垣間見る
此岸の夜の一夜雪
孤高の月あわあわと照りかえる
遍路の旅未だ遠く彩も無い
取り返しのつかぬ、使い切った時間も
張りつめた極寒期の世過ぎ身過ぎも忘れた
小川に水を呼び戻し 花芽が目覚め 凍土に靄を生み
春告げ鳥も帰ってきたというのに
唐突に吹雪く雪
こんな筈ではない 天の誤作動に震える
この時期の 時ならぬ雪は名残り雪
でも好きになれない四月の雪
此岸の夜の一夜雪
孤高の月あわあわと照りかえる
遍路の旅未だ遠く彩も無い
取り返しのつかぬ、使い切った時間も
張りつめた極寒期の世過ぎ身過ぎも忘れた
小川に水を呼び戻し 花芽が目覚め 凍土に靄を生み
春告げ鳥も帰ってきたというのに
唐突に吹雪く雪
こんな筈ではない 天の誤作動に震える
この時期の 時ならぬ雪は名残り雪
でも好きになれない四月の雪