ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【小説】ベルカ、吠えないのか?

2008-06-22 21:17:16 | 本(小説)
今日は、ほんの数時間だけですがお仕事でした。
たいした仕事じゃなかったのですが、日曜日が仕事だとなんだか損な気がしますね



さて今日は少し前に読んだ小説のご紹介。



「ベルカ、吠えないのか?」
(古川日出男著、文芸春秋、2005年4月25日初版発行)

凄く前に雑誌評(雑誌が何だったかは忘れました)を読んで気になっていた一冊。
当時の煩悩報告にも読んでみたい本として挙げております。

で、4月にBOOK・OFFで発見して購入(散在報告はこちら)…半月ほど前に読みました。


ストーリーですが、
1943年のアリューシャン列島。キスカ島からの全軍撤退した旧日本軍に取り残された軍用犬が4頭(北、正勇、勝、エクスプロージョン)、彼らの一部はやがてアメリカ軍の手によりキスカ島から連れ出され、彼らの子孫はいろいろな戦争を通じ世界中に広がっていく…

というお話。

4頭の子孫(正確には3頭の子孫)達は、様々かつ壮絶な体験を重ね、時には偶然邂逅し歴史には残らない歴史を重ね、やがては一ヵ所に集結していきます。
犬の歴史など誰も(犬も人間も)追いかけている筈もなく、完全な神目線(マンモス目線)のお話。ある意味突拍子も無いのですが、現代史(戦争史)とリンクした犬史はリアルさを感じさせます。

あ~例によってうまく説明できない私、ピロEKですが、
面白かったです(かつ、読みやすかったですよ)

中古で安く買えて、良い買い物した…(発売から随分の間)待った甲斐があった…
と、思っていた私なのですが、最近文庫化されたのね
あとがきと犬の系図まで追加されて…犬の系図が付いているんなら文庫の方がお得感があったですわ…


古川日出男って作家の作品は初めて読んだ…と思っていたのですが、かつて別の作品も読んでおりました。
「ウィザードリィ外伝Ⅱ 砂の王」ってヤツ。
これは未完の作品ですが、GBのゲーム「ウィザードリィ外伝」のノベライズ化作品。
ゲームのノベライズ(ってことはライトノベルの範疇だね)にしては重厚な作品だった記憶があります。今でも倉庫の奥にあるんじゃないかな多分。


今日はこんなところで…また後日


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ベルカ (みゆみゆ)
2008-06-22 21:55:05
私もつい先日読んだばかりです。
現代史と犬史がうまく関わっていておもしろかったですね。

私は文庫版を買って読みましたが、犬の系図はこちらにしかついていないんですね。
何度も確認してしまいましたよ(笑)
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★★コメントありがとうございます★★ (ピロEK(みゆみゆさんへ))
2008-06-29 10:23:30
★みゆみゆさんへ★

いつもコメントありがとうございます

変わった切り口の小説で面白かったですよねコレ。
文庫版に犬の系図が付いてたのを観た時はシマッタと思いましたよ。
私が買った中古の本と200円以内しか金額変わらないし…でも、あの系図でも説明不足感ありませんか(?)
もっと詳細な系図を誰かウィキにアップしてくれないですかねぇ

では、また来てくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。
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ベルカ? (立読師)
2008-07-05 05:44:31
面白い小説でしたねぇ

私も文庫版で最近読みました
犬の大河もいいですが
じじい一味と少女もクールでした

面白い小説読んだ後遺症で
この小説を例えば漫画化するなら
誰に描いてもらうか?
というのが目下の妄想です
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★★コメントありがとうございます~その2~★★ (ピロEK(立読師さんへ))
2008-07-26 00:38:10
★立読師さんへ★

コメントありがとうございます
反応が遅くなって申し訳ありません

>この小説を例えば漫画化するなら
>誰に描いてもらうか?

その妄想で出てきた漫画家っていったい誰なのでしょう?
是非、教えてくださいませ。・・・といっても漫画家って多いから知らない人かも知れないですけどね。

私は映画化するならどういう描写で…とかちょっと想像しながらの読んだですが…日本の小説なのでハリウッド映画化ってことはまず無いし…にしちゃあ外人ばかりが出てくる話なので、残念ながら映画化は無理ですかね。

では、また来てくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。
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映画化・漫画化 (立読師)
2008-07-26 20:54:48
再びお邪魔します

映画化も考えたんですよ~
ヨーロッパ映画でもちろんロシア人監督で北野武でもいい
じじいのアクションシーンを
青っぽいフィルムで撮ったらかっちょいいかなぁ とか
思いました
人間のストーリーのみをつなぎあわせても
おもしろいものになりそうな予感がするのですが
犬の大河として映画にするのは無理…ではないかなーと

漫画家は誰がいいか?
というのは…もう 完璧個人的絵柄の趣味なんですが
幸村誠ですとか 
昔アフタヌーンで連載していた 犬神 の人ですとか
高橋よしひろは…ちょっとちがう か? とか
浦沢直樹なら…犬がちゃんと描きわけられるんだろうか…とか
ああもう…思い付きを書き並べ始めるととまりません(苦笑)

でも アイスの最期のシーンは手塚治虫が描きそうだなぁ
と 絵柄からコマ割までイメージわきました

また遊びに来ますね よろしくお願いいたします
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★★コメントありがとうございます~その3~★★ (ピロEK(立読師さんへ))
2008-08-03 17:00:31
★立読師さんへ★

わざわざお返事を頂きありがとうございます。

>高橋よしひろは

ちょっと違いますね。確かに。
私も浦沢直樹が候補に挙がったのですが、人間以外の絵ってイマイチですからねぇ浦沢。
全部同じ犬になりそうで…あと、何故かこの小説の舞台としては出てこないはずの東ドイツの話が織り込まれそうで

では、また来てくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。
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