無為の日にすら 暗黙の戒律に縛られてこわばっていた
闇に溶けゆく 狼藉者の嗚咽を遠ざけて
息災の越冬をやり過した春が
ゆっくりと歩を進める
白面の男子の沈黙は潔い
身動きならぬ軛を 穏やかに 緩やかに 滑らかに 解きほぐしながら
細くて長い指が蒼い光の波をかき分けている
在るべきままの日常を受容
仮装する囚われ人の本性は隠せない
垣間見る傷痕を露わにする陽光
発散し飛翔する思惟に幸あれ
闇に溶けゆく 狼藉者の嗚咽を遠ざけて
息災の越冬をやり過した春が
ゆっくりと歩を進める
白面の男子の沈黙は潔い
身動きならぬ軛を 穏やかに 緩やかに 滑らかに 解きほぐしながら
細くて長い指が蒼い光の波をかき分けている
在るべきままの日常を受容
仮装する囚われ人の本性は隠せない
垣間見る傷痕を露わにする陽光
発散し飛翔する思惟に幸あれ