先日、仕事関係のお付き合いで、とある講演会に出席してきた。
講演会の一部には、およそ我々の仕事とはまったく関係のない「江戸時代の日本文化」というテーマが。
しかも、席上には講演者の方が執筆された日本文化に関する分厚い著作が置かれていて、「うげー、こんな重い本を持って帰れっての?」とげんなりした。
でも、休憩時間に暇つぶしにその本をペラペラめくってみたら、これがまた思いの外面白い。
「文化」が生まれ、発展する土壌となった当時の庶民の暮らしぶりや、政治的背景との関連性が丁寧に解説されていて、すごく読みやすいし内容にも惹き込まれる。
これは講演の方も面白いのでは・・・と俄かに期待が高まったところ、案の定、江戸時代の教育の話から住まい作りの話まで本当に興味深い話が満載で、あっという間の1時間半だった。
思えば、私は文系のくせに社会が苦手な高校生だったな(日本史&世界史選択)。
なぜかというと、ひとえに暗記一辺倒の科目という印象しか持てなかったから。
特に文化史なんて、ストーリーも何もない、苦手中の苦手、というものでしかなかった。
暗記という呪縛から放たれた今となって、さらに自分の嗜好で旅をして史跡を巡ったりするようになって、だんだん歴史にも文化にも興味が出てきた気がする。
特に、「自分は日本人なんだから、日本の文化をちゃんと知りたい」っていう欲求が高まってきた今日この頃。
昨今の仏像ブームには乗り切れていないけどね(笑)。
さて、そんな講演を聞いたちょうど翌々日は、人生二度目の歌舞伎鑑賞に行ってきた。
先日の初体験と同じく、某若手役者さんのお友達などなど総勢20名弱で、国立劇場で行われた「華果西遊記」という演目の歌舞伎を見てきた。
今回の歌舞伎は、「歌舞伎鑑賞教室」と銘打たれていて、平日は学校の社会化見学なんかに使われているらしい。
時間も2時間と短いし(前回はなんと4時間半!)、値段もなんっと一等席で3,800円!安すぎでしょ!
最初の30分は市川笑三郎さんと市川春猿さんの2人の女形さんによる「歌舞伎のみかた」解説。
これがまたわかりやすくてよかった!
「歌」「舞」「伎」、それぞれの要素を噛み砕いて説明してくれたり、義太夫や常磐津のような音楽を奏でる裏方さんたちの役割を解説してくれたりと、歌舞伎初心者にはありがたい解説だったな。
この歌舞伎の会に誘ってくれた仲良しの先輩は、「旅に出るために働いているようなもの」と断言するほどの海外旅行好きの人なんだけど、単に海外志向が強いだけじゃなくて、「きちんと日本文化を知って、世界に、世界の子供たちに伝えたい」という夢を持っている人。
海外の人が興味を持つ日本文化ほど、日本人自身がよく知らない、ってよく言われるけれど、自らのアイデンティティを疎かにして外の世界だけ知ろうとしても浅薄なものにしかならないよね。
深みのある日本人を目指したいものです!
講演会の一部には、およそ我々の仕事とはまったく関係のない「江戸時代の日本文化」というテーマが。
しかも、席上には講演者の方が執筆された日本文化に関する分厚い著作が置かれていて、「うげー、こんな重い本を持って帰れっての?」とげんなりした。
でも、休憩時間に暇つぶしにその本をペラペラめくってみたら、これがまた思いの外面白い。
「文化」が生まれ、発展する土壌となった当時の庶民の暮らしぶりや、政治的背景との関連性が丁寧に解説されていて、すごく読みやすいし内容にも惹き込まれる。
これは講演の方も面白いのでは・・・と俄かに期待が高まったところ、案の定、江戸時代の教育の話から住まい作りの話まで本当に興味深い話が満載で、あっという間の1時間半だった。
思えば、私は文系のくせに社会が苦手な高校生だったな(日本史&世界史選択)。
なぜかというと、ひとえに暗記一辺倒の科目という印象しか持てなかったから。
特に文化史なんて、ストーリーも何もない、苦手中の苦手、というものでしかなかった。
暗記という呪縛から放たれた今となって、さらに自分の嗜好で旅をして史跡を巡ったりするようになって、だんだん歴史にも文化にも興味が出てきた気がする。
特に、「自分は日本人なんだから、日本の文化をちゃんと知りたい」っていう欲求が高まってきた今日この頃。
昨今の仏像ブームには乗り切れていないけどね(笑)。
さて、そんな講演を聞いたちょうど翌々日は、人生二度目の歌舞伎鑑賞に行ってきた。
先日の初体験と同じく、某若手役者さんのお友達などなど総勢20名弱で、国立劇場で行われた「華果西遊記」という演目の歌舞伎を見てきた。
今回の歌舞伎は、「歌舞伎鑑賞教室」と銘打たれていて、平日は学校の社会化見学なんかに使われているらしい。
時間も2時間と短いし(前回はなんと4時間半!)、値段もなんっと一等席で3,800円!安すぎでしょ!
最初の30分は市川笑三郎さんと市川春猿さんの2人の女形さんによる「歌舞伎のみかた」解説。
これがまたわかりやすくてよかった!
「歌」「舞」「伎」、それぞれの要素を噛み砕いて説明してくれたり、義太夫や常磐津のような音楽を奏でる裏方さんたちの役割を解説してくれたりと、歌舞伎初心者にはありがたい解説だったな。
この歌舞伎の会に誘ってくれた仲良しの先輩は、「旅に出るために働いているようなもの」と断言するほどの海外旅行好きの人なんだけど、単に海外志向が強いだけじゃなくて、「きちんと日本文化を知って、世界に、世界の子供たちに伝えたい」という夢を持っている人。
海外の人が興味を持つ日本文化ほど、日本人自身がよく知らない、ってよく言われるけれど、自らのアイデンティティを疎かにして外の世界だけ知ろうとしても浅薄なものにしかならないよね。
深みのある日本人を目指したいものです!
今は西洋美術史の方にちょっと興味が向いてるので、イタリアに行ってきたfruitsちゃんが羨ましくて仕方ないです。
私は真逆で、人文学系はまったくダメなんだよね~。
イタリア話もUPしたいのですが・・・長すぎてなかなか取り掛かれません(言い訳)