新年度が始まりました。月曜日はいい天気でした。
今年は日曜でしたが、4月1日は新年度のスタートでもあり、学校も会社も心新たに頑張ろう!となる1日ですが、大学等研究機関の人には新年度早々非常にピリピリするイベントがあるわけです。。
それは、、、科〇費の交付内定通知の日・・・
(*特に伏字にする必要もありませんがw 一応〇=研)
これは日本の大学等で研究を進めるにあたっての重要な研究費であるわけですが、獲ったこと自体がある種のステータスにもなっている関係者にとっては重要なものです。
ちなみにその資金の一部は間接経費として大学(機関)の収入にもなるので、その機関にとっても重要で、どこの大学でも学内で申請書の書き方、コツの講習、添削指導とかも積極的に実施しているようです。。
(科〇費と一概にいってもその予算の規模、応募できる年齢等で若手研究、基板研究S、A、B、C、挑戦的研究、特別推進、新学術領域など数100万から数億円規模の研究まで色々あります。博士課程の学生の特別研究員も科研費です。獲ることも大事ですがもちろん採択されたら研究計画に沿って目的を達成しないといけません。。)
ちなみに私は、、、書くのも大変恥ずかしいですが、、、見の程を知らずに若手Aという一部では一流若手研究者にとってのステータスと言われている種目を結局獲れないまま、去年その募集も廃止になってしまった・・・・orz
そしてここのデータベースを見れば、日本中の科研を申請できる研究者が今までどういった予算を獲得して研究してしまうか丸わかりになってしまうのです。。
(注:もちろん科研以外のもっと巨大なプロジェクトで研究されている先生もたくさんいらっしゃいますので。間違いなきよう・・。)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/
学生さんでも研究室配属を決めるにあたり、希望研究室の教員が今どんな科研費をもっているのか、過去に獲得したかとかも調べようと思えばわかってしまうのです。。。
見る人によっては何年も獲得したものがないと、、「あ、察し・・」となって、ブラウザをそっ閉じ・・になるかもしれないわけです。(恐ろしいです。。。)
これ以外にも研究費は数多くあるわけですが、大学の研究室を運営していく上で外部から研究費を獲得するのは非常に重要なわけです。。
つまり大学の研究者になったら、あとは自由に研究費が使えて研究ができるというわけでは決してありません。。
ちょうど昔、東工大の松澤先生がホリエモンと対談していたときに言っていた、
「大学の研究室は中小企業のようなもので、私はそこのおやじですね。自分で研究費などを取ってきて、スタッフを雇い、研究設備を構築し、学生を集め、アイデアを出して研究成果を上げて、それを信用にして更に研究を進める。そのような活動を通じて学生が育って、社会で活躍していくといった感じで、(以下は下記サイト)」
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ホリエモンWITH 技術も教育も真っ直ぐで!ミリ波を操り世界最速のデータ通信を実現「デジタルのためのアナログ」を熟知する男、東京工業大学教授・松澤昭 | ホリエモンドットコム http://horiemon.com/talk/10019/
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で、とにかく運営として外部資金として科〇費は重要なのです。。
状況としてはこれは魔法の世界の架空の話ですが、この小説の第1話に近いでしょうか・・(魔術研究費補助金・・・・魔研費・・www)
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第一話 ある五月晴れの日、僕は研究室に研究費がないことを知る
魔法大学院第三呪術研究室には研究費がない/トクロンティヌス - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/4852201425154885756
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この科研の採択の結果は、知っている人の間では有名ですが、大学からの通知を待たずとも4月1日の午前10時に見れるようになります。。
これは最近の感じだと土曜だろうが、日曜だろうが関係なくでるみたいです。

(*申請時に行うサイトにログインして、ここを押します・・)
そして、4月1日の午前10時をちょっと過ぎたところで、ドキドキしながら交付申請の手続きを押すと、
