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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
雄のコオロギの知恵は、鳴くことに顕れているようだ。見通しの悪い草むらや暗やみのなかで、鳴き声を利用して雌に呼びかける。雄は雌コオロギを呼び寄せるために力強くコロコロコロとコーリングをする。その声を頼もしく思い、つい気の緩んだ雌が近づいてゆくと、コロコロリーのセレナーデに鳴き変え、ソフトに彼女に迫ってゆくという。
どこの世界でもそれなりに努力して精一杯生きているんだなあ、と感心しながら昆虫図鑑に見入っていた。それが雄同士ともなると、キリキリキリッと鳴いて、頭で押し合い相争うようである。ブツブツはんも暗示的なクイズを出すもんだ。しかし、もし成虫で無かったら、どうすればいいんだろう?
大きく育つまで待つか、専門家に鑑定してもらうか、それとも素人でも簡単に雌雄の区別のつくうまい方法があるのだろうか?
手もとにある図鑑には書いていないので、お手上げだ。まあ、ブツブツはんも、そこまでの答も要求はしていないだろう、と勝手解釈を施した。
答がまとめられたので、カンちゃんに、「縄通」ネットでメールを送っておいた。こちらもクイズで攻められたので、
子子子子子子子子子子子子、と子を12書いて何と読む? とクイズのお返しをするのを忘れなかった。「猫の子の子猫 獅子の子の子獅子」は、「宇治拾遺物語」で読み解かれているのでもうダメだよと念を押すのを忘れなかった。
つづく