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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

オルガンジャズのベテラン集会

2005年10月25日 | 音楽
知り合いのジャズギタリストが音楽プロデューサーを務めるオルガンサミットシュープリームコンサートを聴きに、ニュージャージーまで旅に出た。

15年近くアメリカに住んでいるが、未だに慣れない土地に慣れない電車で行くのは緊張する。駅名の中には、元来ネイティブアメリカンが名付けた地名を無理矢理英語で表記したものもある。それらを音が割れてもうとっくに寿命が終わっているスピーカーで案内されると、路線図を見ても現在地の確認のしようがなく、もの凄く不安になる。この日も最初に着いた駅を発車した後、検札に来た車掌さんに行き先の駅が何番目かを確認してしまった。

会場はニューアーク市立美術館のすぐ近くの教会。数時間かけて4人のオルガン奏者がギター、テナーサックス、ドラムスの編成で入れ替わり演奏した。演奏内容はもう、お約束と言いますか、オルガンジャズの定番としか言いようのないものだった。

凄かったのはステージにB3ハモンドオルガンが2台セットされていたこと。さらにその背後に、横幅奥行き共に1メートル、高さ1.25メートルくらいありそうなレズリースピーカーが2台ずつ計4台、ドデンドデンX2!と置かれていた。オルガンはでかい上に殆ど分解できないから運ぶのは大仕事。スピーカーもそのままの状態で運ぶしかない訳で、搬入は「引っ越し」そのものだ。

出演者には高齢の方が多かった。この日聴けた演奏は後々まで貴重な体験となるだろう。