シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

参考資料の26-2(令和5年12月 定例会)

2024-04-13 12:30:26 | 日記

◆11番(上松永林) 
 確かにこれ修正、否決が相次いでいますけれども、この記事、この記事の中でなぜ修正や否決をしたのか詳しく説明されていないんですよね。
まさにこのような結論を議会が出すことは、野党の立場を取る市議が過半数を占めて、市長が言うところの根回しをしないがためであるかのように感じているんです、読めてしまうんです。このことについて、市長のお考えもそうなのか、お尋ねをします。

◎市長(江沢岸生) 
 質問の趣旨がよく分かりません。恐縮ですが、再度ご質問していただけないでしょうか。

◆11番(上松永林) 
 この新聞の記事の中に、今言われたその修正や否決の記事がたくさん載っています。
このところになぜ、その理由が書いていないんです。

なぜ修正したか、なぜ否決をしたかというところが詳しく書いていないものですから、そういう結論を出したことが、野党の立場を取る市議が過半数を占めているために、しかも市長が言うところの根回しをしないがためにこういう否決や、あるいはその一部修正があったというふうに取られかねない記事であるというふうに思うんですけれども、市長のお考えもそうですかというふうにお聞きしたんです。

◎市長(江沢岸生) 
 そういう考えと同じではありません。

◆11番(上松永林) 
 この新聞のこの記事の中に、市民の意見としてあります。「反市長派の市議は市長に否定的に質問し、それに答える市長も歯切れが悪く感じると、お互いが引くに引けないのでは」と、「市の将来を考え双方に冷静な議論をしてほしい」と、こういうふうに載っておりますけれども、どうもその市民の関心というのは、こういう議会の議員の中身、議案の中身ではなくて、どうも市長と議会の対立にあるように映るんです。

 今のような市民の意見がある中で、本当に議論の中身が見える化されて、市民への行政への関心が高まったと言えるのかどうか、これは市長にご意見をうかがいます。

◎市長(江沢岸生) 
 繰り返し申し上げますけれども、私は野党、与党というような考えは持っておりませんが、それは記者が、静かにしてください、それは新聞記者がそのように書いているだけでありますから、まずそのことを、繰り返し私が与党、野党だと言っていないというのにそのことを言われるというのは、ちょっと執拗なご質問の仕方で、不適切だと私は感じます。

 その上で申し上げますけれども、議会と市長が対立しているのではないかということ、これは個別の政策案については意見が合わない、意見が合わないことを対立というならそれは対立でしょう。
しかし、個別の案件を振り返ってみれば、同じような何とか派、かんとか派がいて、何をやっても同じ結論になるわけじゃないじゃないですか。
それを振り返ってみれば、政策論議の価値というのはおのずと分かると思いますよ、どうですか。

◆11番(上松永林) 
 議会に議案を出す前にその内容を議論する、これは当然事前審査に当たるために、理事者側と議会が議論することもできないということは、これは当たり前であると思います。

 市長が事業を行おうとする場合に、議案として議会に提出する前に議会に説明することが根回しに当たるというふうにお考えなのかどうかお尋ねをします。

◎市長(江沢岸生) 
 ご質問は、議案を出す前に議会に説明するということは根回しに当たるのか、当たらないのかというふうなご質問だったと思います。

そのことにお答え申し上げますが、これも先ほどお答えしているとおりなんですが、議案を出す前に全員協議会というものもございます。そこでは出しております。条例案も、それから予算案も出しております。そういう意味では、議案を出す前、提出する前に行うことが根回しだとか根回しでないということは別として、そういう事実になっております。

 そして、根回しとは何かというようなことについては、意見交換と何が違うのかということについては、これは先ほど申し上げたとおりでございます。

◆11番(上松永林) 
 どうも理解できないんですが、例えばじゃ、今回議案として提出されているその高齢者冬期共同住宅事業、これは10月23日の議会全員協議会で説明がありました。
ですが、議案の提案は今議会ですので、そうしますとそれも根回しに当たることになりますか。今のその10月23日で説明したことについて、これも根回しに当たるんですか。

◎市長(江沢岸生) 
 全協にご説明することが根回しに当たると、私は一切答弁しておりません。

◆11番(上松永林) 
 それでは、根回しに関してもう一つお聞きしますけれども、議員に対して理事者側からこのような内容の質問をしてほしいとの要望が出されることがあるというふうにお聞きはしますけれども、私はこれも根回しの一つと思っておりますが、市長のお考えをお聞きをいたします。

◎市長(江沢岸生) 
 そういうことがあると聞くがというような、仮定の質問にお答えすることは適切でないと思いますので、お答えいたしません。

コメント
事実、そういう事があったよねえ、江沢君

市役所から山崎君に質問をお願いしたではないか。

◆11番(上松永林) 
 じゃ、仮定ではなくてあった場合にはどうでしょうか。もしこういうようなことがあった場合に、市長はどう考えますか。

◎市長(江沢岸生) 
 あった場合はというのも仮定でございますけれども、やはりそうですね、その仮定のことについてお答えできる、したくないというよりお答えできないですね。
何があったのか分からないので。
あるいはおっしゃっているのが何があった場合はというふうにおっしゃることの意味が、質問の趣旨がよく分かりませんので、もう少し分かりやすくご質問いただくことができれば、あるいはお答えできるのかもしれませんが。

◆11番(上松永林) 
 では、続けますが、議員の私から見て、市長が、私から見れば市長が議会のたびに議会との対立をあおるかのように提出される新規事業の議案があります。

議案を確かに提出するのは市長の権限ではありますけれども、本来ならば当初予算に盛り込まなければならないと私どもで感じるような事業であっても、補正予算での提案があるように私には見受けられます。確かに違法ではないでしょうが、開会中やその直前に提案される場合もあります。

 私は、十分な審議時間も取れなくて、疑問を追求し質問する議員や、修正を求めたり反対した議員を、この記事でいいますと市長と一線を画す野党の立場を取る議員というふうに決めているんです。

 確かに、議会では修正、否決していますけれども、これいかにも緊急に提出しているからやむを得ずやっている、十分に審議時間取れないためにこういう否決、一部修正が出ているというふうに私は思いますけれども、でもこの記事の中では、これ本当に野党がいるためにそうしているんだというふうになっているんです。これも記事ですけれども、市長のお考えはどうでしょうか、お聞きします。

◎市長(江沢岸生) 
 最初のご質問ですけれども、当初予算に盛り込むべきであろうという議案が補正予算で出てくる場合があるということについては、私もそういうご批判を受けるものがあることは反省をいたしております。それについての事情は今、申し上げませんが、そのことについて反省をいたしております。

 一方で、野党の立場を取る議員が云々ということについては、その記者が、議員はずっとその記者がどういう取材をしてきたかよくご存じのようなことでございますので、その記者にそれは聞いていただかないとならないことでございます。

◆11番(上松永林) 
 市長が初めて編成した令和5年度一般会計当初予算案、これは3月定例会に提出をされて、まさに全員が賛成して成立をしております。なぜそのような議決になったんでしょうか。

これは、5年度予算編成方針は前年の4年12月に議会に示されて、12月、1月、2月と市長部局は議会に説明をされてきた。議員全員で、ですから議員はそれを理解して、全員一致で原案どおり可決をしたんです。事前に説明がなされて、議会では調査し、議論が深まり、問題点も解消されて全員一致で予算成立につながったんであります。

 私は、根回しと事前説明、全く違うと思います。そういう事前説明を早くしていただきたい、こう思いますが、いかがでしょうか。

◎市長(江沢岸生) 
 事前の説明を早くということについては、それはそういう場を設けて説明せよということであれば、どのくらい熟したものかは別として、事前のご説明というのはできる限りさせていただきたいというふうに思います。

 それから、全員賛成いただいたということについては、賛成についてももろ手を挙げての賛成もあったかもしれませんし、あるいはしぶしぶの賛成もあったかもしれませんが、それがどうしてかというのは、私ではなく、私としては大変ありがたい、もうその一語しかございません。

よく、恐らく四十数年ぶりですよね、全会一致というのは。
そういう意味では、本当に感謝をしておりますし、ただそれがどうしてそういううまくいったんだということは、おっしゃることもその一部だと思いますが、それだけではないというふうに思います。
 強いて言えば、その全員、全会一致で成立を望む市民の声というものがあったのではないかと、私はそういうふうな点も思うところでございます。

