練馬区 すぎぶち ぴあの教室

都内のピアノ教室です。ピアノレッスンのことを綴った真面目なことしか書いていない、でも少し役立つかもしれないブログ。

3の指でノンレガートとは?

2024年03月20日 | レッスン

 

 

 
 
上の動画は私が弾いています。
 
 
最初の曲は両手とも3の指しか使っておりません。
3の指というのは中指のことです。
 
 
 
ピアノは親指から12345と番号が付いています。
 
 
3の指は肩からの腕の重さが
真っすぐに指先まで流れて行きやすい指で、
鍵盤に置く時も、傾かず真っ直ぐに置きやすい指です。
 
 
なので、まず最初に
一番重さを載せやすい指から習い始めるのが自然です。
 
 
この時に気を付けたいことがあります。
 
 
動画では同じ曲を2回弾いておりますが、
2回目の弾き方は良くないものです。
 
 
1回目と何が違うか気付かれたかもしれません。
 
 
 
手首の動きです。
 
 
ピアノでは手首はたいへん重要な働きをします。
 
 
ここで説明する手首を使う目的は、
ピアノという楽器の構造によるものです。
 
 
ピアノは弦をハンマーが下から叩いて音を出します。
鍵盤を下ろすと中でハンマーがポンと弦を打つのです。
 
 
この時に、弦の上にあるダンパーというものが上にあがり、
弦を開放し音が長く伸びます。
 
 
鍵盤を離すとダンパーが弦の上に下り、音を止めます。
 
 
手首を使うのはこのダンパーと関係しています。
 
 
鍵盤から指を離すとダンパーは容赦なく下におりて
音をスパッと止めてしまいます。
 
 
しかし、ゆっくりと離すと
ダンパーもゆっくり下りてきてくれますので、
音の断面がまろやかになります。
 
 
手首から持ち上げると指は少しずつ鍵盤から離れます。
このことによって、ダンパーがゆっくりと
下りてきてくれるのです。
 
 
これがピアノを弾く最初の基礎です。
 
 
鍵盤の場所を覚え、こわばった指で1の指から順番に
弾けることが基礎なのではないのです。
 
 
 

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