PLANKTON NEWS and REPORT

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シャンテル新作は大傑作!!

2007-12-11 | 音楽
シャンテル『ディスコ・パルチザーニ』

12/9に、ジプシー音楽+ヒップホップ+クラブ・ミュージック+ディスコ=バルカン・ビートの最重要人物であり創始者、シャンテルの最新作『ディスコ・パルチザーニ』をリリースしました。これが本当に素晴らしいです!!これは、間違いなく、今年のワールド・ミュージックを代表する大傑作!!

イケイケの超アッパーで踊らされられるビートの曲ばかりで、聴けば聴くほど、味が出てきて、はまったら最後、やめたくてもやめられないあごが痛くても食べてしまうアタリメのような、耳から離れない、呪縛の曲のオンパレード。もう頭の中はシャンテルだらけの素敵なシャンテル地獄を待っています。僕は、一時期シャンテル地獄にはまってしまい、しばらく聴かないと禁断症状が出てきました。

シャンテルは、祖母がかつてルーマニアとハンガリーの国境線沿いにあった小さな独立国「ブコビナ」の出身。祖母はアメリカに移民しようとドイツに寄り、そのまま居付いて、その孫として生まれたのが、シャンテル。幼い頃から、バルカン/ジプシー音楽に馴染んでいたという。ドイツといえば、元祖テクノの「クラフトワーク」、テクノ・ディスコのヒット・メーカー「ジョルジオ・モロダー」。シャンテルは、彼らからは影響されたかは定かではないが、彼らと同じような分かりやすさと、だささと紙一重のあざとさが魅力。うねうねと複雑なメロディのジプシー音楽に、クラブ・ミュージックと融合させ、これでもかとあざといアッパーな怖いもの無しビートで踊らせてくれます。

前作までは、タラフ、マハラ、コチャニ、チォカリーアなどのジプシー・バンドの曲のリミックス曲が収録をしていましたが、今回は全曲がシャンテル・バンド、もしくは多数のバルカン系のゲスト・ミュージシャンによるオリジナル音源。そして、今回のシャンテルは歌いまくり。超楽しい傑作アルバムに仕上がっています。

ワールド/バルカン/ジプシー/クラブのファンはまじで必聴ですよ。

僕の今年のベスト・アルバム!!


P太郎