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GX750 強制減圧バルブの取り付け

2013年03月19日 | GX750

フロントのステム交換後に、軽く山を走ってみましたが

もう以前の強情なハンドリングは、どこかへ行ってしまった感じです。

後ろに荷重を掛け過ぎの乗り方自体もよくないのですが

余計な力を使わなくて済むってことは、極めて楽だということですね。

 

山へ行く前に仕入れておいた強制減圧バルブなんですが

GX1型の場合、クランクのブローバイ取り出しからクリーナーBOXまでの

距離が極めて短く、どう装着しようか???

などと考えているうちに山行きになってしまったので、効果のほどは

十分試していません。

 

色々な方が試されていますが、なかなか予算的に厳しいなあ~ なんて時に

友人から「KTMの純正品が安いですよ~」なんて聞いたもので

まあ、これが効くか効かないかは騙され半分で付けることにしてみたわけです。

こんな感じのものですが、4000円でお釣りが来るくらい。

 

強制減圧については、以前「爽快チューン」の吉村さんマシンに

乗らせて頂いた時、えらくスムーズに加速減速することに

かなりの感動を覚えました。←いやこれはホントに驚きでした。

ギクシャク感の大きい3気筒マシンがスムーズになれば

更に楽チン! ですよねえ。

 

で、ホームセンターをうろついている時に、配管コーナーで

ちょうどよいサイズのエルボを見つけたため、これを使って配管してみました。

 

まずはBOXを外して

パイプの取り付けを見ると・・・

こんなように、ゴムチューブが刺さっていました。

おお!ちょうどいい感じのサイズじゃない。

差し込んでみると・・・

なんだか、ピッタリ収まってしまいました。

そして買ってきたエルボを差し込んで・・・

あとはクランク側の配管と接続してOK。

意外にあっさり付いてしまいました。

 

で、インプレなんですが

アクセルのON・OFFに対して、もっとスムーズになるものなのかって

思っていたのですが、極端な変化は感じませんでした。

それでも、装着前よりラフに動かしても車体の挙動が少ない感じはします。

でも、やはり効果があるんだなって感じた点は

シフトダウン時の合わせが上手くなったような感覚を覚えたことです。

急にそんな技術が向上するわけないです。

しかし、シフトダウンが面白いように決まります。

これやはり減圧の効果なんでしょうね。

どちらかと言えば、減速よりも加速時のピックアップが良くなったことでしょうか。

加速は明らかによくなりました。

決して加速スピードが上がったとか、そういうのではないですが

アクセルを開けた時に、瞬時についてくるようなフィーリングです。

 

今のところ10分程度しか乗っていないので、まだまだテストが足りていませんが

後付けパーツとしては、まあまあかなあ~ってとこです。

そのあたりは、次回のお山で試してみます。


GX750 冬ごもり終了

2013年03月03日 | GX750

実に3ヶ月近くも更新していませんでした。

ブログとしては、化石同然ですね。

 

冬の寒~い間も、まったくバイクにさわっていないわけではないのですが

書き綴るネタが無いというか、まあ書くほどのことはやっていなかったです。

そろそろ、走り初めのお誘いもあったことだし、やりたかったことを実践してみるか!

ってことで、まずは消耗品の交換。

リヤタイヤも1年半(5,000km程度)でツルツルになりましたので、ここらで交換です。

ネットで探してみると、メッツラーのレーザーテックがお手頃なんで

今回はこれをチョイスしました。

サイズも標準?の、120/90-18に変更

※今まで装着していたのは、120/80-18

サイドがしっかりしている感じがします。

走ってみた感じですが、新品を付けた感動が無いっていうか

それだけ自然な特性ってことでしょうか。

でも、明らかにコシがしっかりした感じはします。

家の近所を少し走っただけなので、何とも言えませんが

そのあたりは、お山で確かめたいと思います。

ついでにリヤのブレーキパッドも交換しました。

 

ここまでは単なる消耗品の交換ということですんなりと終了です。

 

で、今回やってみたかったこと。

今まで、どうしても車体をバンクさせると、内側に切れ込もうとする挙動を

手で押して抑えるような乗り方をしていたのですが

これやっぱり疲れますし、自然な感じではないです。

 

前輪を19⇒18に落としていることが原因なんでしょうが

フォークの突き出しを極端に変えても、満足する状態にはなりませんでした。

当時の主流(フロント19インチ)を考えても、一応スポーツバイクですから

極端なキャスターアングルが付いているわけでもないですし

それでいて、見た目結構なオフセットの付いたステム周りですから

フォーク突き出しを極端に変えても、十分な効果がないってことを考えると

これは、トレール量が少なくなりすぎているのかなあ~なんて思ったわけです。

 