◆11番(上松永林) 
 この12月補正予算案で、民生部の新規事業として、先ほど言いました「高齢者冬期共同住宅事業」85万8,000円が提出をされております。これもまた新聞の記事になってしまいますが、議員のコメントが出ています。「冬が間近になってから何で説明するのか」「12月の補正予算が審議される頃はもう雪が降っている」と。確かに、実施時期の目前に提案をされて、先議を要請されても、なかなか議会は応じることは困難であります。

 新規事業のため、これ本来ならばこれは当初予算で提案をするか、これ12月から実施を予定している事業であるならば、9月議会には提出しなければならない案件であると私は思います。

 この事業については、先ほど市長からも言われました、10月の議会全員協議会で事業概要の説明がありました。それを受けて、やっぱり責任ある決断をするために、有志の議員が先進地に視察を行っておるんです。これから議論を深めて、事業の内容と予算を審議し、判断するには、これいかにも日数が少な過ぎます。

 議会は、市長との対立を殊さらに望んでいるわけではないんです。議員は、責任ある判断を下すために万全を期して準備をして臨みたい、そう思っています。ですから、市長におかれても十分にご配慮をいただき、今後の議会対応、市政運営を進めていただきたいと思います。ご意見をうかがいます。

◎市長(江沢岸生) 
 ご意見に沿うべく努力をしてまいりたい、そのように考えております。

◆11番(上松永林) 
 10月24日の全員協議会で、令和6年度予算編成方針が議員に配付をされました。この中の「3、予算編成の基本方針」の中で、「市長公約に掲げられている重点施策を進めることを第一義としながら、第6次総合計画基本構想等との整合性を図る」とされていますが、具体的に第一義とする市長公約に掲げられている重点施策とはどのような事業であるのかおうかがいをします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 市長公約に掲げられている重点政策につきましては、江沢市長就任後、最初の予算編成となる令和5年度の予算編成において個別に掲載、定めたものですが、5項目ございます。

1つ目、安心で安全な、住みやすい元気な地域づくり。
2つ目、医療・福祉の充実、出産・子育てしやすい飯山市。
3つ目、スポーツ・文化・芸術・歴史・伝統を生かした飯山市づくりによる観光振興。
4つ目、産業振興、事業者支援。
5つ目、誰もが活躍できる地域づくり。

この5項目でございます。
 この5つの重点政策の推進を念頭に置いた上で、基本構想などと整合を図り、各種施策の事業化に向け予算編成を行っていくための方針が予算編成方針でございますので、令和6年度における具体的な事業につきましては、予算編成過程において事業構築を図ってまいりたいというように考えております。

◆11番(上松永林) 
 市長の思いというか、私十分感じます。市民の生活を守ろうという、そういう市長も思いは感じます。
 それで、守りや維持していくというだけでは、なかなかじり貧になってきますので、これ来期以降、飯山市の成長戦略もどのようにお考えなのか。市民の収入をどのように増やすのか、人口をどうやって増やしていくのか、お考えをお聞きします。

◎市長(江沢岸生) 
 近年の人口減少、少子高齢化の進行、新型ウイルス感染症の蔓延による人々のライフスタイルの多様化やデジタル技術の急速な進化など、市を取り巻く状況は大きく変化しています。特に、人々の暮らし方や働き方に関する価値観の大きな変化により、大都会の便利な暮らしから地方での豊かな暮らしを選ぶ人も多い時代となりました。

 飯山市は、豊かで美しい自然環境の中で文化・歴史・伝統・風土・人情が育まれ、形成された里山と世界につながる北陸新幹線飯山駅を有しているとともに、近くには高速道路のインターチェンジがある魅力ある立地環境です。

 時代の変化を的確に捉え、飯山市のあらゆる地域資源の可能性を最大限に引き出し活用しながら、訪れたい、住みたい、暮らし続けたいと思われるまちを目指し、第6次総合計画に掲げた将来のまちの姿、「飯山郷創~世界にひらく里山の未来~」という第6次総合計画のテーマに向けて、市議会議員の皆様はもとより、市民の皆様や事業者の皆さんをはじめとしまして、まちづくりを担う全ての方々と一丸となり、施策を進めてまいりたいと考えております。

 特に、申し上げた中で文化・歴史・伝統・風土・人情、こういったものを一つの地域資源というふうに言ってよろしいと思うのですが、地域資源を、これに限らずあらゆる地域資源をしっかりもう一度磨き上げて、そして持続的な経済が形成されるようにしていくことが、今の飯山市のポジションからは非常に重要なことではないかというふうに考えておるところでございます。

