ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

パーカションは心臓の鼓動:ドラムライン(2002)

2007-07-22 15:37:54 | 映画:ROCK系
Drumline(2002)

2002年の音楽学園もの。ドラム好きの私としては、これは見たかった一本。特に最後のパーカッション対決、その迫力とパフォーマンスの素晴らしさは、百聞は一見にしかずです。私シンバルのパフォーマンスで目が回りそうでした・・・

NYの訳あり家庭の少年デヴォン(ニック・キャノン)は、スネアドラムの天才でした。彼は、はるばるA&Tアトランタ大学のマーチング・バンド部顧問リー監督(オーランド・ジョーンズ)に、スカウトされます。奨学生として大学に入ったデヴォンは、マーチング・バンド部の新入生として過酷な特訓受けますが、パーカッション隊のリーダー、ショーン(レオナルド・ロバーツ)とことあるごとに衝突します。デヴォンは生意気なガキで、自分の才能を武器にショーンにたてつき、ショーンもデヴォンの才能によって自分の地位を脅かされることが怖かったのです。A&Tアトランタ大学のマーチング・バンドは、かつて非常に優秀でしたが、現在はライバル校ブラウン大学に勝てず、今年州大会で勝てなければリー監督はクビ。そんな重要な時期に天才デヴォンは問題を起こし除籍になってしまいます。


↑デヴォン役ニック・キャノン。山本太郎似、どこかで見たのですが思い出せない・・・そして映画中なぜか全部ドラムはPearlだった・・・

そう、音楽スポコンです。ブラス!(スウィングガールズでもいい)+アマデウス。挫折と友情、学園内恋愛、チームワーク。卑怯な手も使うライバル校の存在と、情熱的で正直者だけど、上から疎んじられる監督。天才に嫉妬し、自らの限界を思い知り、苦悩する凡人。もちろんハッピーエンドだ!目新しいことなにもないじゃないの!そんなこと分かってますって。問題はそれをいかに面白く見せるか、です。日本でいうなら吹奏楽部なのかな?マーチング・バンド部の内容の凄さに単純に驚いてください。放課後にやるクラブ活動のレベルじゃないですよ。立派な一級パフォーマンス。アメリカのマーチング・バンドってアメフトのときに出てくるアレですね。チアガールばっかり目がいってしまいますが、この映画を見ると、もう見る目変わること請け合いです。


↑監督役のオーランド・ジョーンズはなかなか渋いです。この人、知的な役が似合います。

ショーンの言葉「俺たちは脈だ。脈が無かったら死ぬ。だから一番大切なんだ」同感です。リズムは大切です。リズムの要がパーカッションですから。走るときも、何も聞かずに走るより、自分のペースに合ったリズムの音楽を聴くと非常に走りやすいことは、走ったことのある方は頷けるはず。メロディーの前にくる、音楽の一番原始的な要素がリズムだと思います。


↑どっちが上手いか勝負だ?。

そしてこの映画の大きなテーマは「チームワーク」。アトランタというアフリカ系アメリカ人の多い地域を舞台にし、チームワークと友情の尊さを歌うこの映画は、間違いなくアフリカ系青少年へのメッセージが込められています。しかし決して押し付けがましくなく、しかも登場人物はリアリティがあり、良く出来た作品だと思います。

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2 コメント

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ボンボコ!! (shit_head)
2007-07-22 21:58:04
ptdしゃま、こんヴぁんわ。

あー、出ちゃったよ。「ドラムライン」

これはよいですよね。

ストーリーも分かりやすくてね。青春、ドラム、青春、ドラムってゆー絶妙な展開ね。

とにかくドラムのボンボコボンボコって音がが気持ちいいんすよねー。リズミカルなボンボコ。

ラストの対決場面は、圧巻でしたよね。ボンボコ侮れないですよね!

こんなカッコいいもんなんですねー。マーチングバンドって!スゲー感動したもの!

コリャただのドラムたたきじゃないよね。ある意味スポーツだよね。ボンボコ・スポーツだよ!

僕もボンボコしたいぜ!!
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ビートよビート。 (ptd)
2007-07-22 23:45:31
Shit_headさま

>ラストの対決場面は、圧巻でしたよね。ボンボコ侮れないですよね!
本当に凄かったですね!もう絶句ですねあの最後の対決の凄さは。
>こんなカッコいいもんなんですねー。
あんな演奏をしながら踊ってました。かっこいいです。昔STUMP!っていうパーカッションパフォーマンスのグループがいましたが、パーカッションってやっぱりかっこいい。

>僕もボンボコしたいぜ!!
残念ながら私はリズム感がない・・・Shit_headさまがんばってください~
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