35Фなんていうフォーク用のステム周りなんて、

今ではなかなか見つけることが難しいですねえ。

SR400、500なんかも同じフォーク径なんですが、見た目からして

同じようなオフセット量ですし、どれもオフセットが大きいなあ~なんて

物色しているときに、ある車種のボトムケースに目が止まりました。

 

XS750なんですが、意外に気づかなかったですねえ。

何が気になったかって言うと、当時のアメリカン風バイクは

今のようにキャスターが寝ていませんから、それでも雰囲気的に長いフォークに

したいため、リーディングアクスルになっていたわけです。

ボトムケースを長~くして、前足を長く見せる作戦ですね。

アクスルシャフトがボトムケースの中心を貫通しておらず前に移動した分、

GXと同じディメンジョンでは、ものすごくトレール量の小さな車体になってしまうわけです。

だから、そこを補うためにオフセットが少ないのでは??

ってことで、まさにその通り。

GX750の上に、XS750のステムを重ねています。

かなり違うことがわかります。

 

2つを並べてみました。(左:GX750  右:XS750)

 

おおよそですが、寸法差はこんなにもありました。

 

GX750用

 

XS750用

 

図面を描いてとかしてませんので、だいたいですが20mm程度の差がありました。

 

装着そうのものは、基本構成が同じということで、ほとんど加工はないです。

ハンドルポストの幅が若干違うとか(取り付け方で調整可能)そんな程度です。

ただ、XS750って、フォーク径が36Фなんですね(汗

仕方ないので、0.5mm厚のスペーサーを作成してフォークをクランプしました。

 

実際に乗ってみた感想はって言うと、ヘルメットの中で笑ってしまいました。

もう、これが純正だよねえ~って感じの、実にニュートラルな感じです。

車体の切り返しなんかも、前と比べると雲泥の差の軽さです。

いつも通るとハンドルが小刻みにとられる場所も、

まったくすんなりと通過してくれちゃいました。

 

あとは、走りながらフォークの突き出しを少しずつ変えて

微調整を楽しんでみようと思ってます。

ただですねえ、オフセットが少なったおかげで、フォークがタンクに当たってしまう

弊害もあったりして・・・ 

というオチがあったのも事実・・・

 


GX750 今年最後のお山訓練も無事終了

2012年12月07日 | GX750

12月に入った途端に急激な冷え込んだ気がします。

今年最後のお山訓練ということで、いつもの奥多摩コースへ

と、予定していたのですが、いつもの逆コースで裏道志から都留市へ抜けて

そこでうどんを食べつつ空を見上げると、何とも怪しい雲行き・・・

山登りは中止として、そのまま道志へ戻るコースで今年度は締めくくりです。

 

帰り道に撮ったワンショット。

 

リヤショックが抜けてしまったので、先輩からいただいた

CB400SFの、ほぼ新品ショックに換装したのですが

やはり新しいものは動きがいいです。

役者不足かな?とは思ったものの、思いのほかよく動いてくれるし

そこそこ踏ん張ってくれるので、普通使用なら問題ないといった感じです。

 

320mmなので、GX750のノーマルと同じ寸法みたいなのですが

どうにもそのままではリヤが下がってしまっていけません。

一緒に頂いた延長アダプターを短縮加工して、350mm仕様に。

以前装着していたショックと同じ長さに収まりました。

 

フロントですが、高いですよねえ。

 

あれこれフォークの突き出しを調整して走ってみたものの

トレール量不足なのかと思っています。

ノーマルステムだとそこそこオフセットが付いているのですが

ちょうどよさそうな位置までフロントを沈める(フォーク突き出しを増やす)と

極端にトレールが減ってしまうのかなあ・・・

オフセットの少ないステムに交換しかないですね。

冬の課題ということで。

 

そうそう、点火時期調整が上手くいったおかげで

非常にエンジンの掛かりがよくなりました。

冷間温間関係なく、軽いセルアクションで難なく掛かるようになりました。

これで、キックペダルを取る決心が付いたので

そろそろバックステップかなと、あれこれ考えてます。

フロントに荷重掛けやすいように、ちょこっと上げて後退させたいんですよねえ~


GX750 冬支度

2012年10月21日 | GX750

だいぶ寒くなってきました。

先週も伊豆にいきましたが、出発時間が早かったこともあって

ちょっと手抜きの服装ゆえ、どえらい寒さに体がガチガチ・・・

えらく首が凝ってしまって、まだ首が重い感じです。(あ~運動不足

涼しくなってから、2回ほどツーリングに行っているのですが

どうも上が回らない感じ、というか重い感じで

回しても気持ちよくない状態でした。

 