◆11番(上松永林) 
 じゃ、次の質問に入りますが、ちょっと飛ばしまして、予定していましたが、駅前ホテルについて質問をいたします。

 「飯山駅前市有地宿泊施設整備促進事業」に関する有識者懇談会の報告を受けて、市長は「駅前ホテルへの補助金の執行はできかねる」と総合的に判断をしたとされておりました。

 それで、有識者懇談会のこの指摘というのは、関係法令等にのっとった競争性、透明性の確保について、行政の予測可能性、応募者の要件、景観計画等への適合、この3つの視点からの検証結果でありまして、そこには疑義がある、疑問が残る、課題である、問題である、疑わしい等々の指摘を連ねておりました。

 それらの指摘は、公募型プロポーザルにおける事業者選定の事務手続の検証結果であるので、市長は事務執行が適切ではなかったと判断されて、駅前ホテルへの補助金の執行はできかねるとしたのでありますが、この認識でよろしいかどうかお尋ねをいたします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 認識の確認の質問でございますが、有識者懇談会での指摘を受け、総合的に判断し、補助金の執行はできかねるとしたものでございます。

◆11番(上松永林) 
 この有識者懇談会の指摘というのは、あくまでも手続、公募型プロポーザルにおける事務選定の手続に問題があるというふうに指摘しているというふうに取ってよろしいですか。

◎市長(江沢岸生) 
 事務執行の手続というのがどこまで示すかあれですけれども、ちょっと今、手元にそのときの諮問に当たる文書がないので、即答は正確にはできかねますが、行政の事務執行という点に着目をして検証をお願いしたということは間違いありません。

◆11番(上松永林) 
 そうしますと、令和3年10月20日に市は飯山ホテルと基本協定を締結をし、4年の3月22日に事業用定期借地権設定契約を結びました。この2件の締結・契約は現在も継続しているというふうにお考えでしょうか。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 お答えします。
 いわゆる駅前ホテル建設に関する飯山ホテル株式会社との基本協定、そして事業用定期借地権設定契約については継続しております。

◆11番(上松永林) 
 時系列で見てみますと、令和3年の10月20日に市では基本協定を締結をしているんです。でも、その前の令和3年4月に市への支援要望を含むプロポーザル方式での事業者公募を市は開始をしています。

 6月に、後に飯山ホテル株式会社と社名を変えるグループから企画提案書が提出をされました。そこには、市への支援要望として補助金が明記されておりました。8月に3回の審査会を経て、市は飯山ホテル株式会社を選定をしました。

 そして、9月議会定例会において宿泊施設補助上限3億円、健康増進施設補助上限2億円の債務負担行為設定の議案を可決し、実施年度ごとに予算化し、議決を得ることになりました。
 このように一連の経過を受けて、市は飯山ホテル株式会社と令和3年10月に基本協定、翌4年の3月に定期借地権設定契約を結んでおります。

 今、事務執行に適切でなかったと判断したというふうに市長がおっしゃいました。そうしますと、基本協定締結、定期借地権設定契約を結ぶ以前までの、それまでの行政手続に間違いがあったということになります。

 そうしますと、この2つの取り決めはどうなりますか。無効になるんでありましょうか。どういうふうにお考えになりますか。

 さらに、3月9日議会定例会において、債務負担行為設定の議案が可決されましたが、それ以前の事務執行が適切でないというのであれば、この議案の取扱いはどうなりますか、お尋ねをいたします。

◎市長(江沢岸生) 
 事務執行が適切でなかったということは、一言で申せば公正・公平性、平等性、あるいは競争性、透明性の確保に一つの原因があったというふうに検証委の報告を理解を私はしております。

 そして、具体的に議員が指摘された中に、令和3年10月に基本協定が結ばれた、そうか、4月に支援要望の公募が始まったということですね。
それからそれを経て10月に基本協定の締結があるということでございますが、そこには補助金が明記されているというふうになってございますけれども、この支援要望の段階では、プロポーザル公募自体に、今手元に資料がないことをお許しいただいて、記憶の範囲で申し上げますれば、補助金の支援をしますということは、公募要項では一切言っていないんです。

 これは、そのほか市に対して支援要望があれば様式自由で提出願いますと。なお、金銭負担を伴うものについても具体的に書いてくださいと、こういうようなことが書かれております。

 したがって、金銭負担を伴うものが補助金かどうか不分明な状況であるというようなことも指摘の中にありますので、申し上げておきたいと思います。
 そして、ちょっと最後のお尋ねを今、失念してしまいましたが、ちょっと再度、最後のその、これこれこうでこの点というご質問、恐縮ですがもう一度。

◆11番(上松永林) 
 プロポーザルを公募を開始して、それで飯山ホテルの応募をして、それで飯山ホテルに決まって、さらに定例会において議案が可決したと。
だけど、それ以前のプロポーザルの方式での募集がそもそも間違いであるというふうに市長が言われていたし、しかもこれ検討委員会の指摘もそうであろうというのであれば、そもそもその前段のプロポーザルが間違いであるならば、それ以後の行為についてはどうなんですかと。

 しかもその後にこういう市との契約をしたことについても、それは今現在そのまま契約成立していることになるんですかと。

 しかも議会ではもう市からの提案を受けて債務負担行為を議決しているんですけれども、その以前の手続が間違いだろうということになると、後の行為についてはどうなりますかということを聞いています。

◎市長(江沢岸生) 
 これは、ちょっと私にとりましてはかなり高度な法律議論になるんですが、私にとりましてはです。

一般的に手続自体に間違い、誤り、あるいは瑕疵というもう少し程度の高い間違いがあったという場合であっても、それに基づいて行われた契約や協定などのものは、直ちにそれが無効というものではないというようなのが一般的な理解でございます。

 ですから、直ちに有効だということでもなく、直ちに無効でもないんですが、私どもとしては有効だと判断しているという、そういったことをご答弁申し上げました。

◆11番(上松永林) 
 そうすると、どうもおかしいんですが、前段のそもそも手続が不備があるというのであれば、それからその手続を基本として全ての事業が時系列に行われてきているんです。時系列に。

 その一番最初の、一番最初のその事務手続に瑕疵がある、瑕疵がというかいろんな指摘があってそれはまずいということになれば、それから後に行われている事務、そのいろんな契約とか、あるいは議会で、ここで決定した議案の可決とか、それのことについて本当にこれ有効なのかどうかと。

市長は有効だと言いますけれども、本当に有効かどうかというのはどこかでしっかり調べないと、まずいんじゃないですか。

◎市長(江沢岸生) 
 それをどこかで判断するというのは、これも一般論になりますが、訴訟において最終的には判断されるということになります。

 ただ、私はそういうことを望んでいるのではなく、駅前にホテルは必要である。
そのためにはこういうことを守っていただきたいということを申し上げました。

それ以降のことについては、お互いにと申し上げますが、秘密を守りつつ交渉を進めていくと。かつ現在は民事調停の場でも当然そういうことでございますので、申し上げることができないことをお許しいただきたいと思います。

◆11番(上松永林) 
 事務執行が適切でなかったというご判断でありますけれども、ではその原因はどこにあるとお考えでしょうか。
 これ今、調停になっていますけれども、誰にそのような、そこまで、調停に今至ったような、至った責任、これは誰にあるとお考えですか。その責任を、どのような責任を取らせるお考えでしょうか。
 また、今、調停が行われていますが、当然弁護費用というのがかかりますけれども、その費用負担についても……

○議長(渋川芳三) 
 上松議員、1つずつ聞いてください。

◆11番(上松永林) 
 分かりました。ではここまでで。

◎市長(江沢岸生) 
 まず、どうしてそういう不適切なことになったのかというお尋ねについては、先ほども申し上げましたけれども、それが全てだとは思いませんが、プロセスに公平性、平等性、競争性、透明性といったものが必ずしも確保されていなかったということが一つの原因であるというふうに判断しております。

 それから、調停に至った責任というのは、その調停に至った責任ではなくて、なぜ調停に至ったかといえば、相手方が調停の申出を裁判所に対して申立てをなされました。
それに対して裁判所からこういう申立てがあるけれども受けるのか、受けないのかというお問合せがありまして、それならそれも一つの問題解決に向かっての道だという判断をいたしまして、お受けしますというふうに申し上げました。

 ですから、誰の責任ということでもなく、両者のそういう意味においては合意の上に調停は行われております。
 それから、弁護費用につきましては、細かい事務的なことはちょっと私、詳しくは承知していないですが、十分検討いたしまして、既存の予算の中で対応をいたしておりますが、調停についての費用は現時点ではまだ支出は1円もされていない状況だと聞いております。

◆11番(上松永林) 
 その原因は分かりましたけれども、じゃ一体誰に責任があるのかと。
この今までの事務執行を行ってきた中でどこに責任があるのかということを、どなたにあるのかということをお聞きします。

◎市長(江沢岸生) 
 まだ結論が出ていませんので、どういう責任なのかということによってそれは変わってくると思いますので、お答えはしかねます。

令和 5年 12月 定例会(第389回)

          令和5年12月第389回飯山市議会定例会
               ◯議事日程(第3号)
          令和5年12月12日(火曜日)午前10時開議
 日程第1 一般質問
     3番 常田徳子議員
     2番 高橋達幸議員
     1番 山崎武雄議員
    10番 西澤一彦議員
     8番 吉越利明議員

◆2番(高橋達幸) 
 目に見えないところで大金が無駄に今なっているということで、せめて全国平均の有収率82%を超えるように、急速に対応していただきたいと思いますが、よろしくお願いします。
 次にまいります。

 防災計画についてですが、飯山市の災害といえばやはり洪水による災害が多く、先日、全協において洪水時指定避難所集落別比較一覧が配付されました。
市内9か所が避難所に指定されています。

昨年12月の一般質問で避難所の一例として、私、トピアホールの避難所収容人数の938人は、無理があると思うが、どのように算出したのかの質問に対し、床面積2平方メートルに対し1人の計算で算出したとのことでしたが、今回見直された配付資料によると540人となっていますが、どのように算出し直したのかお聞きします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 今回の見直しにおいて収容可能人数の算出につきましては、施設の図面をそれぞれの避難所の施設ですね、その図面を基にして1人当たりの専用スペースを2平方メートルとしまして、パーティションやテント型資材などの活用、実際に必要とする支援物資のスペース、それから通路などをシミュレーションした上で算出しているというところです。

◆2番(高橋達幸) 
 ちなみに、先ほどおっしゃいました通路というのは、幅どのぐらい予定して描いたものですか。よろしくお願いします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 通路につきましては、1.2メートルの幅を想定して設定をしております。

◆2番(高橋達幸) 
 私、12月のときにやったのは、通路2メートルでちょっと絵を描いてみたんですが、なるべく多くの収容人数を目標にしての通路幅が1.2メートルにしたと思うのですが、1.2メートルでは、私、狭過ぎると思います。1人の通路幅が大体60センチから70センチと考えると、らくらく擦れ違いができません。

高齢者と連れ添ったり、子どもと手をつないで歩いたり、車椅子の人が通ったり、物資等荷物を持って歩いたり、また、そこに対向者で歩く人がいると想定したときなど、いろいろな人が通ります。
通路幅を思い切って2メートル程度に見直して、収容人数を再確認する必要があると思いますが、見解をお聞きします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 通路幅を1.2メートルとした理由でございますけれども、まずはそれぞれの施設、避難する方々のスペースに限りがありますので、できるだけ多くの方の受入れを行いたいというところと、あと、1.2メートルですと車椅子で移動する方と人が擦れ違えることのできる幅というところで1.2メートルということで、今回算出をさせていただきました。

 ただ、今ほど議員さんからご指摘のございましたとおり、荷物の運搬とか人と人との擦れ違いなどで、2メートル程度の幅が必要ではないかということですので、その点も踏まえまして、避難所の対応については検討して改善していくということを繰り返しておりますので、2メートル幅を参考にして、今後、検討していきたいというように考えております。

◆2番(高橋達幸) 
 緊急時の避難場所ですので、ある程度、ぎゅうぎゅうに詰め込んで何人というのも分かりますけれども、ある程度余裕を持った収容人数で計画を対応していただくのが適切ではないかなとも思いますので、よろしくお願いします。

