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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

深夜の白リンゴ屋徘徊から翌日の新曲完成まで

2007年12月06日 | 音楽
この10年間他の仕事が無い限り、ニューヨークに居る時の月曜日はR&Bとファンクのライブをしてきた。一昨日はそれが無くなった最初の月曜日。そして同じ一昨日に、とある友人のマックがおかしくなった。久しぶりにゆったりとした夜だったので、24時間営業のアップルストア5番街店でのマック修理を夜中の3時過ぎに予約して、深夜友人の運転する車で繰り出した。
慢性的に車が混み合っているマンハッタンの道路も、さすがに深夜の3時前ならガラガラ。目的の店から1ブロックしか離れていない所に駐車するも、店に着くまでにかなり冷えこむ。



ビルの照明が届かないミッドタウンの一角に、まるでズゴン!と置かれたような巨大なガラスの立方体。その中心にツルっとクッキリ白いリンゴが浮かんでいる。そのリンゴの真下の螺旋階段を下るとそこがApple Store 5th Avenue。店内には僕らのように予約して修理に来た人を含む客が3~4人、清掃人が3人、店員が10人。なんだか開店休業中みたいな、週明けのライブハウスみたいだ・・・。
つい先月やはり修理しに立ち寄ったアップルストア銀座店と比べれば、総面積も階数も微々たるもの。だけど5番街店内の方が見晴らしが良くてゆったりできる。もっとも、閑散時における従業員数の半数しか客がいないのだから余計そう思えたのだろう。それにしてもがらんとした、天井が高いワンフロアに新品のiMacやらMacBookやらiPhoneやらiPodを電源入れてズラリと並べた眺めは、なんだか静かに壮観である。



修理の手続き中、かつて毎週月曜日に共演していたソングライターとギタリストが、おちゃらけでyoutubeにアップしたクリップを見る。寸時ヒマだったから何台かのiPhoneにブックマークを残す。より多くの人が見て笑ってくれますように。



一滴も呑まずに朝帰りしたのは一体何年前だろうか、なんて思いながら、お約束のダイナーで朝飯を注文。期待通り、アメリカンサイズの主皿には相当な食糧が。これにバターやジャム塗り放題のトースト2枚、底なしコーヒー及びジュース150cc込みで、5ドル未満。やはり食べて生き残るには恵まれた国だ。でもこんなもんばっかり食べてるから国民の半数はデブなんだよぉとも痛感。量が多過ぎるなら胸を張って持って帰れば良い。誰も文句は言わない。

そんな、昼夜逆転日を終えての短い睡眠が切れる間際、なぜだか聴いた事があるようで実は無いメロディーが頭に浮かぶ。と同時にそれには既存のとあるジャズスタンダード曲のコード進行が合う、と勝手に決定。こうなったら仕方がない。無理矢理起床し、コーヒーを浴びるように飲み、鉛筆書きした譜面をスキャンし、本日のピアニストにEメールで送りつけたのが、本番4時間前。深夜のApple Storeでかかっていた音楽はクラブ系とハードロック系だったから、直接この思いつきと関係は無いと思う。

夜を徹してコンピューターに掛かりっきりだった直後に脈絡の無い創作作業ができるとは。新曲はピアニストからもベーシストからもハーモニー面でのダメ出しは無く、初演は上々の出来に。前出の通り週明けのライブハウスだったので、1セット目開始数分間は開店休業、客よりトリオを含めた従業員の方が多かった。お陰でナイスな録音ができました。なんて喜んでる場合か。

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