「おや、まだでてないようだ・・、ちょっと早すぎたかな。。。!?」
と思うわけです。
しかし、、twitterとかで「科研費」とか検索すると、、見知らぬ人からの様々な報告がチラホラ見え始めるわけですヨ・・
参考
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(しかもエイプリルフールだから嘘だったりネタの可能性も結構あるw)
もちろん〇ェイスブックはじめ種々のSNSでも大学関係の友人、知り合いがいれば「とったどー」等と関係者しかわからないネタですが、嬉しくて声をあげた投稿がチラホラ見られるわけです。
(余談ですが基本的に大学関係者は、承認欲求が強い人が多いので、無意識でも、ちょっとした研究の自慢とかはしたがります。
飲み過ぎて夜散々はっちゃけた後に、やべー全然発表準備してねーわーー、→だけどどうにか間に合わせた発表の評判よかったー(とセルフハンディキャッピングをしつつ自慢してみたり。)
私もついそんなことを言ってみたくなったりすることもあるけど、他の人も含めて大抵は悪気はないですし、根も悪い人ではないので許してあげてね。
話はそれましたが、一方、外れた(かもしれない)人は、これもまた酷い話ですが、就活でいう「お祈りメール」のような外れたという通知はこないので、外れた証拠はないわけです。。
(2週間後くらいに自分の申請書が全体のどれくらいの順位にいたかはわかります。)
そのため、まだその現実がしばらく受け入れられず、「あれうちの機関だけ遅いのでは・・、とか出した種目によってはまだ出ないんじゃね?」と思ったりして、1時間おきくらいに再度ログインして確認するわけです。。
或いは今年は大学から直接通知が来るから、オンラインでは見れないのだなと勝手に思ってみますが、、、結局いくらたっても大学からも通知の連絡は来ず、とても悲しい気持ちになります。。。
。。。
このなんとも切ない気持ちは、例えは悪いですが、学生の頃、パチ〇○とかしてる人が、勝ったときは「今日〇〇かったぜ~」とか自慢するのに、負けたときは行ったことすら人に言わず、何事もなかったように部室で漫画を読んでいるあのときの感覚に近いのでしょうか。。
(私は話を聞いてただけで実際はやったことないけど、気持ち的に同じなのかと想像。。)
よりによって新年度の始まった1日目、しかもエイプリルフールでもある日っていうのが、まぁなんとも・・・。「お願いだ、これはエイプリルフールの嘘であってくれ。。」
当たりか外れか、本当に1か0しかないっていうのもまた厳しいところです。。
ワタシクラスになるとこんな悲しい気持ちになる新年度1日目が数年も続いていました・・。ww(←笑えない
恐らくですが採択率が2-3割くらいであることを考えれば4月1日、平静を装ってはいてもどこか浮かない気持ちになっている先生とかは結構な数いるのではないかと推測しています・・。
しかし
(散々外してきて若手Aを結局とれなかった)私が言える義理ではないですが、)外れた内容が決して悪いとかそうでもないと思うんですよね。
中には、あんな優秀な先生でも外すことあるんだ、、とか思ったこともありましたし。。
そもそも数が決まっている点、もっとすごい申請書があって相手が悪かった、審査員・分野との相性(複数で審査されますが)、
過去にほぼ同じ内容を分野を変えてだしたら、評価が全然違ったとか・・。
(ちなみに結局落ちましたが・・・)
複数の分野で出せる可能性がある内容の場合にはそのあたりも重要になっているような気がします・・。
ただ一方で教授に言われましたが、「本当にいい申請書は通る(確率は高い)」ということ。
私もこれまでに複数の方たちから申請の通った書類を見せてもらってきましたが、やはり(採択された)良い申請書というのは、たとえ内容がそこまで自分の専門に近くなくても、その良さがヒシヒシと伝わってくるんですよね。。もう読んでる自分のバカさ加減がわかってきて、自分が審査員だったら「もうわかりました、すごい研究です、、通しますから許してください」って思わずなってしまうくらいの内容・・(ちょっと誇張もありますが冗談でなく・・)
そんなわけで、私はまだ強力な教授のいる研究室に所属させてもらって助かってるわけですが、、今後は自分ひとりでどうにかしていかないといけなくなる、、毎年4月1日にあの憂鬱な気分になるのかと、、、そんな不安を常にもちつつそれでも前を見て進んでいかないといかんわけです。。。
そんなしょーもない雑文でした。。。
いつか通ったときに、こんなネタを書こうと昔思っていたらずいぶんと長い時間がたってしまった・・
ちなみに採択されると4/1にこんな画面になるようです。
(*この画面には色々とネタと加工が入っています。)