令和元年12月13日(金曜日)午前10時開議(一般質問3日目)
◆3番(岸田眞紀)
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大きい1番としまして、台風19号災害関連について。
1番、8月31日に防災訓練が飯山地区で実施されましたが、地震を想定した訓練であったため、今回の水害には対応ができなかったようですが、避難の伝達や安否確認などにどのような対応されたのか、お聞きします。
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◆3番(岸田眞紀)
今回の状況は、先ほどもありましたが、夜間のことだったです。今後もあり得ることなので、この教訓を今後の有事の際、特に夜間での災害にどう生かすべきかが重要に思います。その考えをお聞きします。
◎総務部長(栗岩康彦)
災害対策本部としまして、今回特に、夜間の場合の活動についてしっかり検証して、今後対策していかなければならないと感じております。しかし、地震等余裕のない災害に対しましては、これまで同様、自主防災組織あるいは各地域の皆さんのご協力をいただくことになりますので、よろしくお願いいたします。
◆3番(岸田眞紀)
夜間というのはとても周りが真っ暗で見えないと思いますし、避難をするにも大変だと思いますので、その辺のところをまた検証していただきたいと思います。
今後、これを契機に防災訓練の見直しを考えたらどうかと思いますが、いかがですか。
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◆3番(岸田眞紀)
今まで、水防訓練というのは消防団の方中心でやっておられたと思うんですが、これからも、これを教訓にして、地域住民の方にも水防訓練なり、防災訓練、地震、水害いろいろあるんですが、水防の訓練のほうも地域住民の方ともいろいろ相談しながら、また体験していただきながらやってもらえたほうが、今度またこういうことあってはならないんですが、住民の方も対応の仕方がわかると思いますが、よろしくお願いいたします。
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◆12番(久保田幸治)
私もそのとおりだと思うんですが、この千曲川の増水は、上流部の築堤による遊水池の減少、近年よく言われる地球温暖化による豪雨、それから蛇行が多い千曲川だからと思っています。
ことし6月4日から8月4日までの間、一切、(引用注:西大滝)ダムでは貯水をしておりません。
その間の千曲川の水位を多くの皆さんは目にしていると思います。
ダムの影響は桑名川地区までで、上流上境地区以南は通常の水位状態であったことを皆さんは目にしている事実があります。
このような現実を見て、改めて市長の見解をうかがいたいと思います。
◎市長(足立正則)
私も、西大滝ダムのゲート修繕の関係で全開したということで、あそこの水位がうんと下がった風景は初めてなんです。
しかし、ある一定程度の上流まで行きますと、全く普段見ている風景と変わらない水位になっているということでございます。
久保田議員からの今のご発言の推察ということであればなんですが、私も同感であります。
コメント:ふむふむ、なるほど。まあ想定できたことではあるが、、、。
◆12番(久保田幸治)
次に、今後のハザードマップ作りについてをうかがいます。
今回の水害で浸水した地区を地図上に落とした資料がたびたび出されましたが、それは家屋のあるエリアだけが色づけされておりました。今回の災害では、よそで土のうを取りに行って、その先で道路が浸水し、事故に遭った事例もニュースでも知りました。
飯山市でも家屋だけが浸水したわけではありませんので、戸狩以北の旧国道117号線は、戸狩上境間、上境下境間、下境桑名川間、桑名川藤沢間全てが浸水し、通行できず孤立状態でありました。
このような状態ですので、地域に出向き、聞き取り調査をし、浸水した所をよく把握し、特に主要道路、生活道路で浸水による通行不能になった所をマップに落とし込む必要があると思うが、その辺のご意見をおうかがいしたいと思います。
◎総務部長(栗岩康彦)
家屋については落としてあるということであります。主要道路、生活道路ということでありますが、これにつきましては、また、区長さん等に確認するなど検討していければと考えております。
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◎市長(足立正則)
危機管理防災課の職員体制見直しということでご質問をいただきました。
この危機管理防災課は3人でやっておるんですが、課長を含めて3人です。
ここの職務は非常に激務であります。
一昨年は井出川上流の融雪の大きな災害がございました。
それで今回の災害もそうですが、もう当然徹夜なんです。
それも1日徹夜するのは当たり前な世界です。
対策本部の職員になるので。2日、3日はということになる。
さすがに3日はこれは無理なので、ただ全員一遍に交代ができません。
そうすると2日間ずっと徹夜みたいな感じです。
しかもこの危機管理防災課というのはいわば中枢ですので、ここでいろいろな情報を取りまとめて、我々が命令を出していくという中枢になる。
したがって、ここが動かなくなるといわゆる危機管理、防災の作業というのができなくなってしまうということで、非常に重要な部署でございます。
それで、本当は、日常的にもっと職員の増強体制ができればいいんですが、職員全体の数が減っていますので、実際にはできません。
コメント:ねえ足立さん、そんな言い訳は通用しない。防災というものは自治体運営のボトムライン、ベースラインだ。それができない、というのであれば、人員を補充するのが上司の役目だろうが、、、。
