当教室では「不思議な音の国」という
ピアノ導入教本からレッスンを始めています。
上下巻あり、これを平均1年10ヶ月で終えます。
実はこの年数は決して速くなく、
本来1年で2冊を終えるのが著者イリーナさんの理想です。
この教本の特徴のひとつは、
上下巻とも曲が短いことです。
ほとんどの曲が8小節です。
上巻は4小節というものが少なくありません。
この短い曲を1週間で1曲しか練習できないペースでは
音を出す体の使い方も、音の読み方も
身に付けることはできません。
3~5曲をセットにして
毎日、繰り返し練習をするために
曲が短くできているのです。
もちろん5曲以上練習しても構いません。
ただ、30分レッスンでは曲が多いと
ピアノを弾く以外のソルフェージュに
時間を割けなくなりますので、
多すぎるのは別の問題が発生します。
60分レッスン、もしくは
週2回×30分レッスンでしたら
5曲以上でも良いと思います。
この教本は曲が短くて楽なのではなく、
1週間で最低3曲以上弾くペースで
練習をする本です。
そして1曲を3回未満のレッスンで仕上げること。
練習ができていれば、上巻は1~2回で終えられます。
どの目安で練習を進めるかは
大事なことです。
人間は期限がないとズルズルやりますから··
いつまでに出来るようにしよう!は
ピアノレッスンでは必要です。