絵じゃないかおじさん

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ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな物語 「万葉おおみわ異聞」  17/34

2015-12-12 09:15:38 | 仮想はてな物語 
  copyright (c)ち ふ


  雨は降るようで、待つとなると思うようには降ってはくれない。
  また降っても周りに人が居たり、量が少なかったりして、
  出てゆくしおどきを見失う。
  5回に1回ぐらいの確率だ。


  それでもいい。
  雪香と繋がりも出来た。
  オレは幸せ者だ)

 あの人は、恐ろしい鳴神さまが住むという、
 巻向山や雲立ち渡ることの多い
 龍王山あたりで、山菜や薬草採りの仕事をしていると
 言っていた。
 春萌え、夏の緑、まだら紅の秋、山の中はいいだろうな。


 それにしても、雨の日に行っても会えないことも多い。
 行くよと言いながら、来ないこともあるし、
 来ないと言っていても、
 ひょっこり現われることもあるんだから。


 あの人気紛れなのかしら。
 いやいや、あの人に限ってそんなことはないわ。
 誠実な人だから、何か事情があるに違いない。
 あの人が言ってくれるまで、目をつむっていて
 あげることにしよう。


 来る!
 来ない!


                              つづく

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