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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

Jazz Scene in New York #2

2005年03月14日 | 音楽
ロックンロールが表れるまでのジャズは、世界で一番のポピュラーミュージックだった。それでも商業的規模では、後出のロック、リズムアンドブルース等のミュージシャンの稼いだ額の足下にも及ばない。そうなった理由としてジャズが単独ダントツでポピュラーだった頃には後ほどにレコード、CD、取り巻くメディアがaffordable=お手軽、では無かったことは外せないと思う。

ではクラシック音楽のように伝統音楽として、政府や各財団・大企業の支持を受けているか?規模的には較べ物にならないほど僅かだ。元来ヨーロッパの宮廷で召し抱えられた人達で確立されたクラシックと、民衆の中から生まれたジャズを一緒に語るのはおかしいかもしれない。しかし、両者とも資本主義の世の中でできたものでありながら、経済活動の常識外の価値観で成り立つという点では酷似している。

費やした金額に正比例して芸術作品の順位が決まるわけではない。巷でナンバーワンなんて謳われているものは大抵ウソだと思って良い。誰にとってナンバーワンなのだ?最低限まともな精神状態を保てるレベルの物質生活を送れていない人には、芸術もへったくれも無いだろう。まず衣食住をゲット!!である。

人間が生きていく上で触れる真実にどれだけ則しているか、が芸術の質を決める。理屈抜きで「うわぁ~」と思わせ、何度でも聴きたくなる音楽はしかし、片手間に修練してできるものではない。本人としては、生活の為かも知れないが、演奏の出来が悪いのは毎日何時間も音楽以外のことをしていたからだ、なんて言い訳はできない。

その辺のバランスをどうにかして取り、自分にも世間にも言い訳せずに良い生活・・一人一人違うけれど、一つだけ、借金で首が回らない生活でないことは確かだと思う。で、今、アメリカで、先進国と呼ばれている各国で、借金を抱えていない人ってどのくらい居るのだろう?

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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霞を食っていては音楽は作れない (ひろしま)
2005-03-16 12:24:35
あるパーティの時に、英国人ギタリストが金なんてどうでもいいみたいな感じのことを言って、その時、ゆういちさんが「おれはそうは思わんね」って反論していたのを思い出した。



おれは、ゆういちさんの言葉にこそ、その意味の重さを感じて唸ったのだけれど、やはりこういう話は、その当事者じゃないと難しい。



ミュージシャンに夢を見る(もしくは見た)庶民としての視点では、夢こそが一番大事だったりするのだけれど、現実には、夢だけを見てたらおなかが空いて夢どころじゃなくなる。



って、書いてもどうせまとまらないのでこれで終了(笑)

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I remember it (Yuichi)
2005-03-16 17:17:20
結局この堂々回りなんだけど、良いんじゃないかな、それで?結論まだ出てない状態を認識しつつ、具体的な所で詰めていくってことで。俺の場合、節約の為、演奏で一回ミスしたらビール一本お預け、とかね(笑)
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やはりウラヤマシイです。 (田鶏)
2005-03-26 22:30:57
NYでドラマー、取り立てて才能の無い私からは夢の様な暮らしですけど、音楽に限らず絵画、スポーツ、自分の才能でご飯を食べて行くのは難しいですよね。

でも私が音楽の世界に参加出来るのはCDを購入したりライブに出かた時ぐらいですから、ドップリと音楽の世界に浸っていられる平川さんはやはりウラヤマシイですね。

平川さんからは「気楽すぎるよ~」と声が聞こえてきそうですけど。(笑)

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コメントありがとうございます (yuichi)
2005-03-28 03:34:33
音楽にどっぷり浸りすぎて常軌を逸脱しないようにしないようにします。

スポーツ観戦や絵画鑑賞と同様、ライブに聴きに来るというのは個人の時間と労力を費やしているわけで、そこまでして自分のライブに来てくれる人には本当に感謝してます。

チャージがないライブってともすると大したことないように思われ易いかもしれないけれど、一方ではフラッと気軽に入り易いという面もあるので、そうやってフラッと聴きに来た人にも、やっと都合つけて来てくれた人にも、また何回でも来てもらえるようにしたいもんです。
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