毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

アジア外交の手痛い停滞?

2005-11-01 14:54:56 | 國神社・政界再編
アカピーをはじめとするサヨッキーは「アジア外交の打開」が大好きです。「アジア外交の打開」がなければ夜も日も空けないといった勢いです。わたしにはさっぱり理解できないことです。もっともわたし如きに外交の秘儀が分かるわけでもなく、もしかしたら「アジア外交の打開」が日本国の存立にとって火急を要する重要事なのかもしれません。そうならそうとアカピーはじめとするサヨッキーはその根拠、外交の秘儀を詳らかにする必要があります。何たって我が日本国は「国民主権」の「民主主義国家」なのだから。しかしアカピーの紙面を目を皿のようにして読んでみても、穴が開くほど凝視してみても、そのような理由はどこにも書いてありません。書いてあるのは「何年も首脳の往来がないのは異常だ」とか「友好を促進しなければならない」とかといったお題目ばかりです。僅かに「経済関係がこれほど密接になってきたからには日支友好関係維持は国益である」といったことが実質的な理由のようです。いつからアカピーは資本家の手先になったのでしょうかと小一時間問い詰めたくなるような理由です。

わたしの浅薄な見方によれば、「アジア外交は停滞している」のではなく「ダイナミックに動き出している」のです。第二次世界大戦処理の枠組みが明らかに変動しつつあるからです。冷戦の終結によりユーラシア中西部で起こった変動が東部にも及んできたということかもしれません。第二次世界大戦処理の枠組みに安住したい支那、朝鮮・韓国や国内サヨクはその維持に懸命になり、一方日本常民はその枠組みが崩れるのを歓迎するという構図です。もちろん現在の多くの常民が一方的に歓迎しているのではないことも事実です。多かれ少なかれ変化に対して不安を抱くのは当然だからです。根本的に争いを好まない日本民族の本質の反映でもあります。しかし、ことは日本民族の内部に留まるものではありませんから、嫌でも時に争い、時に我慢比べをしながら機の熟するのを待つしかありません。そういう観点からすれば麻生外相、安倍官房長官という布陣はなかなか適切です。アカピーが発狂せんばかりになるのも頷けるところです。

そもそも日本は戦前からアカピーにミスリードされ続けてきました。戦後はアカピー&社会党という最凶タッグとなりミスリードを継続してきました。誰が言ったか「アカピー&社会党と反対のことを言っておけば大概正しい」。戦後の歴史はそのことの証明の歴史でもあったとかなかったとか。それはそうと、小泉内閣が米国ブッシュ政権の信任あついというかその忠犬の如き政権であることは商法の大改正、郵政民営化、竹中偏重などを通じて明らかです。その小泉内閣がこのような内閣の布陣を敷いたのは、米国が國に関して干渉しないことの現われでもあります。米国にとって日本の利用価値が変化したことの反映ではあれど、米国が東アジアにおける第二次世界大戦処理の枠組みを、米国の利益に反しない限度で変更を認めているということです。この機を逃さず21世紀の東アジアの秩序を築かねばならないとおもいます。それをしないことこそ「アジア外交の手痛い停滞」というべきです。

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