季節の変わり目にお決まりの、点火時期調整を行うことに。

 

我がGX750は初期型なので、点火方式がポイント式

いわゆる機械式のアナログな点火方式です。

ポイントの状態やら、摩耗やらもあるので、ある程度の距離を走ったら

調整の必要があるわけで、だいたい季節の変わり目に行うことにしています。

 

このポイント調整ですが、まずはちゃんと正しいタイミングで電気が流れるかを

測定することから始めます。

写真のように、銀色のマーク(縦線がある部分)と「1F」と書いてある回転部分の

縦線が一致するタイミングで電気が流れるのが、正しい点火タイミングとなります。

測定方法は?というと、テスターのマイナスがアースに、

プラスをまずは1番のポイントに繋げます。

キーはONの状態でメイン電源は入れておきます。

そしてクランクシャフトをレンチでゆっくり回していって
 
写真のように、マークが一致したとき、テスターの針が振れれば
 
正しい位置で点火されているということになります。
 
これを3つ順番に行うのですが、全て狂っていました。
 
遅れあり、進みありみたいな酷い状態・・・
 
これでは、送り込んだガスに、ちょうどいいタイミングで火が着かないですから
 
気持ちよく回るわけがありません。
 
ちょっと状態がよくなかったので、3つ共に合うよう
 
じっくりと調整しました。
 
タイミングの調整は、1番を基準にポイント基盤を左右に回して行い
 
2、3番は1番を合わせた後に同調させる感じです。
 
ただ、ポイントの開き具合も合わせて調整しないといけないので
 
結構、何回もあっちを動かし、こっちを合わせてみたいに
 
ちょっと慣れないと手こずる作業ですが
 
ちゃんと合わせることが出来ると、エンジンは正直に反応してくれるので
 
なかなか面白い作業でもあります。
 
 
写真は、ポイントのヒールという部分に給脂するフェルトに
 
油を染み込ませているところです。
 
塗りすぎはだめですが、ここが乾いていると、ポイントヒールの摩耗が進み
 
あっという間に、タイミングがずれてしまいます。
 
ちなみに、ポイントヒールというのは、クランクシャフトのセンターに
 
ポイントを開閉するためのカムがあって、そこと接触する
 
ベークライトか何かの素材で出来ている、小さな部分です。
 
 
しばらく調整作業に手こずり、完了したところでエンジン始動。
 
念入りに調整した甲斐あって、ピックアップも良好。
 
アクセルをちょん!と急開したときのツキがだいぶよくなりました。
 
もちろん始動性もよくなります。
 
で、GXのもう一つの儀式である、進角の確認。
 
機械式のガバナー(進角装置)なので、調整した時は一緒に確認しています。
 
こいつがイカれてしまうと、上がまったくダメになってしまうので
 
重要な部品ですが、もう買えないんだろうなあ・・・
 
 
使う道具はこれ
 
 
タイミングライトですが
 
こんな感じで、プラグコードに赤いクリップを挟んで
 
 
タイミングポイントののぞき窓に向かってスイッチを押します。
 
プラグコードに電気が流れると、それをスイッチにフラッシュが発光され
 
写真では撮れませんが、点火された時だけフラッシュが光るので
 
まるで止まっているかのようにタイミングポイントを見ることが出来ます。
 
アイドリングでは、進角されませんから、先ほど調整した位置
 
この状態が見れるわけです。
 
ちなみに1気筒ずつですから、3回それぞれ計測します。
 
そして回転を上げていくと、最大進角位置まで見える光景がずれていくのがわかります。
 
GXは1500回転くらいから進角が始まって、3500回転くらいで進角が止まるようですが
 
だいたいそのような動きをしていました。
 
とりあえずガバナーは、ちゃんと仕事しているようです。
 
今年もあと1回ツーリングがありますが、今度のお山では
 
気持ちよくエンジン回ってくれるかなあ~
 

 


GX750 フロント伸び側ダンパー調整

2012年09月16日 | GX750

先日、バイカーズステーション誌に「XJ900の爽快チューン」というコラムを執筆されている

YO'SHI~さんこと、吉村誠也さんにお会いする機会を頂き、

ついに、あのXJ900に試乗させて頂くことが出来ました。

長旅の途中、お時間いただきありがとうございました。

 

雑誌やHPで、その改良手法などは、細かくご説明頂いており

いつも、色々と参考にさせて頂いているのですが、

やはり、「実際に走らせてみる事」以上のものは無いと感じ

また、かなり衝撃を受けたのは言うまでもありません。

 

重量級のロードスポーツなのに、極上整備のされたオフ車に乗っているような乗り心地

私にはこんな表現しか出来ないのですけど

実際に、「ここってこんなに路面良かったっけ??」って思わせる乗り心地でした。

 

 

当日は、友人のごんすけさん(GSX750R初期型)もお誘いして、

吉村さんご提案の「交換試乗」をさせて頂きました。

 

趣きの異なる2台を、代わる代わる乗らせて頂くことが出来て、

帰路につかれる吉村さんを、厚木までお見送りした後

帰り道、自分のバイクで、いままで感じ取れなかったようなことを

あれこれ感じ取ることが出来て、非常に有意義な時間を頂けたと思っています。

ホントはもう少し手前までと、事前にお話していたのですが

吉村さんのXJ900、ホントに気持ちよくて、気がついたら厚木まで行ってしまった

みたいな・・・

 

その時、GX750のフロントについて、1つご指摘を頂いたのが

フロントダンパーの伸び側がちょっと強いかなあ~と言うことでした。

 

GX750のフロント構成は、以下のようになっています。

 ・インナーチューブ:CB750FB

 ・アウターチューブ:GX750

 ・ダンパーロッド  :CB750FB

 ・スプリング    :GX750

まあ、こんな感じで、ごちゃ混ぜになっていまして

同じインナー径(35Ф)なので、使えるものを使ったというのが正直なところです。

以前は、スプリングもCB750FBのものを使っていたのですが

これは、鈍感な私にもわかるくらい、ちょっと硬すぎでした。

で、GX750のものに交換してから、だいぶソフトな感じにはなったのですが

ダンパーロッドの伸び側オリフィス穴の大きさが、かなり違うため

スプリングの反力に負けていたのでしょうか。

実際に穴径の違いがこんなにありました。

どちらも無加工状態ですが、上がCB750FB、下がGX750です。

CB用は、0.7mmくらいでしょうか。

それに対してGX用は、1.2mmくらいの穴が開いています。

 

 

全体像だとこんな感じ

 

 

圧側は、穴径が違のですが、上のCB750FB用は

4つ開いています。

 

 

で、思い切って、CB用に1.2mm穴を2つ開けてしまいました・・・

 

ついでに、ちょっとゴツゴツ感を感じていたので

CBインナーに対するスプリング長合わせとイニシャルを掛けるために入れている、

エンビ管(200mm)を、10mmほど切り落としました。

 

これにより、初期のスプリング沈みは、やや軽い入力で沈み始め

伸びも、スッと動くようになったはずです。(たぶん・・・)

 

早速、試乗ということで、身支度して出掛けた途端に土砂降り(あ~

慌てて戻りましたが、すでにパンツまでずぶ濡れ状態です。

着替えてから諦めてゴロっとしてたら、またもや晴れ間が。

もう一度GO! ということで、近所を走って様子を見るつもりが

奥多摩の都民の森まで行ってしまった・・・

 

間違いなく、フロントの戻りは良くなりました。

ブレーキ掛けて沈ませて、スっと力を抜くと、スっと戻ってくれます。

あんな小さな穴調整で、こんなに変わるんだ~って、ちょっと不思議です。

往復100kmちょっと走ってしまったのですが

まあ、山道に入ってから、かなり気持ちよかったです。

生憎、雨上がりってこともあって、ところどころハーフウェットだったのですが

フロントの接地感がかなり増えたため、割とハイペースで行けてしまいました。

安心感の増大って、大切なことですね。

 

ちょっと路面の凸凹しているところで、周りに人や車などがいないことを確かめてから

フロントフォークを触ってみます。

明らかに、今までより、よく動いていることがわかります。

ハンドルに伝わってきていた、縦振動も減っています。

サスペンションが、今まで以上に仕事してるってことですね。

 

全てが良くなったのかっていうと、ちょっと気になる点もありました。

走り終わってみて、やっぱり2つ開けたのはやりすぎだったかなってところです。

 

穴の数(または径)が理由かどうかわからないのですけど、

前に荷重を掛けてやりながら曲がらないと、ちょっとアンダー感を強く感じました。

ダンパーの効きを弱めすぎて、リーンする直前に伸び始めちゃうのでしょうか・・・

 

 

そうそう、あの夜、吉村さんにこう教えて頂いたのですね。

「フロントの伸び側が、ちょっと強いかもしれないねえ。」

「もう少し弱まるといいねえ。 ただし動かせすぎてはダメなんだよねえ」

 

ちゃんと順を追って試さないから、これやっちゃったかも・・・

 

まさに! 「知り尽くした者が放つ言葉の重み」 を、改めて感じたわけです。

恐れ入りました・・・m(_ _)m