いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

「昆虫記」今森光彦 (福音館書店)

2016-10-07 23:26:54 | 絵本以外の本
欲しい欲しいと思っていた本をとうとう買ってしまった。2冊買ったんではないよ。カバーがついているのだ。とても美麗な表紙。大きな本だ。この表紙、虫好きにはたまらんのだが、クモとか苦手な人だと「ひえぇぇぇ~」とか言いそうだな。2匹もいるよ、でかいのが。カバーと合わせると4匹だよ。



中は種類別とかではなく月ごとになっている。10月のところはこんな感じで。



次のページがカレンダーになっている。で、「ツユムシが多い」とか「イラガのまゆが目立つ」とか、その日ごとに書いてある。



「実りを味わう」というページには、木の実に集まる虫たちの写真が載っている。



で、これがすごい。クロオオアリがチームワークを組んで、バッタを解体していく様がずっと記録されている。アリが大きな獲物をみんなで運んでいく様子は、私も時々観察しているけれど、こんなにずっと最初から最後まで見ていたことはない。せいぜい20分くらいかな。道端にしゃがみこんで見ているのは。それでも十分に挙動不審者な感じに思われているに違いない。

この本の最初から最後まで、「おお~っ!」の連続。写真がとても美しい。普通の図鑑も大好きなのだが、これは普通の図鑑よりもっと観察をしたくなるような本。私が子どもの頃にこんな本があったら、その後の進路も違っていたかもしれないなあ(挙動不審な一般人ではなく、挙動不審な研究者とかな)。

これは児童書なので、しっかりルビがふってある。でも、これをお子さんたちだけに読ませるのはもったいない、というか羨ましいので、ぜひ大人の皆さんにも読んでもらいたい。この写真記シリーズには他にもいろいろあるようなので、財力のある方は大人買いなどいかがでしょう。



昆虫記 (写真記シリーズ)
クリエーター情報なし
福音館書店
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