POPPO NEWS 2

徳島県内の旬をピジョンズ・パークが発信中。
イベントや祭り、自然、観光名所など、ふるさとの魅力満載!

日本一のすだちの木

2007年06月27日 | 徳島の山景
すだちは、言わずと知れた徳島県特産の柑橘。
果汁を絞ったり輪切りにして添えたり、
焼き魚や冷や奴、お味噌汁、ビールなど、
何にでも爽やかによく合います。

一般にすだちが収穫されている木の樹高は、2m前後とか。
ところが、神山町鬼籠野で出会ったすだちの古木は、
その3倍を超える樹高約6.5m。
幹周約120cm、樹齢約200年という巨樹でした。

一本の木としての、すだちの収穫高も破格で、
例年約350kgといいます。かつて、神山町をよく知る人から
「日本一のすだちの木がある」と聞いていました。

「どれほどのものか」と、訪ねて見上げたすだちの木は、
200年を過ぎてなお青々と葉を茂らせ、
この時期小さな青い実を無数に実らせ、
樹勢衰えるところを知らず、
命の輝きを放っているのでした。
感服。

▲すだちの畑

夏至の夜にロウソクを灯す

2007年06月25日 | 徳島の祭景
日の落ちる時間が最も遅くなる22日(金)の夏至。
夜8時から10時までの2時間、明かりを消してロウソクに火を灯し、
“スローな夜”を過ごそうと呼びかける環境イベント
「100万人のキャンドルナイト」が全国で行われました。
今年で5年目だそうです。

日本のランドマーク東京タワーの明かりも落とされる中、
徳島県でも吉野川市山川町の吉野川沿いに広がる
山川バンブーパークを会場に、地域の小中学校生徒、
幼稚園児などをはじめ、一般の参加者が持ち寄った
ロウソク約1万本の明かりが灯されました。

このほか徳島市内の商店街でも同イベントが行われ、
阿波踊りの披露もあり、みんなで楽しんだようです。
環境のこと、今よりもっと考えて、
ピジョンズ・パークでもできるかぎり省エネに努めたいと、
そんなふうに思っています。


▲小雨に負けず、灯るロウソク


▲約1万本のロウソクで「OMOIYARI」の文字が浮かび上がる、予定でしたが…。


▲願いを込めたロウソクのビン


▲環境に優しいこと、始めよう

「なると金時」甘藷翁の碑を発見!

2007年06月21日 | 徳島の古刹・史跡
徳島県鳴門市といえば、鳴門の渦潮や四国八十八カ所霊場一番札所・霊山寺、
第一次世界大戦で不慮(ふりょ・捕虜)となった旧ドイツ兵と地元の人々との
あたたかい心の交流を描いた映画
「バルトの楽園」の舞台・旧坂東俘虜収容所跡など、名所にあふれています。

同時に、鳴門鯛、なると金時、鳴門わかめ、鳴門レンコンといった、
広くその名を知られる特産物を思い浮かべる方も少なくないでしょう。
また特産物の中でも、徳島県が誇るブランド品として
全国にその名をはせているのが、なると金時です。

この、なると金時はいつごろから作られるようになったのでしょうか。
鳴門に伝えられた当初は、撫養(むや)地区で
多く生産・流通されていたことから、撫養芋と呼ばれていたそうです。

この撫養芋を伝えた人物が、鳴門市史(中巻)に記載されています。
その名を、西上国蔵氏といい、
天保11(1840)年に今の里浦町に生まれた方だそうです。
明治5年(33歳)の頃、当時の鳴門村(土佐泊浦大毛)に移り住み、
そこで撫養芋の生産に取り組んだのが始まりと言われています。

ところで地域に、はじめてサツマイモを伝えた人を尊敬して
甘藷翁(からいもおんじゃ)と、呼ぶのだそうです。
当然、全国に甘藷翁と呼ばれ、慕われた方がいらっしゃったに違いなく、
阿波では西上氏が甘藷翁にあたるのではないでしょうか。