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(足立正則):したがって、災害対応というのは、非常に、まず迅速にやらなければいけないということと、それから現場でも判断しなければいけないということと、経験も必要なんですけれども、これがうまくリンクをして全体で対応していくということが、非常に、実際の危機管理体制の中では重要になるわけでございまして、今は危機管理防災課が中心になって、それぞれのところには割り振ってはいるんですけれども、今、議員から話がございましたように、防災課の準防災課の職員みたいな兼務といいますか、いわゆる危機管理防災のロール的な部分での経験を積むみたいなことを、ローテーションしながら職員を育てていかないといけないというふうに思います。
我々理事者もその職員からの情報がきちっと上がってこないとこれは判断が非常に難しくなるということでございまして、要であるわけでございますので、その辺もしっかり踏まえて検討していく必要があるというふうに十分認識をしておるところでございます。
また検討していきますので、よろしくお願いします。
コメント:危機管理は3人で回すものじゃないよ、足立さん。
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飯山市 令和 2年 3月 定例会(第371回) 03月04日-02号
◆5番(西澤一彦)
(引用注:バイパス無堤防部の築堤が)含まれているという答弁をいただきました。
昨年、大型店舗、またアパート群が被災したわけでございます。早急な築堤を県・国へぜひ要望を早めにお願いしたいというふうに思います。
次に、千曲川の水位が過去最高に上昇、そして古牧橋が堤防より低いわけでございます。もう造られてから50年以上たっております。堤防より約1.5メートル低い、そして古牧橋の下流、かさ上げされていない地域もあります。
ここで堤防天端すれすれまで今回の東日本台風のとき増水し、多くの住民が避難し、そして非常な恐怖を感じたわけでございますが、これらの整備、こういったものも緊急対策に含まれているのか、これをお聞きいたします。
◎建設水道部長(坪根富士夫)
この箇所の堤防整備は古牧橋の架け替え工事が密接に関係をしております。
ご指摘の箇所の堤防整備につきましては、関係同盟会を通じて国へ要望しておりますが、堤防整備の早期着手には、長野県が進めております古牧橋架け替えの早期事業化が必要と考えております。この点を踏まえ、国及び県へ要望を継続してまいりたいと考えております。
コメント:古牧橋の架け替えは今回、2021年の建設事務所の計画の中で実施が決まった模様。
◆5番(西澤一彦)
新しい橋が架かるまでは数年間かかるわけでございます。その間、また大雨が降ったということになりますと、また水位が上がり非常に危険でございます。堤内には宮沢川という一級河川が流れております。しょっちゅう内水の氾濫、これが繰り返されているわけでございますが、外水の氾濫と内水の氾濫、堤防が挟み撃ちになる、こういった危険もあるわけでございます。
西日本の豪雨災害では、内水の氾濫と外水の氾濫で多くの堤防が決壊し、尊い人命が失われ、家屋が損壊しました。何らかの対応、こういったものを県・国へ強く要望すべき時期に来ていると思いますが、再度お聞きいたします。
◎建設水道部長(坪根富士夫)
堤防整備がされるまでの間、時間がかかるわけでございますけれども、越水対策としては大型土のう、こういったものの対応ができますので、こういった備蓄も考えられますので、これにつきましては国・県に要望してまいりたいと考えております。
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◎建設水道部長(坪根富士夫)
台風第19号により被災した城山雨水排水ポンプ場が現在災害復旧工事により工事中でありますけれども、令和2年度からポンプやエンジンの更新、さらには建築物の浸水対策、耐震対策など、総合的な整備に着手していく予定でございます。
コメント:そうだねえ、いまやってるねえ。
◆5番(西澤一彦)
これまた水が入ったんでポンプが動かないということになりますと、万が一そういった増水時には大変危険であるというふうに思います。耐震化も含め耐水化も含めこれは命綱になると思います。全力を挙げて対応をお願いしたいというふうに思います。
次に、私は市民の防災力を高めるためには、防災学習が全ての根本になり、行政の支援が必要になるというふうに考えております。防災学習、これをどのように進めていくのか、具体的にお聞きしたいというふうに考えます。
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コメント:君の意見に同意するよ、西澤くん。
◆5番(西澤一彦)
先ほど市長からも話がありました。施政方針にもうたわれておりますが、自主防災会の意識の高揚、また当事者意識が強調されていました。すなわち自分の命は自分で守る、近所の助け合い、こういったものがこれに歯車が大きく回転し、集落の確固とした共通意識になることが出発点であるというふうに考えております。でなければ、組織をつくっていろいろやっても空回りをする、こういった恐れがあるというふうに考えております。
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災害時、実際に役に立つ防災訓練が重要になるというふうに思います。この点について見解をうかがいます。
