copyright (c)ち ふ
あの人と一緒に居たくて暗くなるまで、お話してた。
一晩中でもそうしていたかった。
でも、あの人に帰るように言われたの。
父や母が心配するだろうからって。
だから、次に会う約束をして帰ってきた。
雨の降る日に、
今日のように卵の殻を見ていればいいと言ってくれたわ。
百も雨の雫を数え切らない内にやってくるとも言っていた。
どこに住んでいる人なのかしら。
仕事は何をしているのかしら。
雲さん、心があるならば、あの神山を隠しておくれ。
ああ、雨の日が早くやって来ないかなあ。
青垣の山よ、たな雲れ、さ雲れ!
つづく
あの人と一緒に居たくて暗くなるまで、お話してた。
一晩中でもそうしていたかった。
でも、あの人に帰るように言われたの。
父や母が心配するだろうからって。
だから、次に会う約束をして帰ってきた。
雨の降る日に、
今日のように卵の殻を見ていればいいと言ってくれたわ。
百も雨の雫を数え切らない内にやってくるとも言っていた。
どこに住んでいる人なのかしら。
仕事は何をしているのかしら。
雲さん、心があるならば、あの神山を隠しておくれ。
ああ、雨の日が早くやって来ないかなあ。
青垣の山よ、たな雲れ、さ雲れ!
つづく
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