毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

賢い消費者

2005-05-02 09:28:26 | 社会
全頭検査見直し答申、6日にも 食品安全委 (朝日新聞) - goo ニュース

素人にリスクの評価が可能な場合は無闇にお上に介入してもらいたくありませんから、わたしは全頭検査を見直すことに賛成です。BSEを原因とするヤコブ病の危険は素人にも一応の評価は可能です。丁度SARSが流行したときに、支那や台湾等への渡航を禁止しなかったのと同じことです。食品添加物等の化学物質は素人に評価が難しいうえ、どこに入っているか分かりませんから、お上がキッチリ管理してくれないと困ります。しかし、BSEはそういう性質のものではないはずです。

ただし、その前提として、消費者の選択が可能なように、産地を含めて各種の表示を義務付けねばなりません。トレーサビリティーはこの世の流れですから、これに対して米国が非関税障壁と難癖つけた場合は徹底抗戦すべきです。さらに、米国産牛肉のせいで日本にヤコブ病患者が発生した場合は全頭検査に戻すという一筆は、アメリカに対するカードとして必要だとおもいます。

日本の消費者の選択によっては、米国の畜産会社の中に、独自に全頭検査をやり始める会社が出てくるに違いありません。日本の消費者が全頭検査を実施している会社の牛肉を好んで買えば、そこにビジネスチャンスを見出す会社がきっと出てくるに違いありません。そうやって消費者として賢く選択権を行使することで、政府に過度に依存しなくても食の安全は守れます。それが賢い消費者というものです。