 次に、先日、11月24日、飯山市の一部の地域で発生原因が分からない五、六時間の停電騒動があり、関係する各活性化センターを避難場所に指定されました。

各家庭が停電で暖房器具が使えないことを想定し、暖を取っていただくための対応処置として、関係する活性化センターを避難場所に指定したのですが、その一つである太田活性化センターまでもが30分ほど停電となり、暖房器具の電気ストーブは全て使えなくなりました。
幸いにも、避難していた人は1人もいなかったのでよかったのですが、今、トピアホールはゼロカーボン推進で電球をLEDに替える工事を推進しています。今回のような停電のときに、避難場所としての非常時の明かりやスマホなどの充電施設、また冬期間における避難所の暖房などはどのようにお考えかお聞きします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 それでは、お答えします。最初に、議員がおっしゃる非常灯とは、建築基準法で義務づけられている避難誘導灯や非常灯ではなく、一時的に部屋の明かりが確保できるような非常時の明かりという意味でお答えさせていただきます。
 まず、停電時の避難場所は市では指定しておりませんが、初動体制として各地区の活性化センターの開設を想定しております。これに基づきまして、11月に開設をしたというところでございます。
 非常灯につきましては、飯山市公民館や飯山市文化交流館なちゅらなど、一部の建物には非常用発電設備が備わっておりますが、市が指定するほとんどの避難所にはそのような設備はございません。
 次に、暖房設備ですが、停電時でも使用できる対流式石油ストーブを各活性化センターに2台ずつ、活性化センター10か所に配置しております。また、停電の範囲が広範囲で、新たに避難場所を設ける場合や、避難する方が大勢いて暖房設備が不足する場合に備えまして、城南中学校の備蓄施設に対流式石油ストーブ25台を用意し、速やかに輸送できるようにしております。これにつきましては、ことし1月に発生いたしました飯山赤十字病院の停電の際、この際にもこの石油ストーブの貸出しを行ったというところでございます。今回の停電の際にも、このストーブについて輸送の準備を整えたところでございます。

◆2番(高橋達幸) 
 今、停電の際の避難場所としては市では指定していないということだったんですけれども、私、ちょっと聞いているのは、仮にですよ、トピアホールで四、五百人仮に避難した場合、そこでこういう停電事故が起きた場合に、そのときの明かりとか暖房はどうするのか、もっと大きい施設ですね、どうするのかということで、活性化センタークラスですと今の話でいいと思うんですが、大きいときになったときに、やっぱり非常電源もないということは、避難場所に、水害のときに避難場所にしておいて、何百人も集まったときに停電して電気もつきませんじゃ、これちょっと具合悪いと思うんです。その辺はどうお考えですかという質問ですけれども、もう一回お願いします。

◎総務部長(鈴木靖史) 
 施設自体が停電した場合には、そこで電気を使用する場合には、やはり発電機というものを用意する必要があるというふうに考えておりまして、当市の災害時の備蓄計画、洪水編でございますが、こちらのほうで発電機については目標値33台ということで、順次購入して整備していこうという計画になっております。今後も発電機については、災害時に活用できるように準備をしていきたいというところでございます。

◆2番(高橋達幸) 
 発電機33台も結構なんですけれども、やっぱりその場で、施設が大きいので、どのぐらいの電力が必要なのかというのもよく把握していただいて、対応していくのが大事だと思います。

 また、今、ゼロカーボンのお話もさせていただきましたけれども、やっぱりいざ避難したときに理由が分からないような停電のときは、非常電源ですよね。発電機その場で用意すると時間がかかりますので、やっぱりゼロカーボン推進、太陽光とか、やっぱりそういう重要施設にはそういうことも、このゼロカーボンのこの時代に考えていくのもいいんじゃないかと思いますので、それも参考にしていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。

 では、次の質問に入りたいと思います。
 9月の一般質問で、千曲川堤防左岸側(常盤側)ですけれども、そのときの大関橋との交差点箇所が、前後上下流の堤防天端よりも1メートルほど低くなっている状態について越水防止対策を質問しましたが、その後、現地の高さ等を確認し、大型土のう配置計画と越水防止計画を再確認していただいたのかお聞きします。

◎建設水道部長(内田郁男) 
 大関橋左岸側の道路との交差点部分が、部分的に現況の堤防天端より低くなっているとのご指摘と思われますけれども、大関橋左岸の路面高につきましては、計画堤防高より高い位置にあると国から聞いているところでございます。

しかしながら、近年の異常気象の発生を踏まえまして、市では万一の越水の備えとしてご指摘の橋の交差点部分において、大型土のうを設置することを考えているところでございます。大型土のうの設置範囲などの計画につきましては、堤防の高さ確認などを含めまして、再検討を進めているところであり、次の出水期までには備えたいというふうに考えているところでございます。