そんな西上氏を讃える碑が、鳴門市土佐泊浦の海岸近くに建立されています。
教えてくれたのは、つるぎ町貞光で、なると金時を使った和菓子を
代々作り続けている栗尾商店主の栗尾善四郎さんです。

「立派な石の碑で、当時の歴史が刻まれていますが、
表面に苔が付きかなり読み取りにくくなっています。
いつか、掃除をさせてもらって、
何と書かれているのか読んでみたい」と、
今、善四郎さんは願っています。


▲なると金時の発祥を伝える碑(鳴門市土佐泊浦)と栗尾善四郎氏

小松島の海岸を1200人で大掃除

2007年06月19日 | 徳島の祭景
梅雨にもかかわらず晴天に恵まれた16日(土)。
小松島市の横須・金磯海岸で、
地域の皆さんや県内外のボランティアの方々、
総勢約1200人による大掃除が行われました。

この大掃除イベントは、海の豊かさを守ることを目的に行われる清掃活動
「リフレッシュ瀬戸内」(瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会)の
一環として行われたもの。

当日は、清掃のほか、
水質浄化に大きな役割を果たしているといわれるアサリ(約100kg)を
地元の小学生たちが、きれいな海が保たれることを願って放流しました。

さて、気になるのはゴミの回収量。
延長約2kmの海岸で行われた今回の清掃活動では、
缶・ビン・ペットボトルなど6トンあまりが拾い集められたそうです。

この量を多いと捉えるか、否か。
あらためて、私たち一人ひとりが自問しなければならないのかもしれません。

(情報提供および写真は、小松島港湾・空港整備事務所 青木亮介さん)


▲水質浄化を願ってアサリを放流


▲威勢のいい和太鼓演舞でいざ清掃

お月見の名所に転生した海浜公園

2007年06月11日 | 徳島の暮らし・人
徳島県松茂町豊岡の月見ヶ丘海水浴場は、
昔から美しい月が見られることで知られています。
徳島空港の滑走路拡張工事にともなって、
しばらく海水浴場は閉鎖されていましたが、
ついに月見ヶ丘海浜公園としてオープンしました。

白砂の海水浴場はもちろん、公園内には、シャワールームやレストラン、
売店、さまざまな遊具がそろった遊具広場のほか、
宿泊して夜も楽しめるコテージも備えられています。

太陽の下で思いっきり海を遊んだ後は、
静かな海の上に浮かぶ、やわらかな月の光をのんびり眺めたいと思います。

しかも、空港に隣接しているため、
巨大な旅客機の離発着が目の前で見られ、結構な迫力です。
今夏、月見ヶ丘に笑顔があふれる、そんなわくわくの予感がしますよ。


▲遠浅の美しい海が帰ってきました。


▲白い砂浜が輝いています。


▲貝殻を探しても楽しい。


▲白い道が海へ続いています。

焦げ目の濃淡で描く故郷風景

2007年06月10日 | 徳島の暮らし・人
版木を覚えていますか? 彫刻刀を使って、
版木と呼ばれる乳白色いベニヤ板に造形し、版画を刷りましたよね。

徳島県つるぎ町(旧半田町)の元半田小学校長先生だった
岡本信男さん(78歳)は、退職後に絵を描いたり、
写真を撮ったりと創作活動に取り組んできました。

10年ほど前からは、版木に焼きゴテをあてて、
その焦げ目の濃淡で風景画などを制作しています。
50号、60号といったかなり大きなサイズの絵は、点描を基本に、
焼きゴテを器用に使った線も多用されています。

「1点仕上げるのに一月以上かかります」という作品は、
遠くからはモノトーンの写真のように見え、
細部を確かめようと近づくと木のいい香りがします。

そんな岡本先生の作品展がつるぎ町を走る国道192号沿いの
道の駅・貞光ゆうゆう館で開催されています(明日まで)。
作品は、神社の鳥居やお寺のカネ、能の面など34点。

「これからも地元の風景を描いていきたい」と、
人なつっこい笑顔で話す岡本先生の作品展を覗いてみませんか?