そして、今年の防災訓練のメイン会場は秋津地区でございますが、そのほかの地区の実態、実情に合わせ、そういった訓練を短時間でも実施すべきと考えますが、お聞きいたします。
◎総務部長(栗岩康彦)
主会場となって開催します総合防災訓練は、各地区で交代でやっております。約10年に一度ということになりますので、総合防災訓練時については、防災無線から状況付与、こういう災害が起きたとか、危険だとかと、そういう防災無線でも放送しますので、それを活用してそれぞれ地域における危険箇所の確認あるいはタイムラインですね。こうなった場合にこういうふうにするというようなそういうものを想定して、例えばいついつになったら樋門を閉めるとか、そういう時系列の訓練などを行っていただくのがいいのかなということで、また地域の皆さんと検討させていただきたいと、そういうふうに考えております。
コメント:そうだね。今回起きたような、分団長の樋管ゲート閉め忘れの様な「たわけた事態」が2度と発生しない様にすることが重要だ。
◆5番(西澤一彦)
せっかく防災訓練をやるわけでございます。効果のある防災訓練になるよう期待しております。
また、各地区で防災訓練を行うことにより、飯山市全体の防災力アップ、また防災意識の向上につながっていくというふうに考えております。
災害時、明るいうちの早期避難が特に大切というふうに考えております。夜間の避難は大変に危険、早期避難には早期避難所の開設が大前提になってまいります。被災者のニーズやプライバシー、こういったものも考慮し、職員だけではなく地域住民も開設に参加する仕組み、こういったものをつくり、防災訓練のときも職員と一緒に避難所開設の訓練、これが大切になってくると思いますが、うかがいます。
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◎市長(足立正則)
議員のおっしゃるとおりだというふうに思うわけでございます。
防災減災が確保されまして、その上で様々な振興施策が成り立つと考えられるわけでございます。市民が安心安全に暮らせる飯山市をつくっていくために、国・県と連携し、防災減災に力を注いでまいりたいと思います。
ハード整備に加えまして、またソフト、この両面から事業を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
コメント:ふーん、そうなんだ。でもねえ、言ってる事と今回やらかした事、随分と違うねえ、足立さん。
◆11番(佐藤正夫)
過日、議会でも災害対応の会議を開いたわけでありますが、市の検証の報告が出ない中では、なかなか議会としての災害対応も言いっ放しになっちゃって終わるんですね。早めの検証結果が欲しいわけでありますが、報告時期の見通しをお聞きします。
○議長(渋川芳三)
栗岩総務部長。
◎総務部長(栗岩康彦)
庁内の会議を開催した後、対応策を4月末頃をめどにまとめてまいりたいと考えております。
◆11番(佐藤正夫)
それをやるときは、向こうから来るのを待っているんじゃなくて、市のほうから呼びかけてやっていただきたいと思いますが、その次に今回の台風19号のような大雨による水防対策は、市ではどのような防災計画やマニュアルで対応しているのかお聞きします。
○議長(渋川芳三)
栗岩総務部長。
◎総務部長(栗岩康彦)
防災計画でありますが、「飯山市地域防災計画」の中に「風水害編」というのがありまして、その中に水防対策の基本的事項が定めてあり、実施に当たってはもっと具体的に事項を記載してあります「職員災害対策マニュアル」により対応しているところでございます。
コメント:でもねえ、栗岩さん。マニュアルに書いてある通りにはやれていなかったよねえ。特にひどいのが市長さんだ。「マニュアルは参考にすぎず、すべては私の独自の判断による」そうだからねえ。
◆11番(佐藤正夫)
この千曲川沿川の実際には、水防法に基づく水防計画を策定してあるところが多いと聞いています。飯山市でも今回の災害の検証を踏まえて、水防計画、これ作るべきだと思いますが、どうですか。
○議長(渋川芳三)
足立市長。
◎市長(足立正則)
飯山市でも飯山市水防計画を策定しまして、またこれは随時見直しを図っていくということでありますので、また随時見直しも図ってまいりたいというふうに考えますので、よろしくお願いします。
以上です。
コメント:ようやく今回作ったよね、水防計画書。
◎建設水道部長(坪根富士夫)
皿川堤防の改修計画につきましては、長野県によりますと、現在、県の河川整備計画に位置付けがないため、河川整備計画の変更手続を令和2年度に着手していくとのことでございます。
また、皿川堤防の改修時期につきましては、現段階では具体的に示されておりませんが、今回の信濃川水系緊急治水対策プロジェクトに位置付けられており、それに基づいて事業実施が進められると聞いております。
○議長(渋川芳三)
佐藤議員。
◆11番(佐藤正夫)
いずれにしても、やっていくという方向は何か出ているというふうに聞いているんですが、千曲川の本堤と同じ高さの堤防になれば、樋門は要らなくなるわけですね。ただ、合流点近くの国道、市道ですか、あの道路の下の暗渠、樋管というのか、あの暗渠はあまり大きくない、これは流れを遮る心配があるんじゃないかと、そういうのも一緒に改修になるのか、これをお聞きします。
コメント:いやいや、残念ながら皿川堤防は千曲川の本堤と同じ高さの堤防にはならず、そうして又皿川樋門はあのままだよ、佐藤君。
追伸:飯山市議会議事録については飯山市のHPからアクセスして閲覧する事が可能です。:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iiyama/SpTop.html
参考資料・一覧