毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

道路公団副総裁逮捕

2005-07-26 00:00:00 | 社会
道路公団改革に反対した勢力に対する見せしめ的な色彩が強いとおもいますが、是は是、非は非ですから逮捕それ自体は結構なことです。

わたしは道路公団の株式会社化には反対です。正確には、資産の部分を株式会社に保有させることには反対です。国民の財産をハゲタカのえさにするなどもっての外だからです。

道路公団の問題は、放漫経営による借金と、過剰な政治介入による不要不急の道路建設ということが言われています。放漫経営はもっての外ですが、民営化しなければどうしようもないといった問題ではありません。過剰な政治介入による道路建設は問題ですが、民主主義を採用する以上、民主的手続きにより選出された政治家が社会の利害調整をするのは当然で、一定程度はこれを認めなければなりません。

道路公団の問題点は、道路公団の存在自体が既にその役割を終えたにもかかわらず、組織を存続させるためだけに道路を作り続けており、それを道路族政治屋が後押ししてきたということです。道路公団が何故設置されたのかを考えれば、道路公団は今ある借金を返して解散、資産は政府が買い取り、運営を民営会社に委託し、今後必要な道路は原則に戻って税金で作る。こんなところでしょう。

制度は単純でなければならず、複雑な制度は不正な利権の温床になります。また、国民のお金で築いた資産を安易に民営化して株式市場に放り込むべきではありません。小さな政府は日本では実現不可能なのです。

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