◆2番(高橋達幸) 
 次回、越水の可能性があるというのはどう見ても来年の春以降と思われますので、それまでには施工関係業者等を含め、越水防止計画の再確認をしっかりお願いしたいと思います。

 次の質問に入ります。
 千曲川堤防の計画高さですね、堤防の計画高さは、右岸、左岸ともに同じと思いますが、前回質問の、この前の質問でもそうですが、左岸側(常盤側)の大関橋付近の話の中で、本来の堤防の計画の高さにプラス余盛りがされているとのことですが、右岸側、要は木島側の堤防も飯山側と同様に、本来の堤防計画高さにプラス余盛りがされているのか、また、現状での右岸、左岸とも堤防の高さは同じなのかお聞きします。

◎建設水道部長(内田郁男) 
 千曲川の飯山、常盤側の左岸、これと木島側の右岸、これの堤防の余盛りを含めた高さについてのご質問ということでございますが、千曲川の堤防の高さにつきましては、計画降水流量が流下するときの水位、計画高水位となりますけれども、この計画高水位に1.5メートルの余裕高を加えた高さを計画堤防高としております。

 また、堤体の圧縮沈下や基礎地盤の圧密沈下などを勘案しまして、この計画堤防高に加えてさらに余盛りがされていると聞いております。
また、余盛り高につきましては、堤体の土質や地盤の地質などに応じた基準が設けられており、右岸も左岸も同じ基準に基づいて整備されていると聞いております。
余盛り後の現況の堤防の高さにつきましては、右岸、左岸で多少の違いは見られるようですが、右岸、左岸ともに計画堤防高は確保されているところでございます。

コメント:堤防と橋の接続部分が低いとそこから水が市内に流れ込むぞ、内田くん。

◆2番(高橋達幸) 
 今、両方とも余盛りがされていて、高さに多少の差があると思われるというお話をされましたが、私、ここに国土交通省ですね、現況の堤防高さ、右岸、左岸の公表されている資料があるんです。
これ、もう公表されています。

これで飯山から中央橋、柏尾橋までの、もっと綱切橋、古牧橋までの堤防の高さが出ています。現況の堤防の高さですね。これは、本来の堤防の計画高さに余盛りをしてある現状の高さということになります。

 この資料によると、折れ線グラフになっていますけれども、皿川から樽川合流点までの約4キロの間で、飯山側よりも木島側のほうが低く、最大で四、五十センチ低い箇所が数百メートルありますが、もし豪雨が続き、河川の水が増水で堤防を越水するようなことがあったときは、飯山側よりも低い木島側が先に越水することになりますが、避難指示体制はどのようになっているのかお聞きします。

◎建設水道部長(内田郁男) 
 現況の堤防高、こちらにつきましては、右岸、左岸で違いは見られますが、計画堤防高に加えた余盛り部分における沈下などの変動、また堤防上に整備された道路による違いによるものと推測をしております。

 市では、千曲川の洪水による災害が想定される際の避難判断につきましては、立ヶ花水位観測所の水位に基づいて行うこととしており、市内におきまして計画堤防高よりも余裕高分の1.5メートル下がった高さ、これ計画高水位と呼んでおりますけれども、この計画高水位に達するよりも前に、早めに洪水予測に基づいて避難判断を行う計画となっております。

コメント:堤防と橋の接続部分が低いとそこから水が市内に流れ込むぞ、内田くん。

◆2番(高橋達幸) 
 今の説明でいきますと、余盛りの高さは右、左、高い低いがあったとしても、余盛りの高さには関係なく、立ヶ花の水位で避難指示が計画されていることが分かりましたので安心しました。要するに、木島側がもし越水したとしても、その頃はもう避難指示命令がとうの昔に出ている、そういうことですよね。そういうことですので、安心しました。

 とはいえ、監視の強化はお願いいたします。ちなみに、この資料からすると、大関橋合流は、ちょこっとまたさらに低いように読み取れます。大関橋付近ではさらなる注意が必要になると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

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追伸:飯山市議会議事録については飯山市のHPからアクセスして閲覧する事が可能です。:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iiyama/SpTop.html

参考資料・一覧

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飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧

台風19号 飯山水害の研究・一覧