想い出のモスグリーン

高知のリハーサルスタジオ【プレイヤーズラボ】の店主のブログです。

レイドバック

2016-04-13 12:04:02 | THE GUITAR
今回見せてもらったのは、ガレージパンクバンド『ケンカキック』の練習で来店してくれたセキさんのギター。島村楽器のオリジナルブランド・Laid Backのテレキャスタータイプ。


全体的に打痕や塗装はがれ等、相当な数の傷がついている。友人から譲り受けた時にはとてもキレイな状態だったという事から、かなり酷使されていると思われる。最初からレリック加工されたギターもたくさん売られているが、やはりバンド活動の中でリアルに刻み込まれていった無数の傷跡は、唯一無二であり単純にカッコイイと思える。

セキさんと言えば、アルパカス、SeeBooZ、REVEAL、前駆ナと複数のバンドで活躍するドラマーだが、更にギターを担当するバンドを2つやっている。その一つがケンカキックなのだが、結成するきっかけとなったのは高知のライブハウス・カオティックノイズの「普段やってないパートでバンド組もうぜ」という趣旨の企画だった。この時からセキさんは、部屋の何処かで埃をかぶっていたギターを引っ張りだして、ギタリストとしての道を歩み始めたのだ。二足のわらじ。つまり右足でドラムペダルを踏み、左足でワウペダルを踏んでいるのだ。ウソやろ。

もともとテレキャスターの音が好きだったというセキさんが、このギターを手に入れたのは大学時代。元の所有者である同級生・W辺レオさんのそばで、「欲すぃ~欲すぃ~」とささやく日々。W辺レオさんがどういう心境だったのかは分からないが、結果としてセキさんは友人から譲り受けるという形でLaid Backを手にすることができたのだ。

使用しての感想は、ケンカキックではテレキャスターサウンドがマッチしてて良いそうだが、もう一つのバンド・STAD FILLERではパワーバイオレンスというジャンルのせいもあって、もう少し低音にパワーが欲しいといった不満もあるそうだ。


ピックアップセレクターはテープでセンターポジションに固定されている。セキさん曰く「一番いい音がする」からだそうだ。またトーンコントロールのメタルノブの外回りが剥がれている。なんともワイルドなコントロール周りがカッコイイですね。


黒いピックガードに激しいダウンストロークによる白い弾き傷がついているのは、使用している白いピックが削れてこびりついているのだ。う~ん、カッコイイ…かもですね。


6個のストリングブッシュのうち偶数弦のとこだけが無くなっている。う~ん、う~ん、これはあんまりカッコイイと思わない…きゃもですね。

以上

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