!
って言えるかっこいい大人になりたかったです。
ミルクさんは40で何もしてないと言ってましたが、
そこから動いたって凄いことですよね~!
私もこの人全然知らなかった・・・・
変った名前ですけどね。
こんな人がいたんだ、知らなかったけど、この映画で知ることが出来てよかったと思いました。
>注目すべき人物を履き違えて見てしまいましたが、
>あまりにもジェームズ&ディエゴが素敵でw
そっちに目が行ってしまいましたか~!
ディエゴは可愛かったですよね。
ジェームスはぴかぴかでした!
>ミルクさんは40で何もしてないと言ってましたが、
>そこから動いたって凄いことですよね~!
何歳でも、遅くないんです!
私も見習いたいと思います。
いやホント!
と正直初めて思いました。
ドキュメンタリーなんじゃ・・・と思えるほどの臨場感。おっしゃるとおり、ショーン・ペンの演技は凄すぎる。
1984年のドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』も是非一度観てみたいです。
こんばんは!
そうです、すげえ!!ってのが正直な感想です。
ショーン・ペンはなりきってましたね。
本当にゲイかと思ったほどです。
こんな人物が居たなんて知らなかったです。
私もドキュメンタリー、見たくなりました!!!
ではでは!