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廟がテーマの石彫アーティスト・東光司さん

2010年10月03日 | 徳島の暮らし・人
▲石彫家・東光司さん。神山町で活動する気さくな現代アート作家だ

9月29日(水)のこと。
シャクナゲの里・岳人の森』の園主・山田勲さんから、
「とても魅力的な人がいる。たずねてみたら」と
ご紹介をいただき、その足でうかがったのは、
徳島県神山町にある『東石材店』でした。

アポイントも取らず、ふらりと立ち寄ったピジョンズ・パーク
「やぁ、いらっしゃい」と、笑顔で迎えてくれたのは、
代表で石彫家の東光司さんでした。

気さくな様子で工場敷地内をご案内いただいたのですが、
ピジョンズ・パークはまず、その様子に「???」と、
首をかしげることになりました。

広々とした敷地に所狭しと並んでいるのは、
イメージしていた主力商品の墓石ではなく、
水石(すいせき)と思われる小型の自然石たち。

さらには複雑に入り組んだ階段やピラミッドをモチーフにした
造形があしらわれた石の現代アートが無造作に置かれ、
墓石は?といえば片隅に追いやられています。

「先代の父親が、神山町で産出される『五色石』の水石を愛好し、
加工していました。そんな影響もあって、
ボクもモダンアートとしての石彫を手がけています」という東さん。

そのテーマは、古代遺跡や廟(びょう)をイメージさせる
石彫作品なのだそうです。1991年に愛媛県で開催された
『第4回アートパフォーマンス』オブジェの部に入選以来、
県内外の美術展で毎年のように各種賞を獲得しています。

また、毎年春には、工場敷地内に設けたギャラリーを開放し、
複数の作家から作品を募集し、合同展を主催されているそうです。

KAIRの開催などアートの町として知られる神山町に、
石の現代アートが並ぶ東さんの工場は、
しっくりマッチしていると感じました。


▲敷地内には、自然石が所狭しと並んでいる


▲まず迎えてくれたのは、人を含めた生き物たちの鼻先


▲古代遺跡や廟がテーマという、東さんのモダンアート作品(模型)


▲だるま大師だろうか。怖いが、どこか愛嬌も感じる


▲微笑んでいる。ずっと見つめていたくなる


▲硬いはずの石が、やわらかなパン、チーズにも見えた


▲もとは一つの大きな石だった。庭先にあると楽しそうだ


▲神山町で産出される五色石。5色(種類)以上の石が一つになっている

This program is presented by PIGEONS-PARK.