うっすらと白いレースのような雪が
凍った芝生を覆っています
ふっと 息を吹き込んだ風が
薄いレースを持ちあげて
あけぼの色の宙に浮かせています
《ごらんよ 蝶が隠れている》
今日はあなたの弔いの日
わたしの躰じゅうの血が凍えている
爪が剥がれ、ささくれ あちこちを傷つけ
肋骨には針が刺さって 勝手に音楽を奏でている
ふあふあと視野が揺れ 縮み
渇いた眼球が軋み開かない
舞い降りる花弁の憂鬱 聴く耳も朧ろ
うつつな思い 巡らせて又戻り 彷徨い惑う
ああ そこに居るのはあなたか
蝶になって来てくれたのか。
凍った芝生を覆っています
ふっと 息を吹き込んだ風が
薄いレースを持ちあげて
あけぼの色の宙に浮かせています
《ごらんよ 蝶が隠れている》
今日はあなたの弔いの日
わたしの躰じゅうの血が凍えている
爪が剥がれ、ささくれ あちこちを傷つけ
肋骨には針が刺さって 勝手に音楽を奏でている
ふあふあと視野が揺れ 縮み
渇いた眼球が軋み開かない
舞い降りる花弁の憂鬱 聴く耳も朧ろ
うつつな思い 巡らせて又戻り 彷徨い惑う
ああ そこに居るのはあなたか
蝶になって来てくれたのか。