モノクローム&モノトーン写真館、開店です。

2007年06月07日 | 徳島の暮らし・人
ピジョンズ・パーク内「ポッポギャラリー」に新コーナーが登場しました。
その名も「モノクローム&モノトーン写真館・彩度ゼロ」です。

色の三属性のうち彩度をゼロにとり、色相を切って、
明度(輝度)のみで表現するモノクローム&モノトーン写真を紹介していきます。
デジタルカラー写真全盛の時代、単色写真は何を伝えられるのだろう──
を出発点に、本日開店です。

モノクローム&モノトーン写真館・彩度ゼロ

※読者の皆さんの自信作(モノクローム&モノトーン写真)を送ってください。/ピジョンズ・パークの新コーナー・彩度ゼロでは、皆さんの作品を募集しています。テーマは自由。ご自身で撮られた作品、作品名、作者名(ペンネームOK)、作品データ(撮影機、シャッタースピードや絞りなどの撮影情報、作品の意図など)を「件名・彩度ゼロ」でピジョンズ・パーク(info@pigeons-park.jp)まで、ご送信ください。お寄せいただいた作品は、できるかぎり掲載していきたいと思います。いっしょにモノクローム&モノトーン写真を楽しみましょう。

美郷でホタルが大乱舞

2007年06月05日 | 徳島の山景
昨夜6月4日、ほたる祭り期間中の吉野川市美郷の川田川では、
ホタルの大群舞が見られました。

午後8時前、辺りが夜の闇に包まれ始めると、
水辺の草の間からフワリと黄緑色の小さな蛍光が飛び立ち、
ス~ッと消えていきます。
まるで草の魂が天に昇っていくようにも見えました。

日が落ちるのに合わせて、その数は爆発的に増え、
辺り一面がホタルの光にあふれました。
ホタルたちが舞うのは今月中旬くらいまでとのこと。
もう一度、シャッターチャンスを求めて足を運びたいと思っています。

美郷のホタル情報

吉野川市美郷のほたる祭り

2007年06月03日 | 徳島の祭景
ホタルが自生できる貴重な自然が守られている吉野川市美郷。
美郷を流れる川田川では、2週間ほど前からホタルが飛び始め、
今が盛りの群舞を見せています。

その川沿いに建つ美郷ほたる館の駐車場を会場に、
昨日からほたる祭りが開催されています。
地元の平八幡神社獅子舞保存会による獅子舞の演舞(写真)や
ほたる観察ツアー、梅の里らしい「ウメの種飛ばし大会」など、
楽しいイベントにたくさんの笑顔があふれていました。

環境保護の一環としてJR阿波山川駅と
会場を結ぶシャトルバスも運行されています
(無料・17時30分~21時40分まで約20分間隔)。
混雑緩和はもちろん、光や音、臭いを嫌がるホタルを思いやって、
今日参加される方は、利用を考えてみてはいかがでしょうか。

日本一低い自然の山の山開き

2007年06月01日 | 徳島の祭景
「徳島市方ノ上町弁財天8番地の1」
というのが、この山の住所です。
住所を持っている山は、
日本はおろか世界広しといえども大変珍しい、
あるいは全くないかもしれません。

その山の名は「弁天山」。
標高6.1mの日本一低い小さな自然の山です。
その標高にちなみ、
本日山開きの神事が厳かかつ賑やかに執り行われました。

多くの参列者が集まり、テープカットの後、それぞれ登頂。
登頂証明書をいただくことができました。
この山開き、毎年の恒例行事として、
徳島の初夏の風物詩ともなっています。
読者の皆さんも次回はぜひ、足を運んでみてはいかがでしょう。


▲粛々とテープカットが行われました。


▲近所の幼稚園児たちが山開きを祝ってかわいい踊りを披露。


▲山開きを祝って琵琶の演奏も。


▲続々と標高6.1mの山頂を目指す登山者たち。