Haru S.の部屋

都内のピアノ教室です。ピアノレッスンのことを綴った真面目なことしか書いていない、でも少し役立つかもしれないブログ。

不思議な音の国の心得

2024年09月12日 | 不思議な音の国

 

 

当教室では「不思議な音の国」という

ピアノ導入教本からレッスンを始めています。

 

上下巻あり、これを平均1年10ヶ月で終えます。

 

実はこの年数は決して速くなく、

本来1年で2冊を終えるのが著者イリーナさんの理想です。

 

 

この教本の特徴のひとつは、

上下巻とも曲が短いことです。

 

ほとんどの曲が8小節です。

上巻は4小節というものが少なくありません。

 

この短い曲を1週間で1曲しか練習できないペースでは

音を出す体の使い方も、音の読み方も

身に付けることはできません。

 

3~5曲をセットにして

毎日、繰り返し練習をするために

曲が短くできているのです。

 

もちろん5曲以上練習しても構いません。

ただ、30分レッスンでは曲が多いと

ピアノを弾く以外のソルフェージュに

時間を割けなくなりますので、

多すぎるのは別の問題が発生します。

 

60分レッスン、もしくは

週2回×30分レッスンでしたら

5曲以上でも良いと思います。

 

 

この教本は曲が短くて楽なのではなく、

1週間で最低3曲以上弾くペースで

練習をする本です。

 

そして1曲を3回未満のレッスンで仕上げること。

練習ができていれば、上巻は1~2回で終えられます。

 

どの目安で練習を進めるかは

大事なことです。

 

人間は期限がないとズルズルやりますから··

いつまでに出来るようにしよう!は

ピアノレッスンでは必要です。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミートボールぐんかん

2024年09月07日 | 不思議な音の国

 

 

「不思議な音の国 上巻」では

最初に習うリズムは、長い・短いです。

 

言葉と同じように、

音楽にも長い・短いという異なる長さがある

ということを知ってもらいます。

 

それを黒・白の丸で書き表す所から始めます。

 

教本には言葉と共に黒・白丸が載っています。

それを見て叩くだけではなく、

自分でも作ります。

 

上の動画は、生徒さんによく作ってもらうケーキ。

ロールケーキ、チーズケーキ、ブルーベリーケーキ、

色々と作ることが出来ます。

 

先日、7月からレッスンを始めた生徒さんに

「好きな食べ物ある?」とききましたら、

「サーモン」

 

実は最初のレッスンで

「嬉しいときってどんな時?」の質問に

お寿司の某チェーン店の名前を言っていて、

「お寿司好きなの?」ときくと、そうだと。

 

なので、このサーモンはお寿司のネタです。

他にある?ときくと、

「ミートボールぐんかん」

 

さらに

「コーンマヨネーズぐんかん」

 

これは面白いリズムが作れます。

「コーンマヨネーズぐんかん」は

カードが足りなくなったので、コーンマヨネーズまで作りました。

 

そして、「ぐんかん」を

あとから並べ、メトロノームで

3つのテンポに変えて叩きました。

 

中位、速い、遅いです。

同じ短いリズムでもテンポによって

長いリズムに感じたり短く感じたりするかもしれないけど

同じ黒丸を叩いたことに変わりはない。

 

音楽にはリズムの他に

「テンポ」というものがある

という話も黒白丸で体験してもらいました。

 

言葉からリズムを作ったり、

習った音でメロディーを作ったり、

ということもするのが、不思議の教本です。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様には椅子を

2024年07月12日 | 不思議な音の国

 

 

 

年長の生徒さんが真ん中のドに

なぜ線があるのか質問してきました。

 

良い所に気付きました!

 

5線では書き切れないので加線が必要なのですが、

そのような話をしてしまっては混乱するので、

上の絵を見せて、「その線は椅子」と言いました。

 

王様はマンションの玄関でずっと立ってみんなを待っていると

疲れてしまうから、椅子に座ってるの。

 

納得してくれた様子。

 

そのあと、

「ドラゴン、小さいね」と生徒さん。

 

椅子に座らせようと思い縮小させたのですが、

自分でも小さくしすぎたかな、と思います。

 

 

生徒さんたちはドラゴンをどのくらいの大きさだと

想像しているのだろうと、この教本を使い始めて7年目にして

初めて思いました・・

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラグジュアリーなエントランス

2024年07月09日 | 不思議な音の国

 

 

 

ラグジュアリーな音のマンションのエントランスには

椅子があります。

 

その椅子に王様とドラゴンは座り、

皆を出迎えます。

 

という設定で

真ん中のドの加線を覚えてもらいます。

 

 

高い音はト音記号エレベーターに乗り、

低い音はヘ音記号エレベーターに乗ると行けます。

 

分からない時は王様に確認してください。

王様のいるエントランスより上の階か下の階か。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エントランスには椅子

2024年07月08日 | 不思議な音の国

 

この音のマンションのオーナーさんは王様です。

王様はマンションの入口、つまりエントランスでいつも皆を出迎えます。

 

ずっと立っていては疲れてしまうので椅子に座っています。

これが真ん中のドにある線です。加線と言います。

 

他の階はエレベーターを降りるとすぐに部屋の玄関があります。

ワンフロアで一世帯仕様。

 

ラグジュアリーでリッチなマンション。

お~、

 

なので、5線の階に椅子は必要ないのです。

 

 

しかし、このマンションは5線を越えるとエレベーターはなく、

階段を使わなければなりません。

 

つまり、5線の上と下(とても高い音と低い音)には

加線が必要になります。

 

上のマンションは「不思議な音の国」で習う音までしか書いていないのですが、実際はもっと高い音、低い音まで5線の中で書くことができます。

 

ト音記号は一番上の線に載せる「2点ト」

ヘ音記号は一番下の線にくっ付ける「へ」

の音までは加線は必要ありません。

 

5線から外れる音にのみ、

その音のために特別に線を書き加えるのです。

 

だから、王様とドラゴンには椅子が必要なのです。

5線の中で書けませんので。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする